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【HMV RECORD SHOP 限定アイテム】 4/18開催レコードストアデイにて、HMV RECORD SHOPとDeep Jazz Realityのコラボが実現!

Saturday, April 18th 2015


HMV RECORD SHOPとDeep Jazz Realityのコラボレーションが実現!

絶対的な傑作から再評価著しい隠れ名盤まで、いまだからこそアナログで聴きたい作品を吟味/厳選のうえ復刻。リスナーからDJまで要注目の一大プロジェクトが遂に始動。

稲垣次郎、猪俣猛、石川晶。日本のジャズ・ロック発展を担った3人のミュージシャンが、グルーヴにかける野望を最良の形で表現した傑作群がついにアナログ・リイシュー。これが日本産レア・グルーヴの頂上決戦だ!

このたび、「PROJECT Re:VINYL」の監修をされたuniversounds/Deep Jazz Reality主宰・尾川雄介さんに色々とお話を伺ってまいりました!  


インタビュー/文・構成:小浜文晶


稲垣次郎さん、石川晶さん、猪俣猛さんというのは、僕の中では「和ジャズ・フィールドにあるレアグルーヴ」の三本柱。そのコロムビア作品は絶対に避けては通れない。とにかくこの3枚しかなかった。


-- 4/18の「RECORD STORE DAY JAPAN 2015」開催に合わせてリリースされる、HMVレコードショップ限定アナログLP、稲垣次郎『ファンキー・スタッフ』、石川晶『バック・トゥ・リズム』、猪俣猛『ドラム・メソード』の和ジャズ再発3作品。本日、こちらを監修された尾川雄介さんに色々とお話を伺いたいと思います。まずはじめに、包括的なお話になるのですが、尾川さんが「Deep Jazz Reality」シリーズを立ち上げたそもそものきっかけというのは何だったのでしょうか。

 僕は高円寺で中古レコード屋(universounds)をやっていまして、個人的に好きな作品、あるいはまだ誰も知らないであろうレアな作品をずっと探していた。もちろんそれが中古レコード屋としての本分ではあるんですが、それだけではちょっと物足りなくなってきた。ディスクガイドの監修や再発企画の立案であったり、もう少し広がりのあることをやってみたくなったんですよ。そう考えていたときに、ちょうどミュージシャン本人とコンタクトが取れて、ソーラー(S.O.L.A.R.)フランク・デリック・トータル・エクスペリエンスのCD再発の許諾をもらったんですね。そこでP-VINEの知り合いに相談してみたら、「尾川さんの監修したシリーズ企画としてやりましょう」ということになって、「Deep Jazz Reality」が始まった。それが2006年ぐらいの話ですね。

 その次に、どうしても日本人の作品を再発させたくて。当時は、若杉実さんが監修したものぐらいで、まだほとんど再発が進んでいなかった。 


-- 「渋谷ジャズ維新シリーズ」などですね。

 すごくいい再発作品やコンピレーションもあったんですが、いかんせん若杉さんが早すぎたというか(笑)、市場やリスナーがほとんど付いていけていない状況にあったと思うんですよね。で、そこからしばらくして「和ジャズ」という言葉が出てきて、ちょっとずつ注目を集めるようになってきた。そこからですね、本格的に動き出したのは。P-VINEさんと考えた企画をコロムビアさんに持っていき、「Deep Jazz Reality」最初の和ジャズ6タイトルをCD化することができたんですよ。


Deep Jazz Reality
2006年に始動した、レコード・ショップ universoundsの尾川雄介氏監修による、ジャズ史に埋もれた知られざる珠玉の傑作を再び世に送るプロジェクト。海外、国内のジャズに限らず、ソウル、ファンク、レアグルーヴ作品など、これまで(2015年4月現在)に66タイトルのマスターピース、ロストジェムスをCDリイシューしている。今後も、「ファラオ・サンダース・オン・テレサ」、「Dig Deep Columbia×Deep Jazz Reality」最新シリーズなどのリリースを控えている。「Dig Deep Columbia」、「Think!和ジャズ復刻」とのダブルネーム再発企画も多数あり。


-- 稲垣次郎さんの『ヘッド・ロック』、猪俣猛さんの『サウンズ・オブ・サウンド・リミテッド』などのタクト/コロムビア編ですよね。再発された2007年当時、これらのオリジナル盤のレアリティというのは。

 当初は、「日本人のジャズなんだから、その辺を回れば簡単にいくらでも見つかるだろう」ぐらいのイメージだったんですよ。ところが、中古市場には本当に和ジャズ作品は出回らない。まったく見つからないと言ってもいいぐらい。


-- プレス枚数そのものが極端に少なかった?

 当時の日本のアナログ・レコードの流通形態というのは、基本的に委託販売制を取っているものが多かった。1,000〜2,000枚プレスして、それを地方のレコード屋に送る。で、売れなかったらすべて回収して、資源の再利用のために溶かしたり廃棄処分にしたりするんですよ。


-- 書店のようなシステムだったんですね。

 そうなんです。だから、実売数=現存数になるわけなんですよ。もちろん、そこから捨てられたりしているものもあると思うので、残りは本当にごくわずか。例えば、1970年当時、PRにあまりお金をかけることができずに発売されたものというのは本当に売れなかったみたいで・・・2,000枚プレスしても実売数は300〜400ぐらい。笑えないぐらいの大赤字ですよ(笑)。日本人のジャズの世界はそういうものが多いですから。だから、オリジナル盤がなかなか見つからない状況は10年前も今も変わらないんですよね。


伝説はここから始まった。火を吹くブロウ、鳴り止まないビート、切り裂くギター。伏見哲夫(tp)、川崎燎(org)、今田勝(p)、荒川康男(b)、田畑貞一(ds)、日本ジャズ・シーンが誇る名プレーヤー/名バイプレーヤーを擁したセクステットを率い、総帥・稲垣次郎がグルーヴの神髄に迫る。『和ジャズ・ディスク・ガイド』の表紙にも掲載されている、1970年録音、日本産ジャズ・ロック〜レア・グルーヴの象徴的作品。

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猪俣猛 『Sound Of Sound L.T.D.』
日本が生んだファンキー・ドラマー、猪俣猛率いるサウンド・リミテッドが1970年に投下したジャズ・ロック・ボム。植松孝夫、大野俊三、川崎燎、横田年昭、穂口雄右といった豪華ミュージシャンが織り成すファンキー・マンダラに失神必死。強烈なビートにオルガンやフルートの殺人的なソロが絡むキラー・チューン「Mustache」をはじめ、重厚でダイナミックなジャズ・ファンク「Joint」、軽快でメロディアスな極上のソウル・ジャズ「Monster」など、信じ難いクオリティの曲が並ぶ圧巻の作品。


-- 実際今回の3作品、中古市場価格という部分ではいかがなものでしょうか?

 どれも相変わらず高いですね。特に『ファンキー・スタッフ』と『ドラム・メソード』に関しては、相場が出来上がるほど物が出ないので、治外法権的な値が許されてしまうというか(笑)。さらに帯付き・美品となると、また高くなります。オークションではその傾向が顕著ですね。我慢できない人たちがいるんですよ。僕も含めて(笑)。


-- (笑)“我慢できない人たち”の層というのは、和ジャズ再発の動きが活発化してきた10年前とは変わってきています?

 完全に変わってきていますね。和ジャズ自体が、クラブやフロア・ミュージック的なものではなく、リスニング・ミュージックとして好まれるようになってきたこともあって、今は購買層のほとんどが、DJではなく、純粋なリスナー。universoundsでも、純粋にレコードを聴いて楽しむお客さんやコレクターの方が圧倒的に多いですよ。

 これは日頃から明言していることなんですが、ことレコードを買うこと、厳密に言えば、中古レコード屋に足繁く通って自分だけの一枚を見つけて、そこに相応のお金を払うのは、今はDJよりも断然コレクターやリスナーです。中古レコード屋という立場では現在はDJには期待していません。もちろん、中古レコード屋に通って、オリジナル盤にこだわってDJする方もいますけど・・・でもそれは本当にごく少数。その数の減り様に愕然としますよね。


-- 海外コレクターからの需要というのはどうでした?

 10年前に比べれば広がっていますが、今もごく一部のマニアのみだと思います。和ジャズというよりは、サイケやロックの方が昔から評価が高かった。ドイツのシャドックス・レーベルが石川晶さんのサイケロックの名盤『ウガンダ(アフリカン・ロックの夜明け)』を再発したりとか。むしろ和ジャズに関しては、日本での盛り上がりが海外に飛び火した感じでしょうね。ただ、海外のコレクターって、ネット上の和ジャズ情報を結構まめに見ているんですよ。


-- 実際、和ジャズ作品にどんな印象を持っているんでしょうね。

 「こんなに奥が深くて広がりのある世界だとは思わなかった」って、レアグルーヴ以降の耳を持っているコレクターの中にはそう言っている人もいましたね。


-- かつてのロンドン発のジャパニーズ・レアグルーヴ・ムーヴメントとはまた異なる感じですよね。和ジャズはあくまで日本発のブランドという点でも。

 「with OBI」という表記なんかにしてもまさにそうですよね(笑)。レアグルーヴは、フロアで踊るための音楽というのがベースにあると思うんですけど、和ジャズというのは、さっきも言ったとおり、あくまでも「聴くための音楽」ですよね。「買う音楽」であり「コレクトする音楽」。そうしたリスナー、コレクター的な観点が強くなっていくと、自然に掘りが進んで、市場の確立も早いんですよ。散発的ではなく、情報もきちんと組み上がっていく。レアグルーヴの成熟を経て下地はあったので、和ジャズはシーンの確立と定着がものすごく早かった。だから一気に発掘が進んだんですよね。


-- 「Deep Jazz Reality〜ジャパニーズ・レア・グルーヴ編」シリーズにラインナップされたものは、石川晶さんの『バック・トゥ・リズム』や猪俣猛さんの『サウンズ・オブ・サウンド・リミテッド』など、いずれも入りやすいものだったと思います。

 ちょっとサイケな感じであったり、逆にバリバリのジャズロックであったり、あるいはUSのスピリチュアル・ジャズとリンクしやすいものであったり、レアグルーヴ的な側面からも楽しめるものを選んだんですよ。

 ちなみに僕は、猪俣猛さんの『サウンズ・オブ・サウンド・リミテッド』に出会って、和ジャズを本腰入れて掘り起こしていくようになりました。ジャケットにまず惹かれて、試聴もせずに買ったんですけど、聴いてシビレましたね。あと、スピリチュアル・ジャズなどとリンクしながらとてつもない感動を覚えたのは、宮沢昭さんの『いわな』。ブロウ一発で吹っ飛ばされましたね。 


50年代後半、松本英彦を追いかけていた宮沢昭。60年代になるとコルトレーンの影響下にあった2人だが、60年代末期、フリージャズ影響下の時代に2人の立場ははっきりと別の地平にたった。当時、最高のリズムセクションを従えた宮沢の面目躍如のコンテンポラリー・ジャズが展開する。70年代半ばから再び回帰する宮沢だが、日本のジャズが世界の最先端に立った69〜71年の真っ只中、こんな凄い演奏が残されていた。タイトル・曲名は、釣り好きの宮沢らしい命名だ。富樫も佐藤も若く、そして、アグレッシブだ。日本ジャズが残した永久の金字塔アルバム。


-- ではここから、各作品について改めてレコメンドいただきたいのですが、まず今回の3作品のセレクト理由というのは。

 過去にアナログ再発されていないというのもありますが、稲垣次郎さん、石川晶さん、猪俣猛さんというのは、僕の中では「和ジャズ・フィールドにあるレアグルーヴ」の三本柱。そのコロムビア作品は絶対に避けては通れない。というところで、とにかくこの3枚しかなかった。第1弾としてはこれがベストのセレクトだと思います。


-- 稲垣次郎さんの『ファンキー・スタッフ』は、それこそクール&ザ・ギャング「Funky Stuff」のカヴァーをやっていたり、ブラック・ミュージック、レアグルーヴ・リスナーにはどんぴしゃな作品ですよね。

 僕が初めて聴いたのは2000年代初頭だったと思います。和ジャズではありながらも、海外のジャズ作品と並べても遜色のないワールドワイドな魅力に溢れている。例えば、先ごろThink!さんからアナログ再発された『こけざる組曲』『詩仙堂の秋』のような作品は、日本人独自の感覚が詰まった、いわゆるエキゾチックな魅力があるからこそ好まれていたものだと思うんですが、この『ファンキー・スタッフ』はそうではなく、本当にサウンド一発で勝負できる強さを持っている。レアグルーヴ好きであれば日本人も外国人も関係なく誰もが「うゎ、かっこいい!」って唸らされるんじゃないでしょうか。

 それこそ、音だけ聴いたらまさか日本人が演奏しているなんて思わないでしょうね。稲垣さんも「当時のクルセイダーズを強く意識していた」とおっしゃっていましたから。「ジャズロックの行く先に、ブラックミュージックが入り込んで、そこにフュージョンの先端が見えてきたときに、やっぱりクルセイダーズはすごく重要な存在だった」って。実際「スクラッチ」のカヴァーもやっていますしね。 


-- 70年代には、稲垣さんのような意識を持っていたミュージシャンというのは多かったのでしょうか。

 60年代後半、4ビート・ジャズの衰退やフリー・ジャズの台頭などが進み、かなり混沌とした状況になって、ジャズは行き詰まった。そして、その先に進むためにいろいろな試みがなされた。民謡をジャズ・アレンジにしたり、自国の音楽のルーツに立ち返ったりする人もいました。一方で “隣にある音楽”を食べはじめた人も多かったと思います。要するに同時代の音楽の要素を取り入れ始めたんですね。その中で、稲垣さん、石川さん、猪俣さんの3人は、ジャズとロックの融合、つまりジャズロックの路線を推し進めた中心人物だったんですよ。その背景には、ブラッド、スウェット&ティアーズシカゴといったブラスロックの影響が大きかったようです。

 実際ウッドストックの翌年に、稲垣さんと猪俣さんはフェスの余熱がまだ残っているアメリカ中を回って、「4ビートのジャズだけじゃもうダメなんだ」ということを痛感した。そして帰国後に生まれたグループが、稲垣さん率いるソウル・メディアと猪俣さん率いるサウンド・リミテッドだったんですよ。



 稲垣次郎とソウル・メディア 『FUNKY STUFF』

磨きあげられ、艶を増し、妖しく光るグルーヴ。名匠、稲垣次郎が切り拓いたジャズ・ロックの向こう側。その全貌がここに。

ジャズ・ロックのその先へ。稲垣次郎率いるソウル・メディアが辿り着いたのは、タイトでクールな究極のグルーヴだった。稲垣自ら “ブラック・ファンクをやった”と語っているように、それまでに培ってきたジャズ・ロックの炸裂感にブラック・ミュージックの粘りや弾力を融合させることで、その音楽性は別次元へと飛躍した。名手・鈴木宏昌のアレンジの妙と相俟って、グルーヴは磨きあげられ、艶を増し、妖しく光る。躍動感と疾走感が溢れる「Painted Paradise」、ファンクネスとメロウネスが共存する「Breeze」、重心が低くてキレのあるクール&ザ・ギャング「Funky Stuff」のカヴァーなど、全曲が聴きどころ。いまや世界中からウォントの絶えない決定的名盤である。

text by 尾川雄介(universounds/Deep Jazz Reality)



【TRACK LIST】

  • A1. Painted Paradise 
  • A2. Funky Motion
  • A3. Breeze
  • A4. Scratch

  • B1. Funky Stuff
  • B2. One For Jiroh
  • B3. Gentle Wave
  • B4. Four Up

稲垣次郎 (ts,ss,fl) / 鈴木宏昌 (arr,el-p) / 今井尚 (tb) / 安川ひろし (g) / 岡沢章 (b) / 石松元(ds)

★本商品はRECORD STORE DAY限定商品となります★
以下の注意事項を必ずご確認下さい。
※ 2015年のRECORD STORE DAYは4/18(土)の開店時より店頭販売開始となります。
※ご予約は出来ません。また、お取り置きは発売日の翌日から受付可能になります。
※WEB上の販売解禁はRECORD STORE DAY開催日2週間後の5/2(土)0:00 より可能です。事前予約は出来ません。

1933年、東京生まれ。ジョージ川口、白木秀雄、フランキー堺、八木正夫、沢田駿吾らとの活動を経て、1960年代後半に自己グループ、ソウル・メディアを結成。稲垣のテナー・サックスが纏わりつくアグレッシヴなジャズ・ロック・サウンドに身悶えする70年発表の『ヘッド・ロック』は、昨今のレアグルーヴ・リスナーのハートのド真ん中を貫いた。今田勝(org)、川崎燎(g)、田畑貞一(ds)らを従えた強靭なビートと未知のサイケデリアは、間違いなく当時の日本最高レベルの”ジャズ・ファンク指数”を計測していたと言えよう。ソウル・メディア(ビッグ・ソウル・メディア)名義で多くのアルバムを制作する傍らスタジオ・ミュージシャンとしても活躍している。


-- 同時期、石川晶さんはすでにアフリカにも目を向けていたわけですよね。

 石川さんは60年代後半ぐらいに初めてアフリカに赴いたそうです。なぜアフリカだったのかは僕にも分からないんですが、その後も何度となくアフリカを訪れた。亡くなられたのもケニアのナイロビでした。

 石川さんの場合は、おっしゃる通りジャズにアフリカのリズムを採り入れ、さらに当時のポピュラーヒットのカヴァーもたくさん演奏していた。ストイックに何かを追求するというよりは、とにかく音楽を楽しむことにこだわっていたんだと思います。この『バック・トゥ・リズム』にしてもそうですが、みんなで演奏して、みんなで歌って、みんなで踊ろうよというスタンスの作品が多いんじゃないでしょうか。  


-- 津軽じょんがら節、沖縄音楽から、R&B、クラシックまで、本当にあらゆるテーマの作品があるというのはそういうことでもあるんですね。あと、とにかく驚かされるのは、この時代にフェラ・クティのカヴァー「レッツ・スタート」をやっているというところですよね。

 ビックリですよね(笑)。おそらくフェラ・クティの存在は現地情報で知ったんでしょう。それでライヴを観たら、あまりにもすごくて、ついカヴァーしてしまった。あくまで想像ですが、そんな感じかもしれませんね(笑)。


-- リヴァイヴァルとしての和ジャズの全体像を見たときに、60年代のシンボルは白木秀雄さんであり、70年代はやっぱりこの石川晶さんかなという気もするんですが。

 ジャズロックやレアグルーヴ的な見地に立つとたしかにそうかもしれませんね。もちろん石川さんだけでなく、稲垣さん、猪俣さんもそう。さらに言えば、鈴木宏昌さん。コルゲンさんは本当に色々な音楽をやっている人で、石川さんや稲垣さんのいい作品で結構な頻度でアレンジを手掛けている。『ファンキー・スタッフ』もそのうちの一枚ですが、稲垣さんも絶大な信頼を寄せていたそうです。

 ただ、レアグルーヴから少し距離をとって見るならば、佐藤允彦さんと富樫雅彦さん、やっぱりこのお二人の存在は絶対的かなと思います。その後のジャズ・シーンに与えた影響の大きさなどを考えると。


-- 聞くところによると、稲垣さんや石川さんにしても、メインのスタジオミュージシャン仕事で生活費を稼いで、リーダー作品の録音は本当にレコード会社からの“ご褒美”に過ぎなかったと。

 まさしく、稲垣さんもそうおっしゃっていました。「インストのムード歌謡のレコードが年間何十万枚も売れて、そのご褒美として年に1、2回好きなものを作ることができた」って。そうした中で生まれたのがこの『ファンキー・スタッフ』であったり、『ヘッド・ロック』であったり。

 逆に言えば、レーベル側に“許されていなかった”から、ひっそりと作られて、当然PRに力を入れることもできないから売れず、それゆえに現存数が極端に少ないという結果になったんですね。そこにある種の面白味を感じるのはやっぱり後の世代。振り返ったときに、音はもちろん、文化的な背景などにも注目するようになった。



 石川晶 『BACK TO RHYTHM』

一打のドラムに全身が痺れるこの快感。日本が生んだ超絶ファンキー・ドラマー、石川晶がグルーヴのワンダーランドを駆け巡る!

日本が生んだ超絶ファンキー・ドラマー、石川晶。ジャズとロックとアフリカン・ミュージックを縦横無尽に駆け巡り、融合させ、独自の音楽性を築き上げた手腕は多方面で高く評価されている。その経歴にはジャズ・ロック〜レア・グルーヴの名作が並ぶが、なかでも抜群の選曲と痛快な音楽性で寵愛されるのが本作。フェラ・クティのアフロ・ファンクをタイトにカヴァーした「Let’s Start」、ドラム・ブレイクを散りばめたダイナミックな「Bongo Rock」、アヴェレージ・ホワイト・バンドの名曲をジャズ・ファンクに仕立てた「Pick Up The Pieces」など、1975年録音とは信じ難い驚愕のモンスター・チューンがずらり。杉本喜代志、鈴木宏昌、村岡建ら名手のサポートも光る。

text by 尾川雄介(universounds/Deep Jazz Reality)



【TRACK LIST】

  • A1. I've Got To Use My Imagination  
  • A2. Bongo Rock
  • A3. Do It Til You're Satisfied
  • A4. Hey Jude
  • A5. El Condor Pasa

  • B1. Pick Up The Pieces
  • B2. Love Is The Answer
  • B3. I Shot The Sheriff
  • B4. Let's Start
  • B5. Boogie On Reggae Woman

石川晶 (ds,perc,vo) / 村岡建 (ts) / 鈴木正男 (bs) / 荒井英治 (tb) / 羽鳥幸次 (tp) / 杉本喜代志 (g) / 直居隆雄 (g) / 松木恒男 (g) / 鈴木宏昌 (key) / 寺川正興 (b) / ラリー寿永 (perc)

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1934年、神奈川生まれ。50年代初頭から、松本伸とニュー・パシフィックにドラムで加わり、宮沢昭モダン・オールスターズ、保坂俊雄とエマニアーズとバンドを亘り歩く。後に宮間利之とニューハードにも在籍。アフリカン・リズムに着目しながら、ゲンチャーズ、カウント・バッファローズといった自己グループの作品においてそうしたリズムをジャズ・ロック・サウンドの中で昇華。『ゲット・アップ!』、『エレクトラム』、『バック・トゥー・リズム」、『バキシンバ』、『ウガンダ(アフリカンロックの夜明け)』といった昨今「和製レアグルーヴ」として評価の高い作品を多数発表した。晩年は「ピガピガ」というアフリカ音楽の店を経営しつつ、ケニアに移住。アフリカで飢餓に苦しんでいる子供たちを救う「フューチャーキッズ・プロジェクト」を発足させて活動していた。


-- 猪俣猛さんの『ドラム・メソード』は、いわゆる当時の教則シリーズ?

 たしかに教則ではあるんですが、でもこんなこと誰もマネできないよっていう(笑)。この作品が再々CD化されたときのライナーノーツにも書いたことなんですが、丁寧に「教える」というよりは、「このレベルまで上がって来いよ!」ってハッパをかけているような感じなんですよね(笑)。

 このシリーズは、石川晶さんにもあります。ほかにも、宮沢昭さん『ジャズ・フルート・メソード』、杉本喜代志さん『ギター・メソード』、荒川康男さん『ベース・メソード』、村岡実さん『モダン尺八・メソード』など、色々出ているんですよ。裏を返せば、当時のレコード会社にそれだけの余裕があったんでしょうね。あと、当時のオリジナル盤には、コメント付きの楽譜も付いていて。(尾川さん所有のオリジナル盤を見せていただきながら)こういった感じなんですが・・・


-- さすがにオリジナル盤は神々しいですねぇ。

 帯の文言も最高です。「一流プレーヤーのテクニックとフィーリングをガッツしよう!」(笑)。


-- 「ガッツしよう!」っていう(笑)。

 今回のアナログ復刻では帯も付くので、この「ガッツしよう!」は使いたかったんですけど、さすがに誰も意味が分からないだろうなと思って見送りました(笑)。



 猪俣猛 『DRUM METHOD』

この疾走感、この高揚感。行き止まりを知らない男、猪俣猛が変幻自在のスティック・ワークでグルーヴの限界を突き抜ける。

常に時代を見据え新たな地平を切り拓いてきた名ドラマー、猪俣猛が、ジャズ・ロック黄金期に放ったもうひとつの傑作。『メソード』シリーズの1枚として制作されたいわゆる教則レコードなのだが、その音楽性はあたかも聴く者を挑発するかのように猛烈にファンキーでグルーヴィ。日本のジャズ・ロック発展の一翼を担った名グループ、サウンド・リミテッドを率い、変幻自在のスティック・ワークでグルーヴの限界を突き抜ける。「Runaway Child」や「Smack Water Jack」といったカヴァー曲から、アレンジでも参加している盟友・前田憲男作曲の「Sleeper」や「Seven Four」、また圧倒的な迫力で迫るドラム・ソロ「Drum Concert」まで、多彩な選曲を隙のない高密度のグルーヴで埋め尽くす。

text by 尾川雄介(universounds/Deep Jazz Reality)



【TRACK LIST】

  • A1. Runaway Child 
  • A2. Smack Water Jack
  • A3. Child Of Storm
  • A4. Pourquoi,Pas?
  • A5. Where Do You Go From Here
  • A6. Drum Concert 1

  • B1. Fibonaccis Number
  • B2. Blue Rondo A La Turk
  • B3. Maiden Voyage
  • B4. Drum Concert 2
  • B5.Sleeper
  • B6. Seven Four

猪俣猛 (ds)ほか

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1936年、兵庫生まれ。16歳でデビューし、20歳で上京。21歳で「スイングジャーナル」誌の新人賞に輝き、「ウエストライナーズ」、「サウンド・リミテッド」、「ザ・サード」、「フォース」など数々のバンド・リーダーを務める。国外では、1994年に「ジャパン・ジャスト・ジャズ・オールスターズ」を率いてニューヨーク公演を行ない、日本人としては初となる念願のカーネギーホール公演を成功させ、またアポロシアターなどでも大喝采を浴びた。1995年度、ジャズ界で個人に与える最高の栄誉「南里文雄賞」を受賞。現在、コンサート活動にますます力を注いでいる。昨今『サウンド・オブ・サウンド・リミテッド』、『イノセント・カノン』といったアルバムが日本のジャズ・ロックの最高峰作品として高い評価を受けている。


-- 今回は帯も付くんですね。オリジナルとは別の新規デザインということになるんですか?

 結局、帯まで完全に一緒にしてしまうと単なる「レプリカ」になってしまう。きちんと再評価した上での企画であるわけだから、であれば、リマスターなり可能な限りの良い音で出し直すべきだし、帯にしても今の感覚に合った言葉を付けるべきだし。あくまで今送り出すものとして相応しい仕様にしたかったんですよ。


-- なるほど。実際この3作品は今とリンクしやすい音ですしね。

 なので、ここで一旦リニューアルしておけば、また20、30年後に振り返ったときに、「2015年はこういう聴かれ方をしていたんだ」というのが分かるでしょうし。


帯



-- ちなみに、「出ない出ない」とおっしゃっているこの3作品、どこから出てきたんですか?

 企業秘密なのではっきりとは言えないんですが(笑)、やっぱり当時こういった作品を普通に買って、今も大切に持っている人は少なからずいるわけで。10年後に高くなるとか、そんな皮算用は抜きにして、「誰も注目していないけど、こんなにかっこいいジャズがあるんだ」って、僕らなんかよりずっと昔にその価値を見出して、喜んで買っていた人たち。その中でコレクター気質のある人は、同じ作品を2枚3枚買う。そういった人たちの手放したものが流れてくる・・・場合もたまにあるということですね。ごくごくまれに、大量買い取りの中に混ざっているときなんかは大事件。震えますよ(笑)。

 60〜70年代、欧米のモダンジャズが好きで、そういうレコードを買っていた人たちに当時のことを訊いてみると、「ブルーノートの直輸入盤が2,000〜2,500円で手に入る時代に、なんで日本人のジャズのレコードを同じ値段で買わなきゃいけないんだ」という考えだったらしいです。そういう人たちが今悔しい思いをしているようですね。「あの時買っておけばよかった」と(笑)。でも、それがある種まっとうな意見でもあったんですよね。この3作品にしても、当時は「ジャズなの?ロックなの?こんなの誰が聴くの?」という評価がほとんどだったと思うので。


-- むしろ当時のシーンの状況をリアルタイムで体験した世代が、今改めてこういう作品と向き合う良い機会なのかなとも感じます。和ジャズが一過性のブームに終わらないためには、そうした層へのアピールも必要だったり。

 上の世代の人たちに「どうせDJのための企画でしょ」と思われているのも正直しゃくで・・・もっとリスニング・ミュージックとして上質なものなんだという部分で幅広い層に届けたいんですよ。さっきは「期待していない」なんて言いましたけど、もちろんDJにも手に取って楽しんでもらいたいですし。なので今回は、「リスナーからDJまで要注目」という一文をシリーズの概要に入れたんですよ。

 これまでずっと、アメリカのジャズ、ヨーロッパのジャズという二本柱で来ていたのが、ここ10年で日本のジャズが選択肢の中に入るようになってきた。再発も進んだことで、街のCDショップで和ジャズ作品が普通に手に入るようになり、認知度が底上げされた。その結果、世代を問わず、日本のジャズが特別視されることなく、もっと欧米の作品と同等に聴かれるようになればいいなと思いますね。


-- 今回の企画はそうした和ジャズを取り巻く状況10年の集大成というか総決算というか、しかもそれをレコードでダイナミックに味わおうというわけですから。

 音楽って、それ自体は目に見えないですけど、「モノ」でもあると思うんですよ。音だけを聴くのであればダウンロードでも何でもいいんですが、モノを所有する楽しみを伴って聴くのであれば、やっぱりレコードはものすごく魅力的でおもしろいメディア。紙と塩化ビニールだけで作られた、こんなにか弱くて不便なメディアであるにも関わらず、それを慈しむというスタイルなわけですからね。

 今回の復刻に関しても、日本コロムビアのディレクター遠藤亮輔さんにも立ち会っていただき、最高のマスタリングとカッティングがなされている。モノとしても本当に贅沢な仕上がりになっています。


-- 最後になりますが、アナログレコードが今再び注目を浴びているということについては、中古レコード店を主宰している御立場も含めてどうご覧になられています?

 今や海外では、レコードとデジタルのダウンロード・コードが付いたバウチャーのセット販売が主流ですからね。CDは本当に日本の市場向けに製作されているメディアに過ぎない。

 ただ、アナログ人気の再燃を取り立てて騒ぐつもりはないというか、おそらくこの流れも一旦どこかで落ち着くはずなんですよ。さらに言えば、新品レコードに対する視線が、中古にまで向かうには、まだまだ時間がかかると思います。ひとくちに「アナログ人気が再燃」と言っても中古レコードはまったく別の話ですから。

 なので、今回のHMVさんの企画のように、古い音源を新しい形で復刻して、さらに新しいものと一緒にシャッフルして並べたときに、中古も同等にその視界に入ってくるというのがすごく理想的なんですよ。そうなったときに初めて、中古を含めたレコード業界全体が活性化されて面白くなったって言えるんじゃないでしょうか。



【取材協力:universounds 】




4/18 RECORD STORE DAY JAPAN 2015
HMV record shopからリリースする限定アナログのラインナップ発表!!




【RECORD STORE DAYとは】

RECORD STORE DAYとは、アメリカのRECORD STOREのオーナーであったChris Brownが配信や大型店舗やディスカウントストアの出現により、このままでは、音楽との出会いをもたらしてくれる身近な街の小さなMUSIC SHOPがなくなりつつある現状に、何とかしてなくならないようにと発案し、「レコードショップに出向き、レコードを手にする面白さや音楽の楽しさを共有する」年に一度の祭典です。

2008年4月19日にMetallicaがサンフランシスコのラスプーチン・ミュージックでオフィシャルにキックオフ、以降、毎年4月の第3土曜日にRECORD STORE DAYが開催される運びとなり、現在、全米700店舗超、全世界21カ国数百を数える独立資本のレコードショップが参加を表明し、アーティストが一体となり、数多くのアーティストのレコード店でしか買えない貴重な作品の限定アナログレコードのリリースやグッズなどのリリースの他、世界各地でイベントが開催されています。

【RECORD STORE DAY開催日】2015年4月18日(土)〜

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※ 2015年のRECORD STORE DAYは4/18(土)の開店時より店頭販売開始となります。
※ご予約は出来ません。また、お取り置きは発売日の翌日から受付可能になります。
※WEB上の販売解禁はRECORD STORE DAY開催日2週間後の5/2(土)0:00 より可能です。事前予約は出来ません。



  尾川雄介 プロフィール
  (おがわ ゆうすけ)

中古レコード店“ユニバーサウンズ"店主。ジャズ~ファンク~レア・グルーヴ全般への造詣が深く、世界屈指のレコード・コレクションを有する。その発掘力/アーカイヴ力をもってして、再発シリーズDeep Jazz Realityの監修、レーベルuniversoundsの運営、DJ、ライターなど幅広く活動している。共著に、『インディペンデント・ブラック・ジャズ・オブ・アメリカ』、『和ジャズ・ディスク・ガイド』(共にリットーミュージック)。





過去の和ジャズ関連記事


【インタビュー】 塙耕記さんに訊く 「和ジャズ」

世界初の和ジャズ・ディスク・ガイド『和ジャズ・ディスク・ガイド Japanese Jazz 1950s-1980s』刊行を記念し、本書の共著者にして「和ジャズ・ブームの仕掛け人」 塙耕記さんにお話をお伺いしました。 (2009年記事)

【対談】 小川充さん × 大塚広子さん

「Wax Poetics Japan」監修コンピ第2弾は、和ジャズの宝庫キングレコードとがっちりスクラムを組んだ ”JP JAZZ” スペシャル。その発売を記念した 小川充さん、大塚広子さんによる対談です。 (2011年記事)

【特集】 スリー・ブラインド・マイス

伝説のジャズ・レーベル、スリー・ブラインド・マイスの名盤復刻を祝した小特集。今再び世に問うTBMが誇る名盤たちから、まずは[第1期][第2期]の13タイトルを肴に。 (2013年記事)



その他の関連記事

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* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

世界初!和ジャズの魅力をあますことなく伝える決定的な1冊

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615枚掲載!世界最高峰の黒いジャズ・カタログ

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Deep Jazz Reality 和ジャズ再発タイトル

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