カラヤン&ベルリン・フィル/放送録音集成第2集 ライヴ・イン・ベルリン1970〜1979(20SACD)
2025年11月28日 (金) 18:45 - HMV&BOOKS online - Classical

オール・ステレオ、ほとんどが初出!
BPO自主レーベルが放つ超弩級の第2弾は1970年代編!
スタジオ録音の名盤と比較しながら聴きたい超王道レパートリーから
元祖12人のチェリスト、はたまたテーリヒェンのティンパニ協奏曲まで
尋常ならざるカラヤンの威光にひれ伏す強靭なライヴ演奏集!
ベルリン・フィル自主レーベルによる特大企画、カラヤンの未発表音源を中心としたライヴ・シリーズ第2弾。50〜60年代の23公演をまとめた第1弾に続き、今作には70年代の20公演を収録しています。西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局(RIAS)および自由ベルリン放送(SFB)による放送録音で、商品化にあたりオリジナルのアナログ・マスターを最新技術でデジタル化、24ビット新規リマスターを施しています。すべてステレオ録音。SACDハイブリッドでの発売です。
1960年代にベルリン・フィルとの関係性を深く構築していったカラヤンは、70年代でその大いなる手腕を存分に発揮したと言って良いでしょう。ドイツ作曲家の交響曲を中心としつつ時折バッハや近現代作品を織り交ぜながら展開されるプログラムからは、私たちの良く知るカラヤン&ベルリン・フィルのスタジオ録音による名盤の数々が彷彿とさせられます。これらがすべてライヴで聴けるというのがこのエディションならではの魅力。ライヴを通してオーケストラを自らの楽器とし鳴らすことへの挑戦と、スタジオで完璧な音を録ってレコード化することへのこだわりは、カラヤンにとって表裏一体。数々の名盤が生まれるのと並行して行われたライヴの強烈な熱気が、華麗なるカラヤン・サウンドをさらに高めています。
ブルックナー5番、『春の祭典』、『ジュピター』はそれぞれ年を隔てて2種収録。他にもチャイコフスキー、メンデルスゾーン、ベートーヴェン、シベリウス等の王道シンフォニーが目白押し。ピアノ協奏曲ではベートーヴェンの三重協奏曲で共演盤もある数学の天才ゼルツァーとのチャイコフスキー1番、ポミエとのモーツァルト23番が聴けます。ベルリン・フィル首席奏者も大活躍で、モーツァルトの管楽器のための協奏交響曲(ライスター他)、『英雄の生涯』(シュヴァルベ)、ブラームスの二重協奏曲(ブランディス&ボルヴィツキー)、ブランデンブルク協奏曲(3番のチェンバロはカラヤン)等で名手たちの妙技を堪能できます。シュピーラーがソロを執ったペンデレツキの『カプリッチョ』のような現代作品も。
ゲルハルト・ヴィンベルガー[1923-2016]の『プレイズ』は12の独奏チェロを伴う作品で1976年のザルツブルク音楽祭でカラヤン&ベルリン・フィルが初演した作品。これが現在まで続く「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」の元祖です。
ヴェルナー・テーリヒェン[1921-2008]の『蛙鼠合戦(Batrachomyomachia)』は「フルトヴェングラー派」ティンパニストのテーリヒェンと「カラヤン派」ティンパニストのフォーグラーが合戦するという、カラヤンへの挑戦も含まれる大変刺激的な作品(テーリヒェン著「フルトヴェングラーかカラヤンか」に作曲のいきさつが載っています)。後半に『春の祭典』を置いたこの日のプログラムは異彩を放つ強烈さと言えましょう。
本エディションの最後に収録されているのは1979年11月のベートーヴェン『英雄』。第1弾の始まりと終わりも『英雄』でしたので、この作品を定点観測地点としてカラヤンの演奏史を愉しむこともできます。ブックレットには貴重な写真を多数掲載。様々な角度から多大な魅力を提供する空前のセットです。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1 コンサート24〜1971年9月25日
1. ヴィヴァルディ:弦楽のためのシンフォニア ロ短調 RV.169『聖墓にて』
2. シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
3. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン:2)
Disc2 コンサート25〜1972年2月19日
1. メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 Op.56『スコットランド』
2. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
3. ラヴェル:バレエ音楽『ダフニスとクロエ』第2組曲
Disc3 コンサート26〜1972年12月31日
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB105
Disc4 コンサート27〜1973年9月8日
1. モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』
2. チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
Disc5 コンサート28〜1974年2月17日
1. シューベルト:交響曲第7番ロ短調 D.759『未完成』
2. ペンデレツキ:ヴァイオリンと管弦楽のためのカプリッチョ
3. ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲『展覧会の絵』
レオン・シュピーラー(ヴァイオリン:2)
Disc6 コンサート29〜1974年9月25日
1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
2. シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』 Op.5
ジャン=ベルナール・ポミエ(ピアノ)
Disc7 コンサート30〜1974年12月8日
1. バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz.106
2. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
Disc8 コンサート31〜1975年4月20日
1. ベルク:抒情組曲からの3つの楽章(弦楽合奏版)
2. ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』(1878/80年、第2稿)
Disc9 コンサート32〜1975年9月25日
1. R.シュトラウス:23の独奏弦楽器のためのメタモルフォーゼン
2. R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』 Op.30
Disc10 コンサート33〜1976年10月16日
1. モーツァルト:オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットと管弦楽のための協奏交響曲変ホ長調 K.297b
2. シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 Op.82
3. シベリウス:交響詩『フィンランディア』 Op.26
カール・シュタインス(オーボエ:1)
カール・ライスター(クラリネット:1)
ゲルト・ザイフェルト(ホルン:1)
マンフレート・ブラウン(ファゴット:)
Disc11 コンサート34〜1976年12月12日
● ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調 WAB105
Disc12 コンサート35〜1976年12月31日
1. モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.55『ジュピター』
2. R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40
ミシェル・シュヴァルベ(ヴァイオリン:2)
Disc13 コンサート36〜1977年1月25日
1. ヴィンベルガー:12の独奏チェロ、木管楽器と打楽器のための『プレイズ』
2. ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14
ベルリン・フィル12人のチェリストたち(1)
Disc14 コンサート37〜1977年9月25日
1. テーリヒェン:2人のティンパニ独奏、声楽、室内合唱と管弦楽のための協奏曲『蛙鼠合戦』 Op.55
2. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』
ヴェルナー・テーリヒェン(ティンパニI)
オスヴァルト・フォーグラー(ティンパニII)
ウォルトン・グレンロース(バリトン)
エルンスト・ゼンフ室内合唱団(合唱指揮:エルンスト・ゼンフ)
Disc15 コンサート38〜1977年10月21日
1. ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
2. ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
トーマス・ブランディス(ヴァイオリン)
オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)
Disc16 コンサート39〜1978年1月4日
● マーラー:大地の歌
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール)
Disc17 コンサート40〜1978年1月28日
1. シベリウス:交響曲第4番イ短調 Op.63
2. ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
Disc18 コンサート41〜1979年1月4日
1. J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
2. ベルク:管弦楽のための3つの小品 Op.6(1929年改訂版)
3. ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調 Op.88
ミシェル・シュヴァルベ、レオン・シュピーラー(ヴァイオリン)
ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ)
オトマール・ボルヴィツキー、エーベルハルト・フィンケ(チェロ)
フリードリヒ・ヴィット、ライナー・ツェペリッツ(コントラバス)
ヘルベルト・フォン・カラヤン(チェンバロ)
Disc19 コンサート42〜1979年1月27日
1. ヴェーベルン:弦楽のための5つの楽章 Op.5
2. シューマン:交響曲第4番ニ短調 Op.120(改訂版)
3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
マーク・ゼルツァー(ピアノ:3)
Disc20 コンサート43〜1979年11月25日
1. J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
2. ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
トーマス・ブランディス(ヴァイオリンI:1)
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエI:1)
ブルクハルト・ローデ(オーボエII:1)
ハインリヒ・ケルヒャー(オーボエIII:1)
ゲルト・ザイフェルト(ホルンI:1)
ディーター・フィッシャー(ホルンII:1)
フィリップ・モル(チェンバロ:1)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
録音方式:ステレオ(ライヴ)
輸入盤・日本語帯解説付き
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