ブライアン・フェリー 1993年名カヴァーアルバム『Taxi』が紙ジャケット仕様で再プレス－ロビン・トロワーとの共同プロデュース、ボブ・クリアマウンテンのミックスで名作『Avalon』にも通ずる完成度の高いサウンドを創出

2022年11月08日 (火)　18:30

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ブライアン・フェリー 1993年名カヴァーアルバム『Taxi』が紙ジャケット仕様で再プレス

英国ロック界の粋と浪漫を体現するレジェンド、ブライアン・フェリー。2019年には彼が在籍していたロキシー・ミュージックがロックの殿堂入りを果たし、また同年３月には久しぶりとなる来日公演を行ない、ここ日本のファンにもその渋さと円熟味が増したダンディズム溢れるステージを披露するなど、現在も精力的に活動を続けている。最近ではロキシー・ミュージックが50周年を記念して再結成されることがアナウンスされ、世界中のファンを沸かせたのも記憶に新しいところだ。

今回、フェリーが1993年に発表したソロ通算８作目となるカヴァーアルバム『Taxi』が、限定仕様のパッケージとなって再プレスされることとなった。今回リリースされるのは、日本で発売されている紙ジャケットパッケージを採用したCDと、今回が初出となるイエローアナログレコードの２形態となる。

1993年にリリースされたこの『Taxi』は、ロック、ポップス、ソウルの名曲を、洗練されたサウンドと現代にアップデートされたテイストでカヴァーし、楽曲に新たな魅力を与えた作品となり、ブライアン・フェリーという稀有の存在がポピュラーソングの偉大なる解釈者であるという事実を明らかにした作品でもあり、また改めて彼の名声を確立させる１枚となった。

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プロデュースを務めるのは、ブライアン・フェリー本人と、元プロコル・ハルムの伝説的ギタリスト、ロビン・トロワー。ミックスはボブ・クリアマウンテンが担当している。スクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「I Put A Spell On You」、キャロル・キングの「Will You Love Me Tomorrow」、エルヴィス・プレスリーの「Girl of My Best Friend」といった楽曲のカヴァーが今作からシングルカットされ、アルバム自体も全英チャート２位を記録した。

ほか、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「All Tomorrow's Parties」や唯一のオリジナル曲「Because You're Mine」といった楽曲を収録した今作には、ネイザン・イースト (b)、スティーヴ・フェローン (ds)、カーリーン・アンダーソン (cho)、メイシオ・パーカー (sax) といった錚々たるミュージシャンたちがバックに参加している。