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空飛ぶモンティ・パイソン"日本語吹替復活" DVD-BOX 発売記念 関根勤名誉学長 就任式 Part2

Thursday, January 24th 2008

(再び、モンティ・パイソンのテーマ曲が流れる。そして、曲がフェード・アウトすると・・・)


関根:本日はお寒い中、またあのー、六本木ミッドタウンというですね、六本木ヒルズと間違いやすい場所の中、間違わずに来ていただきまして、ありがとうございます。私、六本木というと、『六本木心中』を思い出してしまいまして、アン・ルイスさんの。あの後、ミュージくんを生んだのかなあと思うと・・・、深く、感動が甦るわけですけれども・・・。ミュージくんも青年になりまして、桑名(正博)さんにそっくりの顔になってまいりました。そんなことはどうでもいいんですけれども・・・。


私がモンティ・パイソンと初めて出会ったのは、1976年ですね。あのー、"東京12チャンネル"で放送が始まりまして、何気なく観ていたんですけれども、4週目あたりですかね、ふと笑ってしまったんですね。そこからは怒涛のように、モンティ・パイソンの中に、こーう、どっぷりと浸かりましてでですね、激しい影響を受けまして。「こんな風に、仲間と一緒におもしろいコメディがやれたらいいなあ」と。


お笑い界のビートルズ”と言われているくらい、天才の集団でございまして。ビートルズも、「生まれ変わったら、モンティ・パイソンの中に入りたい!」と言っていたくらいですね、あのー、すごい集団なんですね。


1976年って言いますとですね、もう僕も、デビューして2年か3年経っておりまして。「これから先、どうしたらいいのかなあ・・・」という風にですね、ぼんやりと悩み始めていた頃に、明確にですね、「こういう、集団でやるコントがあるんだ!」というですね、見せつけられたような気が致しまして。そして、どうしてもその、集団でコントがやりたくてですね、平成元年に、「カンコンキンシアター」っていうのを旗揚げ致しまして。


自分の好きなキャストを選んで、自分で脚本を書いて、自分で演出するというですね、モンティ・パイソンにもろに影響を受けた舞台を今年20年目なんですけども、やっている次第であります。モンティ・パイソンは、私のバイブルであり、教科書であり、父であり、母であり、兄であり、弟であり、姪っ子であると。


(姪っ子・・・のくだりで、会場、思わず笑う・・・)


かわいいところもあるわけでね(笑)。今になったら、お年玉あげたいなっていう感じですけれども・・・(笑)。


まあ、そのようなことで今回、モンティ・パイソンにどっぷり浸かったことのあるという私が、学長に就任致しました。えー、はなはだ簡単ではございますが、就任の挨拶に代えさせて頂きます。今日はどうも、ありがとうございました。


(名誉学長、深々とおじぎ。そして、会場からは大きな拍手)



司会:関根勤名誉学長、ありがとうございました。



続きまして、関根名誉学長への質問のお時間とさせて頂きます。まず最初に、私の方から質問させて頂きます。


「モンティ・パイソンアカデミー」には、女性2人組芸人・ハリセンボンさんが願書を出している、ということなんですけど、ご存知でしたか?


関根:ああ、それは知りませんでした。


司会:(笑)。


関根ハリセンボンはね、若くして、一種の天才的なところがございますんでね、モンティ・パイソンをぜひ観てもらってですね、よりギャグセンスを磨いてもらいたいと思いますねえ。女性の、若手の旗手ですからね、お笑い界の。



司会:そうですね。たのしみですね、イベントの方も。2月19日(火)渋谷のHMVで行なわれます。ちなみにですね、今回、名誉学長就任につきまして、奥様は、どのようにおっしゃっていましたか?


関根妻は・・・私になんの興味もございませんので


(会場、また笑う・・・)


司会:でも、何かに惹かれて、ご結婚されてますよね、きっと。なので・・・。


関根:えーっとねえ、あのー、まあ娘がですね、厳しいですよね、自分のところの娘っていうのは。私のことをね、あのー、「気持ち悪い!」と。それで、妻に向かってですね、「何でこのお父さんと結婚したの?」と・・・。


司会:(関根学長の様子を伺うように、神妙な声色で・・・) はい。(と、あいずち)


関根:聞いたんです。そしたらですね、「忘れた」と言いました・・・。


司会:(言いづらそうに・・・)ああー、でもー、今となっては、忘れてしまったかもしれないですが・・・。


関根:まあそこには、なにかしらのパッションがあったんでしょうね。


司会:パッションですよね、きっと(苦笑い)。


関根:1974年です、忘れもしない。


司会:当時は、その海苔のような髭をお付けになられていたんですか?


関根:いやー、これは付けておりません。私、髭薄いんで(笑)。えー、当時は3日に1回しか摺っておりませんでしたから。なんらかのパッションがあったんだと思うんですよね。ただやはり、そういう熱い愛情みたいなものがですね、友情に変わり、人間愛に変わっていってですね。情熱というのは、忘却の彼方にいってしまったんですね。

ただ私だけですね、なんて言うんでしょうねえ、ずーっと取り残されておりまして、気持ちだけは27歳のまま。ですから、あのー、ここのところの私のキャッチフレーズはずっと、「妻に片想い」ということで・・・。


(会場、またまた笑い)


司会:でも、すてきなキャッチフレーズですね(笑)。


関根:『初恋のきた道』を観ましてですね、「あのお父さんは、ずいぶん愛されたなあ」と思ってね、うらやましくなりましたね。私は本当にね、「妻の褒め言葉が欲しい!


(会場、大爆笑)


こんな、グチってもしょうがないんですけどね(笑)



司会:奥様、これをご覧になっていらっしゃいましたら、何か褒め言葉を・・・。今回は名誉学長として就任されておりますので、いろいろみなさまにも、質問して頂こうと・・・。


関根:はい、そうですね。モンティ・パイソンのことに関しましては、いろいろお答えできると思いますけれども・・・。



司会:では、会場のみなさまの中で、ご質問がありましたら、挙手をお願いします。


司会&関根:(質問の挙手を待つが、なかなか挙がらないため、関根名誉学長、この間にたまらず・・・)


関根:(唐突に)いやあー、知らなかったですね。あー、すいません・・・。「オダギリ ジョーさんが結婚されたの知ってましたか?」って、その前に聞かれていたと思っちゃいました(笑)。


(会場、どっと笑いが。そして、この学長の一言で、質問の手が挙がり始める)


Q:今回、日本語吹替版のDVDということですが、当時豪華な声優さんたちの中で、学長が一番印象に残っている俳優さんはどなたでしたか?またそれは、なぜですか?


関根:えー、やはり印象は、広川太一郎さんですね。テリー・ジョーンズにね、エリック・アイドルが、「ちょんちょんちょんちょーん」ってやるコントがあるんですよ。あの、「(ものまねをしながらああなんじゃないのー、ちょんちょんちょんちょーん」ってやるんですけどね、その声の調子がね、イギリスの英語版よりもテンポがあるんですよ。音の高低も、絶妙で。広川さんがね、非常にあのー、幅があって、声もいいし、響きがよくて。すっごいおもしろいですね。エリック・アイドルにぴったりの感じで。一番楽しい感じを出してるっていうのかな、広川さんがね。


Q:学長が一番、作品の中で影響を受けたのは、どなたですか?


関根:僕はやっぱり、ジョン・クリーズなんですよね。非常にあのー、キレ者で。で、やっぱりね、おもしろいことやってるんですよ。








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関根勤


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