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Tchaikovsky (1840-1893)

SACD Sym, 5, : 小林研一郎 / Czech Po +marche Slave

Sym, 5, : 小林研一郎 / Czech Po +marche Slave

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  17/September/2012

    小林研一郎は必ずしもレパートリーが広い指揮者とは言い難いが、その数少ないレパートリーの中でもチャイコフスキーの交響曲は枢要な地位を占めていると言える。とりわけ、交響曲第5番は十八番としており、相当数の録音を行っているところである。エクストンレーベル(オクタヴィア)に録音したものだけでも、本盤のチェコ・フィルとの演奏(1999年)をはじめとして、日本フィルとの演奏(2004年)、アーネム・フィルとの演奏(2005年)、アーネム・フィル&日本フィルの合同演奏(2007年)の4種の録音が存在している。小林研一郎は、同曲を得意中の得意としているだけにこれらの演奏はいずれ劣らぬ名演であり、優劣を付けることは困難を極めるが、私としては、エクストンレーベルの記念すべきCD第1弾でもあった、本盤のチェコ・フィルとの演奏を随一の名演に掲げたいと考えている。小林研一郎の本演奏におけるアプローチは、例によってやりたいことを全てやり尽くした自由奔放とも言うべき即興的なものだ。同じく同曲を十八番としたムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによるやや早めの引き締まったテンポを基調する峻厳な名演とは、あらゆる意味で対極にある演奏と言えるだろう。緩急自在のテンポ設定、思い切った強弱の変化、アッチェレランドやディミネンドの大胆な駆使、そして時にはポルタメントを使用したり、情感を込めて思い入れたっぷりの濃厚な表情づけを行うなど、ありとあらゆる表現を駆使してドラマティックに曲想を描き出していると言える。感情移入の度合いがあまりにも大きいこともあって、小林研一郎のうなり声も聴こえてくるほどであるが、これだけやりたい放題の自由奔放な演奏を行っているにもかかわらず、演奏全体の造型がいささかも弛緩することがないのは、正に圧巻の驚異的な至芸とも言えるところだ。これは、小林研一郎が同曲のスコアを完全に体得するとともに、深い理解と愛着を抱いているからに他ならない。小林研一郎の自由奔放とも言うべき指揮にしっかりと付いていき、圧倒的な名演奏を繰り広げたチェコ・フィルにも大きな拍手を送りたい。中欧の名門オーケストラでもあるチェコ・フィルは、弦楽合奏をはじめとしてその独特の美しい音色が魅力であるが、本演奏においても、小林研一郎の大熱演に適度の潤いと温もりを付加するのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。いずれにしても、本演奏は、小林研一郎のドラマティックな大熱演とチェコ・フィルによる豊穣な音色をベースとした名演奏が見事に融合した圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。なお、併録のスラヴ行進曲は、どちらかと言うと一気呵成に聴かせる直球勝負の演奏と言えるが、語り口の巧さにおいても申し分がないと言えるところであり、名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。音質は、エクストンレーベル第1弾として発売された際には通常CDでの発売であり、それは現在でも十分に満足できるものと言える。その後は、SHM−CD化、DVD−audio化、SACD化などが相次いで図られたが、ベストの音質は何と言っても本SACD盤と考えられる。マルチチャンネルが付いているというのが、いわゆる臨場感において、群を抜いた存在と言えるだろう。DVD−audio盤も同格の音質ではあるが、当該盤を再生できるオーディオシステムを有している者は今や少数派ではないかとも思われるところだ。いずれにしても、小林研一郎&チェコ・フィルによる圧倒的な超名演を心行くまで満喫するためには、是非とも本SACD盤で聴かれることをおすすめしておきたい。

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  • ★★★★★ 

    ヴェラスケス  |  鹿児島県  |  不明  |  07/June/2010

    コバケンではなくチャイコを聴け。

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  • ★★★★★ 

    symphony No5  |  三重県  |  不明  |  17/July/2005

    小林研一郎はこの曲が好きなんだなとつくづく思う。 彼は情熱の指揮者と言われるが、この演奏を聴くと納得できる。 遅めのテンポを基調にしながらもせきたてられるように突き進むところもあり、熱さで一杯の演奏だ。 小林の叫び声も収録されており、臨場感が一杯だ。 一般的に言うと、この曲はスマートな演奏が好きなのであるが、例外的に気に入った。 

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