アンデルシェフスキ/ブラームス:後期ピアノ小品集
2025年11月14日 (金) 13:00 - HMV&BOOKS online - Classical

ブラームス晩年のピアノ作品を、現代最高の知性派ピアニストのひとり
アンデルシェフスキが紡ぎ出す、魂の対話。
ポーランドの名ピアニスト、ピョートル・アンデルシェフスキは、その世代を代表する卓越した音楽家のひとりとして、世界の主要ホールで常に高い評価を受けています。知的で詩的、そして内省的な音楽づくりで知られる彼は、これまでモーツァルト、ベートーヴェン、シューマンなどの作品において、常に新鮮な光を投げかけてきました。
本アルバムは、ブラームス晩年のピアノ作品(作品116〜119)から選りすぐった珠玉の小品を、アンデルシェフスキ自身が慎重に構成した順序で収録したものです。作品119の第4曲は、ブラームスが生涯で最後に書いたピアノ曲として知られています。1892〜93年に書かれたこれらの作品には、若き日の情熱的なロマン主義から離れ、より円熟し、親密で、静かな叙情に満ちた晩年のブラームスの姿が映し出されています。アンデルシェフスキの演奏は、この内面的な音楽世界に深く寄り添いながら、ひとつひとつの音に思索の息づかいを与えます。極端な感情表現や装飾を排し、沈黙の中に潜む詩を聴かせるそのアプローチは、まるで作曲家の晩年の心の声を直接聴くかのようです。
「ブラームス晩年の作品はまるで遺言のようだ。だが、この寡黙な男はここで何を私たちに語りかけているのだろう?いや、むしろ何をまだ隠そうとしているのだろう? 最後の瞬間までそれを秘め、私たちにそれを推し量りたいという抑えがたい欲求を呼び起こす・・・おそらく、この楽譜の美しさはそこにあるのだ。」
アンデルシェフスキは、その謎めいた沈黙に耳を傾け、そこに秘められた美を丁寧に掬い上げます。彼の静謐で透明なタッチ、呼吸のような間合い、そして音の消え際にまで神経を注ぐ表現が、これらの小品を深い瞑想の書のように響かせています。(輸入元情報)
【収録情報】
ブラームス:
● 4つの小品 Op.119より
第1曲:間奏曲 ロ短調:Adagio
第3曲:間奏曲 ハ長調:Grazioso e giocoso
● 6つの小品 Op.118より
第1曲:間奏曲 イ短調:Allegro non assai, ma molto appassionato
第2曲:間奏曲 イ長調:Andante teneramente
● 7つの幻想曲 Op.116より
第2曲:間奏曲 イ長調:Andante
第3曲:奇想曲 ト短調:Allegro passionato
第4曲:間奏曲 ホ長調:Adagio
第5曲:間奏曲 ホ短調:Andante con grazia ed intimissimo sentimento
● 3つの間奏曲 Op.117より
第3曲:間奏曲 嬰ハ短調:Andante con moto
● 4つの小品 Op.119より
第4曲:ラプソディ 変ホ長調/変ホ短調:Allegro risoluto
● 3つの間奏曲 Op.117より
第2曲:間奏曲 変ロ短調:Andante non troppo e con molto espressione
● 6つの小品 Op.118より
第6曲:間奏曲 変ロ短調:Andante, largo e mesto
ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)
録音時期:2024年11月1日、2025年8月4,5日
録音場所:ワルシャワ、国立フィルハーモニック・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
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