Sym.1: Bernstein / Concertgebouw.o
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mio | 東京都 | 不明 | 14/October/2012
現在入手困難の表示がありますが、グラモフォン111周年のコレクターズボックス(イエローの第2版)に収蔵されているもので聴きました(これも正価では現在入手困難ですが…)。周知のとおりマーラーは作曲家でありながら、ヴィーンのシュターツオーパーのロビーに置かれている歴代の音楽総監督の胸像に加わっているとおり優れた指揮者ですから、オーケストレーションには鋭い感覚を持っていたと思います。功罪はともかく、シューマンの交響曲のもやっとしたオーケストレーションをすっきりした響きに編曲した全集を今でもシャイー/ゲバントハウスなどのCDで聞くことができます。マーラーは、伝記をみても自己の曲を実際に演奏した経験から改訂を行っており、改訂版のオーケストラスコアでは、この交響曲のフィナーレにおいてバスドラムとトライアングルは最終小節の一つ前の小節まで、ティンパニーは最終小節の1拍目の四分音符までしか楽譜に書き込んでいませんし、2拍目の四分音符は管楽器と弦楽器のみで演奏され、打楽器は全く演奏されないようになっている以上、そのように演奏すべきであると思います。バーンスタインは、2拍目にもティンパニーとバスドラムを強打させ、聴衆に完全終止の印象を強く与えてしまっていますが、私は、この一見(一聴)収まりの悪い最終小節は、青年マーラーが作曲家や指揮者としての世界に打って出るといった気概をあたかも扉をバタンと閉め、くるりと振り返って明るい日差しの中に飛び出してゆくようなイメージの叩きつけるような二つのD音(村井翔氏の「マーラー」(音楽の友社)の作品編の196ページの「強烈な四度下降のカッコウ動機を叩きつけて、曲を終わる。」は、スコアを見れば明らかな誤りで、四度下降のカッコウ動機はところどころに現れますが、主音である強烈なD音のオクターブの下降で曲は終わっています。)で表現したものではないかと考えており、バーンスタインの改変は、作曲家の思いを理解していないのではないかと思います。したがって、バーンスタインの思いが熱く込められ彫の深い演奏ですが、全体的に清冽さに乏しいことを含めて★1つの辛口の評価をさせていただきます。1 people agree with this review
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