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Sibelius (1865-1957)

CD [USED:Cond.A] Sibelius & Prokofiev: Violin Concertos

[USED:Cond.A] Sibelius & Prokofiev: Violin Concertos

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  Hyogo  |  不明  |  27/November/2012

    私は本盤収録曲でプロコフィエフの方のヴァイオリン協奏曲を聴いておりますので少し書き込みさせていただきます。この演奏は1965年シェリングが47歳の頃のものでバックはロジェストヴェンスキー/LSOが受け持っています。第1楽章からこのプロコフィエフ独特の難しい緊張感あふれるパッセージを技巧を見せつけるというより音楽そのものを語らせ展開して行き目まぐるしい表情変化を実にスタイリッシュに仕上げています。ここでは熱狂的なアプローチがお馴染みのロジェストヴェンスキーが録音当時34歳と若いにも拘わらずこの古典的枠組みに民族性を織り込んだ作品をシェリング・カラーと齟齬を来たす事なくフォローしているのは流石実力者の片鱗が既に現れている感慨を一方で持ちました。第3楽章でもプロコフィエフらしい明快なパッセージがひときわ目立ちますが、シェリングはやはり自然体で部分々を殊更強調するのではなく大きな流れを形づくるようつとめている様でした。演奏タイムは@10’15A9’15B5’57で特に他の演奏との聴き比べをしておりませんが過不足ないものと私は思っております。なお、シェリングにはこの曲の収録演奏がもう一つありそれは1957年P.デルヴォー/コロンヌO伴奏でのモノラル物(タイム@9’55A8’26B5’40)でありました。本盤の同じ演奏者によるカップリング収録曲シベリウス・ヴァイオリン協奏曲(1965年、タイム@15’32A7’21B7’43)は私は未聴ではありますがシェリングのよーくコントロールされ集中力高い演奏が期待されましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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  • ★★★★★ 

    遊悠音詩人  |  不明  |  02/February/2009

    シベリウスについて。私もりひ狂氏に同意だ。私もオーマンディ/フィラデルフィアの59年ステレオ録音(品番25DC 5222、CBS/SONYの1989年国内プレス)を愛聴している(最近のリマスター盤より好みの音で、カップリングはチャイコフスキー!)。シェリングとは甲乙付けがたい。それぞれに魅力がある。シェリングはオイストラフと比べると音色がやや細いが、それが却って北欧の寒々と澄んだ空気感を表出しているように思えるのだ。バックのロジェヴェンも、熱い呼吸が民族魂を抉るようで爽快だ。一方のオイストラフ盤は、彼そのもののヴァイオリンは言うまでもないが、バックのオーマンディ/フィラデルフィアがまことに宜しい。このコンビはシベリウス自身と極めて密接な関係があり、シベリウス自身、その演奏・解釈を非常に高く評価していたのである。ワルターでマーラーを聴くのと同

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  • ★★★★★ 

    りひ狂  |  愛知三河  |  不明  |  27/February/2008

    ゆーさん氏のレビュー完璧。ウチのはチャイ協シベ協なのでシべ協について。シェリングの凄さは、こういう技巧的な曲も全ての音が明瞭で、音符が見えるような錯覚を覚えることです。但し曲の雰囲気において物申す人もいそうなので、他のメジャー?な演奏をキープしつつシェリングも楽しむといいかと。私はオイストラフ盤(オーマンディ、フィラデルフィア、1959)をキープ。こちらは始まるや否や寒々しい北欧の針葉樹林に瞬間移動!どちらもすごい好きです。そうそう、シェリングのバルトークも良かったです。

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  • ★★★★★ 

    ゆーさん  |  埼玉某所  |  不明  |  13/December/2007

    「バッハやブラームスなどのドイツ物を得意とするシェリングに、シベリウスやプロコフィエフなぞ合うものか」と仰る人もいるだろうが、さすがはシェリングで、ここでも素晴らしい演奏を聴かせてくれる。安易な民俗色にもたれず、常に格調や気品を重んじており、従って甘すぎず渋すぎない中庸を得た演奏となっている。音色自体も非常に美しいが、それに媚びることなく引き締まった弾き方をしているのはさすがである。シェリングは所謂個性派ではないため、人によっては彼を地味なヴァイオリニストと誤解するだろう。しかし、個性を尊重しすぎた挙げ句、独り善がりな誇張や誇示すらも「個性」とみなしてしまうような昨今のヴァイオリン音楽界の中にあって、そうした安売りから最も離れた芸風を持っていたシェリングの存在は大きい。すなわち、正統派と言う名の真の個性を持ったヴァイオリニストと言えないだろうか。本盤に収録された2曲からも、そうした彼の芸術の粋の一片を垣間見ることが出来よう。

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