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2007年 HMVオンライン大賞 - クラシック

Tuesday, December 25th 2007

輝け!2007年 HMVオンライン大賞
   
 
2007年リリースの必聴盤・必見盤トップ10 をカウントダウン形式にて大発表!


「輝け!2007年 HMVオンライン大賞」は、2007年にリリースされた作品中、セールスや話題性などを省いて純粋に良い作品をHMVオンライン及びモバイルの専門ジャンル・スタッフが厳選したTOP10アイテムをご紹介する企画です。

ジャパニーズポップス、ロック&ポップス、ダンス&ソウル、クラシック、TV&映画DVD…などの各カテゴリーに分け、カウントダウン形式でご紹介いたします。

それでは・・・HMVオンラインが選んだ2007年の必聴盤・必見盤は以下でどうぞ!

 
     
カテゴリー:
> 交響曲 > 管弦楽曲 > 協奏曲 > 室内楽曲
> 器楽曲 > オペラ > 声楽曲 > 古楽
> 現代音楽 > DVDビデオ > ボックスセット



交響曲部門では、マーラー、ブルックナー、ベートーヴェンに注目盤が目白押しの一年でした。マーラーでは、シカゴ交響楽団とのコンビで新展開を迎えたハイティンク、ロスアンジェルス・フィルの監督就任が決まったドゥダメル、ブルックナーではズヴェーデン、シモーネ・ヤング、ベートーヴェンではパーヴォ・ヤルヴィ、そしてプレトニョフと、ヴェテランから若手まで多士済々の演奏が揃いました。他では、チェリビダッケとミュンヘン・フィル来日公演のCD化も忘れることが出来ません。


管弦楽部門では、パッパーノ&チェチーリア音楽院管、ルイージ&ドレスデン、ヤンソンス&バイエルン、準・メルクル&国立リヨンと、今年の演奏会シーズンを彩った「来日組」が、それぞれ印象的な新譜を届けてくれました。他にも、チェリビダッケとミュンヘン・フィル来日公演の『展覧会の絵』や、鬼才指揮者ケーゲルによる小品集の復刻も注目を集めました。


協奏曲部門では、アルゲリッチのショスタコ、ムーティ&ウィーン・フィルとの共演でも注目されたレーピンのベートーヴェン、グリモー待望の『皇帝』等々、話題盤が揃った一年でした。特に天才トランペッター、ナカリャコフを従えたアルゲリッチは、さすが女王の貫禄というべき圧倒的な支持を集めました。その他、パユのニールセン、ホープの初稿版メン・コンにも話題が集まりました。


室内楽部門では、フレッシュ四重奏団によるコルンゴルト:弦楽四重奏曲全集に大きな注目と支持が集まったことがとりわけ印象的。カプソン兄弟ほかによるシューベルト、アンスネスほかのブラームス、ポッジャーの好評モーツァルト・シリーズ最新盤も忘れられません。また、『エロイカ』と『フィガロの結婚』の弦楽四重奏版も登場。名曲を違った視点から楽しませてくれました。


器楽曲部門では、なんといっても、巨匠ミケランジェリによる2種のライヴ音源登場が大注目を集めました。アルカンとハイドンをリリースして異なるキャラクターを見せたアムラン、さらにアファナシエフのシューベルトと、今年は個性派ピアニストの魅力がきわだった一年とも言えそうです。長らく入手できなかったクレーメルのイザイが復活したことも言い落とせません。


オペラ部門では、『ダ・ポンテ・オペラ』録音の締め括りとなった『ドン・ジョヴァンニ』で名演を聴かせたヤーコプス、『画家マチス』でオペラ指揮者としても実力を示したシモーネ・ヤングがひときわ印象に残りました。放送局音源によるクナ1964年の『パルジファル』、メータ指揮、ドミンゴ主演の『オテロ』などライヴ音源も魅力的で、入手困難だった『メト・オペラ・ガラ1972』の復活も含めて嬉しいところでした。また、今年は名テノール、ルチアーノ・パヴァロッティさんが亡くなって様々な追悼盤が発売され、その類稀な美声の素晴らしさを改めて実感させられました。


声楽曲部門では、コリン・デイヴィスによるベルリオーズ、コルボによるフォーレと、2つの『レクイエム』にそれぞれの旨みを聴かせたヴェテラン指揮者の活躍が目を引きました。他では、ファン待望のギーレンによる『グレの歌』、テンシュテットによる『グラゴル・ミサ』ライヴも印象的。また、ドレスデン来日公演の『ばらの騎士』参加で話題を呼んだ森麻季の美声を満喫できる『ピエ・イエス〜祈りを込めて』も嬉しい贈り物でした。


古楽部門では、アーノンクールの『クリスマス・オラトリオ』、鈴木雅昭&BCJのロ短調ミサ、ケラスの無伴奏チェロ、ムローヴァのヴァイオリン・ソナタと、バッハ人気は今年も絶大。ゴルトベルク変奏曲のオルガン版、さらにグールドのゴルトベルクをコンピューター処理、マルチ・チャンネル化するという野心的な試みも注目されました。


現代音楽部門では、エリッキ=スヴェンの『マグマ』がオーディオ的にも注目されたほか、シュニトケの秘曲『長崎』、ピアノによるミニマル・ミュージック作品をCD9枚に集めた『ミニマル・ピアノ・コレクション』などが印象的。また、シェルシの『やぎ座のうた』での平山美智子の健在ぶりも嬉しいかぎりでした。


DVDビデオ部門では、ベームの『フィガロの結婚』、テンシュテットの『ワーグナー管弦楽曲集』、ヨッフム&コンセルトヘボウのブルックナーという、3つの伝説的な来日公演のリリースがトピックスとなりました。その他、カラヤンのチャイコフスキー、バーンスタインのブラームスも話題となり、両巨匠の衰えない人気と実力を見せ付けました。


ボックスセット部門では、グールド、デュ・プレ、カラスと大型ボックス攻勢が目立ちました。デュ・プレとカラスはコンプリート・エディションとなっており、こうした「集大成」の流れは今後も続きそうです。他では、一部が長らく入手不可だった『ムラヴィンスキー/エラート・ボックス』、貴重音源満載の『ジョージ・セル/ザルツブルク音楽祭ライヴ』の登場も嬉しいところでした。




   
   
     

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