Complete Piano Sonatas : Irina Mejoueva (2020)(9CD)
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ジョナ | 山梨県 | 不明 | 06/March/2021
メジューエワさんが講談社現代新書から出した本を読む機会があり、そのきっかけに、この全集を聴いてみました。「このピアノ、素晴らしい音でしょう?」と言わんばかりの美音に圧倒されました(録音も優秀!)。0 people agree with this review
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うーつん | 東京都 | 不明 | 28/December/2020
1回目とは比較にならぬほど更に深く豊かで自由になった出来ばえ。ここまで大きく変わるとは思わなかったので非常にうれしく思う。楽器の豊潤な響きやまろやかなコクが素直に録られていて聴いていると実に嬉しくなる。 今年はコロナ禍で彼女のベートーヴェン・ソナタ全集リサイタルも中止になる回もあり、残念な年となってしまった。チケットはとっていたが聴けなかった自分としてはその渇きを癒すに余りあるリリース。 日本の茶道や芸の世界で「守破離」という言われ方があるそうだが、メジューエワの当全集はまさに守破離の境地ではないだろうか。オーバーなと思われるかもしれないが伝統と楽譜の言いたいことを守りつつ、その殻を破り、さらに高みへと離れていくように思えてならない。 音に厚みと余裕がある。解釈に見据えるべき点が定まっているからこそ演奏に自負が生まれ、1922年製スタインウェイの楽器演への愛着と相性があるからこそ音の出し方に自信が生まれ結果として堂々とした演奏になっているのではと私は思っている。 おりしも同じ時期に同じ全集をD.バレンボイムがドイツ・グラモフォンからリリースしている。こちらも愛聴しているが、興味深いことにそれぞれの個性がきちんと出て、それゆえにベートーヴェンのソナタが面白くなっていることも付記しておきたい。バレンボイムのそれは、バレンボイムという大作家がベートーヴェンの一生を大河小説に著したような大きな流れをなしていると思う。ワーグナーの楽劇のごとき大きな流れに聴こえるのもバレンボイムならではと思う。 それに対しメジューエワの当全集はベートーヴェンの一生を追いかけてはいるが、大河小説というよりはその時々の彼の心に浮かんだ思想や人生の「スナップショット」を撮影しているかのよう。いろいろな時期や激動の時代を激動的に生きたベートーヴェンを生々しく、フレッシュな感情表現をもって32枚続けて観る個展に参加しているような印象を持っている。 どちらが良い、ということではない。それぞれがベートーヴェンの心に近づこうと、それぞれの「視点」でフォーカスを当てているだけ。二つとも収録時期もほぼ同じ、コロナ禍のさなかである。当然思うところがあって収録に向かったであろう。 その「思うところ」への所信表明や、コロナ禍で苦しむ中でその苦難に立ち向かっていこうという気概など、聴く我々へのメッセージが濃密に込められていると思う。そしてベートーヴェンの作品はをういった「気概」や「想い」を付託することができる大きな器である。だからこそバレンボイムも当盤のメジューエワもベートヴェンのピアノ・ソナタ全集収録に臨んだのであろう。 そこに想いを寄せて聴いてみることが「2020年」を体験し、生きてきた我々の課題であり、「その後」について歩いていく励みとなると確信している。 聴くべき全集です。お勧めします。5 people agree with this review
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