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【インタビュー】 オメル・アヴィタル 〈2〉

Friday, October 19th 2012


ジャズらしさが薄れてきている中で、エレクトリックやヒップホップ、ワールド・ミュージックの要素をいくら上手に取り入れたとしてもちっとも意味がない・・・というか、そうなるともはやジャズをやる必要性なんてどこにもないよね?


-- オメルさんのご出身はギヴァタイムになるのですか?

 うん。テルアビブの郊外にある閑静な街なんだけど。ロシア人講師がたくさんいる優秀なクラシックの音楽学校がいくつかあるんだ。僕も小さい頃、母親のすすめでそこにクラシック・ギターを習いに行ってたぐらいだから。まぁイヤイヤだったんだけどさ(笑)。


-- (笑) でも、それが最初の音楽との出会い?

 そういうことになるね。でもいい学校だったよ。教え方が上手かったし。イスラエルにはロシア人の移民がいっぱいいるからね。

 実際最初に夢中になった音楽っていうのは、ギリシャ人でサングラスをかけてトイ・ギターを弾くアリ・サンっていうミュージシャン。70年代当時はすごく有名な人だったんだけど。で、その後に父親が聴いてたジャズに興味を持つようになった。僕の父親は音楽が大好きな人で、ジャズでもビッグバンドやヴォーカルものもよく聴いていたし、他にもカントリー&ウエスタン、イスラエル民謡、アラブ音楽・・・とにかく何でも聴いていたんだ。家ではレコードやカセットでそういう音楽がよく流れていたよ。

 両親共に別にミュージシャンだったわけじゃないんだけど、耳がよくて、音楽センスがあった。ピアノも歌も、あと踊りもすごくうまかったしね。でも不思議なことに、他の兄弟、妹も兄貴もまったくと言っていいほどその音楽のセンスを受け継がなかったんだよね(笑)。ミュージシャンになったのは本当に僕だけ。

 母親がイエメンの家系で、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)に礼拝に行く習慣が代々あったんだ。そこでいつも歌われていたイエメン系のユダヤ人独特の聖歌を小さい頃よく耳にしていて、かなり印象的だったね。それが自分にどれぐらい重要な影響を与えているのかなんて、そのとき考えてみたこともなかったし、本格的にクラシック音楽を聴き始めたのも高校生になってからなんだけど、それでも日常の生活音としてそういうものが周りにあったんだよね。  


-- では、そうした教会音楽などがオメルさんのルーツの一部にもなるわけですね。

 でもイスラエルはラジオがすごく盛んな国で、ジャズでも何でもあちこちでかかっているから、結局は折衷的なスタイルになるんだと思う。

 僕が高校に入学した頃っていうのは、まだテルマ・イエリン芸術学校にジャズ・クラスもなかったとき。だからジャズを専門的に勉強する場っていうのが全くなかったんだ。僕は当初クラシック科に在籍していたんだけど、あるとき「ジャズ・ウィーク」みたいな特別レッスン週間があって、試しに参加してみたらアッという間にハマっちゃってね。そこで完全にスイッチが入ったってわけ(笑)。

 実際テルマ・イエリンにジャズ・クラスが出来たのは僕が卒業してから2年後ぐらい。だからさっきも言ったように、僕らがイスラエルでジャズを始めた最初の世代になるんだ。


-- 記念すべき「第一世代」ということですね。オズ・ノイもここに入る?

 そうだね。実はオズは、みんなで一緒にニューヨークに行こうとしたときに、イスラエルで人気テレビ番組のレギュラーを持っていたから、来れなかったんだよ(笑)。2、3年後に遅れてやって来たんだけどね。


テルマ・イエリン芸術学校 (Thelma Yellin High School of the Arts)
1959年、イギリスからの移民で高名なチェロ奏者テルマ・ベントウィッチ・イエリンの功績を称えて創立されたイスラエルの芸術高等学校。クラシックやジャズといった音楽をはじめ、ダンス(バレー/現代ダンス)、演劇、映画、視覚芸術などの各学科には世界でもトップクラスの充実したプログラム/カリキュラムが用意されており、毎年世界中から多くの学生たちが集まる超名門。オメルのほか、アナット・コーエン、エリ・デジブリ、ダニエル・ザミール、オメル・クライン、シャイ・マエストロ、ギラッド・ヘクセルマン、シムリット・ショシャン、ロイ・アッサフらも同校の卒業生となる。
1972年イスラエル生まれ。10歳からクラシック・ギターのレッスンを始め、翌年にはエレキに転向。13歳頃からセッション・ギタリストとしてのプロ活動を開始。早15歳のときにはイスラエルの主要アーティストとレコーディングを行なっていた。1996年に活動拠点をニューヨークに移し、様々なセッションに参加。2003年には、老舗ロック・クラブ「Bitter End」での4日間のギグを収録したライヴ盤『Oz Live』でデビューを果たす。変幻自在のペダルワークを駆使しながら、ジャズのみならずファンク、ブルース、ロック、ポップス、映画のサウンドトラックやコマーシャル・ソングまでもをマルチにこなすその演奏・作曲能力は、タレント揃い踏むイスラエル・ジャズ勢の中でもアタマひとつ抜きん出ている。リチャード・ボナ、クリス・ボッティ、マイク・マイニエリ、ハリー・ベラフォンテら数多くのミュージシャンのツアーやレコーディングに参加し、その才能は瞬く間にワールドワイドな広がりを見せている。最新作は『Twisted Blues』。

-- 「第二世代」というのは、例えばギラッド・ヘクセルマンあたりがそれにあたるのでしょうか?

 いや、彼は若いし、もっと後の世代だよ。「第二世代」は、トランペット・プレイヤーのアヴィシャイ・コーエン、ピアノのヨナタン・アヴィシャイ、あとはサックスのエリ・デジブリやダニエル・ザミールなんかがそう。みんな僕より6つぐらい年下になるんだけど。そこからさらに5、6歳離れているのが、ギラッドやオメル・クラインの世代。つまり「第三世代」。僕より一回り年が離れているってことになるね。

 ギラッドの世代には、シャイ・マエストロやオムリ・モールなんかもいるよね。有能なミュージシャンばかり。素晴らしい世代だよ。オムリは、彼がまだ15か16の時から知っているんだけど、その頃からジャズは勿論、モロッコ音楽やマグレブなんかにもしっかりとした理解があった。本当に才能のかたまりって感じ。

 今オムリは、シャイの後釜としてアヴィシャイ・グループでピアノを弾いているんだ。注目している人も多いよね。十代の頃から活躍していて、僕もFresh Soundで『Omer Avital – Marlon Browden Project』っていうアルバムを一緒にレコーディングしたことがあるんだ。でもその後、健康上の理由で3年間全くピアノを弾けなかった時期があって・・・。今はすっかり回復しているけどね。



イスラエル・ジャズメン 「第二世代」

1978年イスラエル生まれ。世界を股にかけて活躍する同姓同名のベーシストもいるが、こちらも今や現代ジャズ・シーンを代表するトランペッターとしてその名を馳せている。1997年にボストン移住。バークリー音楽院に籍を置き、同年「セロニアス・モンク・コンペティション」のトランペット部門3位に入賞を果たしている。2002年にFresh Soundからリリースされたリーダー・デビュー作『The Trumpet Player』は、バリバリの硬派路線でかっ飛ばす”ニュースターの誕生”として注目を浴びた。その後、どちらもオメルが参加している、西アフリカ音楽のグルーヴに根差したコンセプチュアルな『After The Big Rain』と『Flood』をリリース。”マルチ・カルチュアル”なジャズ・ミュージシャンとしての評価を決定的にした。今年秋には、2010年にリリースされ絶賛された『Introducing Triveni』の続編となる『TriveniU』をリリースした。また、兄でサックス奏者のユヴァル、姉でクラリネット/サックス奏者のアナットとの3コーエンズ、オメルとのサード・ワールド・ラヴ、ほかSFジャズ・コレクティヴ、ミンガス・ビッグバンドなどのメンバーとしても活躍している。
ヨナタン・アヴィシャイ (Yonatan Avishai)
ニューヨーク上京もほぼ同時期で定期的にデュオ・ライヴも行なっているという盟友アヴィシャイ・コーエン(tp)作品の多くに参加するピアニスト、ヨナタン・アヴィシャイ。2008年の『Flood』のほか、3コーエンズ、オメルも絡むサード・ワールド・ラヴ(ヴォーカルも執っている)などで、シンプル且つブルース〜クレズマー的色感の強いヨナタンのピアニズムを聴くことができる。一時体調を崩し音楽活動を休止していたらしいが、現在はフランスに拠点を移して活動を再開。リーダー・アルバムの制作も待たれるところ。
1978年イスラエル生まれ。ブルガリア人とペルシャ人の血を引くサックス奏者エリ・デジブリは、早十代の頃からプロのジャズ・ミュージシャンとして活躍し大器の片鱗を見せていた。1997年、上記アヴィシャイ・コーエン(tp)と同じタイミングでボストンのバークリー音楽院に留学。1999年にはハービー・ハンコック「Sextet」のメンバーに抜擢され、アルバム『Gershwin's World』のレコーディングおよび世界ツアーに同行した。その後はアル・フォスター、ミンガス・ビックバンド、エリック・リード、ロン・カーター・カルテットなどに参加。2003年にはFresh Soundから『In The Beginning』でリーダー・デビュー。カート・ローゼンウィンケル(g)、アーロン・ゴールドバーグ(p)といったニューヨーク・ジャズ・シーンの名士たちがその門出をがっちりとバックアップしている。最新作は2010年の『Israeli Song』。ロン・カーター(b)、アル・フォスター(ds)、ブラッド・メルドー(b)と、こちらにも錚々たる面子が参加している。
1980年テルアビブ近郊の都市ペタ・ティクバ生まれ。伝統的なジューイッシュ音楽、クレズマー、ハシディックなどの東欧音楽などにジャズのエッセンスをまぶしたその独特の音楽性は、ここで紹介しているイスラエル・ジャズメンらとは一線を画すものと言えるかもしれない。テルマ・イエリンでジャズ・サックスを学んだザミールは、90年代末にニューヨークに移住。同じユダヤの血を持つジョン・ゾーンに見初められる形でゾーン主宰の「Tzadik」レーベルと契約を交わす。2000年には自身のグループ「サトラー」を率いて、親方ゾーンも参加した初リーダー・アルバム『Satlah』をリリースした。その後はソプラノ・サックスをメインにしながら、より彼の地色が豊かな音色と旋律を吹き上げる。イスラエルに帰国後の2006年には、オメルほか、アヴィシャイ・コーエン(tp)、オムリ・モール(p)、ダニエル・フリードマン(ds)らがサイド参加した『Amen』が話題に。最新作は、シャイ・マエストロ(p)、若手ベーシストで現在注目度No.1のハガイ・コーエン(b)を迎えた『Song For Comfort』。

イスラエル・ジャズメン 「第三世代」

1983年イスラエル生まれ。2005年の「ギブソン・モントルー・インターナショナル・ギター・コンペティション」で優勝したことをきっかけに注目を集め、早12歳にして地元イスラエルの子供向けテレビ番組のバックバンドでプロ・ギタリストとしての演奏を行なっていた。テルマ・イエリンで本格的にジャズを学びんだ後の2004年にニューヨーク進出。ジョン・スコフィールド(g)らシーンの顔役たちと共演を行ないながら腕を磨き、2006年に初リーダー・ライヴ盤『Split Life』をSmallsからリリース。ニューヨークNo.1 テクニシャン・ドラマー、アリ・ホーニグとの絡みもあり、一気にその頭角を現した。2008年には本邦お披露目盤ともなる初スタジオ・アルバム『Words Unspoken』のリリース、さらにはそのレギュラー・ギタリストの座にも就いたホーニグのリーダー・コンボ『Bert's Playground』への参加で、小ぶりなハワード・ロバーツ・モデルのセミアコを弄る、持ち前のクリアでよく歌うメロディアスなサウンドを存分に鳴らし上げた。最新作は2011年リリースのトリオ録音『Hearts Wide Open』。今年はホーニグ・カルテットと「東京JAZZ2012」出演と、これまでにニ度の来日を果たしている。
1982年イスラエル生まれ。テルマ・イエリンでジャズ・ピアノを徹底的に学び、卒業後の2005年にボストンに移住。イスラエル文化省からの”お墨付き”で、アメリカ合衆国最古の音楽大学、ボストンにあるニューイングランド音楽院に奨学金制度で入学。ダニーロ・ペレスに師事した。その後ニューヨークに進出し、ブルーノートやカーネギーホールといった名だたるジャズ・ヴェニューに出演。2007年、Fresh Soundからリリースのハガイ・コーエン(b)との双頭盤『Duet』でリーダー・デビュー。オメルやジヴ・ラヴィッツ(ds)も参加したイスラエル色濃い2008年の『Introducing Omer Klein』でその名を全国区とした。ジョン・ゾーンのTzadikから2010年にリリースした『Rockets On The Balcony』が現時点での最新作となる。
1987年イスラエル生まれ。5歳のときからクラシック・ピアノを学び、8歳のときに聴いたオスカー・ピーターソンの『Gershwin Songbook』でジャズに開眼。テルマ・イエリンではジャズとクラシックを両立して学び、またインド音楽をはじめとする民族音楽論の基礎もこの時期にマスター。結果的に優等学位を取得。成績優秀者のみが得ることができる奨学金制度にて、バークリー音楽院の「サマー・プログラム」にも2年連続で参加している。その後もエルサレム音楽アカデミーでジャズとクラシックのピアノ、さらにリアルタイム・コンポジションを学び、満を持して移住したニューヨークではジャズ・クラブのみならず、コンサート・ホールからクラシック・リサイタルまであらゆる舞台シチュエーションでの演奏をこなした。2006年からは、ベーシストのアヴィシャイ・コーエン・グループのレギュラー・ピアニストの座を射止め、『Gently Disturbed』、『Sensitive Hours』、『Aurora』、『Seven Seas』のレコーディングに参加し、その名を一躍知らしめた。2011年にアヴィシャイ・グループを離れ、今年ついに初のリーダー・アルバム『Shai Maestro Trio』を仏のLaborieからリリースした。
1983年イスラエル生まれ。エルサレム音楽アカデミーでクラシック・ピアノとジャズ・ピアノを学び、シャイ・マエストロ同様成績優秀者として、イスラエル-アメリカ音楽財団より5年連続で最高額の奨学金を付与された。その後先輩イスラエル・ジャズメンや海外の有名ジャズメンらと数多くの共演を果たし、またイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団との共演などクラシック・フィールドにも登場。さらには国内のロック・アーティストから民族音楽アクトまで、幅広くサイド参加や客演を行なっている、イスラエル・ジャズメン新世代を代表するピアニスト。現在のところリーダー作はないものの、オメルとマーロン・ブロウデン(ds)の双頭作『Omer Avital – Marlon Browden Project』、ダニエル・ザミール『Amen』、ドラマー/パーカッション奏者リア・バル・ネス『Remember&Forget』などでオムリのプレイを聴くことができる。


-- それにしてもイスラエル・ジャズメンの若手は層が厚いというか。

 シャイもオムリも多分27、8歳だから、これからがさらにたのしみだよね。


-- オメルさんから見ても、彼らの感覚は「新しい」と感じたりします?

 新しいというよりは、みんなタイプがそれぞれ違うっていう感じかな。僕が若かったときに比べたら、彼ら若い世代の音楽は、モダン・ジャズがどうこうというよりむしろ「イスラエル性」を強く打ち出ているようにも感じるし。

 ヨナタン・アヴシャイには高校生ぐらいの子供がいて、彼らはジャズが好きでよく僕のライヴを観に来たりもするんだ。自分でバンドもやっているから、僕らの音楽を聴いて何かしらの影響を受けて、そこから色々と発展させた形でまた新しい音楽を作り出している。でもそれは僕からしてみると、何と言うか、逆にすごくイスラエル的なものに聴こえるんだ。僕らの世代がジャズの聖地を目指してニューヨークに向かったのとはまた逆のベクトルというか、そういうものを感じさせるんだ。シャイにしろオムリにしろ。だから多様って言えるのかもしれないね。

 今言ったヨナタン・アヴィシャイの人生もまた数奇なものでさ。小さいときからピアノを弾いていて、あちこちで神童とか天才少年って呼ばれていたんだけど・・・結局それが重荷になったというか、ちょっと病んじゃったんだよね。その間南フランスでひっそりとカントリー・ライフを満喫していたみたいだけど(笑)。


-- ああ、だからですね。ネットで調べてもヨナタンの情報ってほとんどヒットしないんですよ(笑)。

 でも今は田舎の山奥から出てきて、パリ辺りで優雅な都会生活を送っているんだけどね(笑)。現場復帰もして、僕やコーエン兄妹なんかと活動しているんだ。





-- 10月にオメルさんのリーダーグループでまた来日があるということですが。

 いつもはクインテットなんだけど、それはトリオでのライヴになるんだ。ジェイソン・リンドナー(p)にダニエル・フリードマン(ds)とね。夏の間はヨーロッパをツアーして、秋にまた日本に来るっていうスケジュール。

 いずれにせよ僕がいちばんやりたいことっていうのは、自分の作ったオリジナル曲を演奏することなんだ。音楽をやる上でそれに勝る魅力的なことってないと思うな。僕はベース・プレイヤーだけど、でも自分ではコンポーザーっていう意識の方が強い。曲を書くのが何よりも好きなんだ。


-- あまりスタンダードをやらないというのも、イスラエルのジャズメンのひとつの特徴かなと。

 特に若いコたちはスタンダードに目もくれず、とにかくオリジナルをガンガンやる傾向にはあるよね。それは、いいことなのか悪いことなのか微妙なところではあるんだけど(笑)・・・

 でも、これは僕個人の意見になるんだけど、やっぱりジャズをやるのであれば、基礎というか習作の部分としてまずはスタンダードやブルースを採り上げるっていうことも必要じゃないかなって思うんだ。それから自分のオリジナルをやったって別に遅くはないし、むしろその方がよりオリジナリティのあるものが出来るんじゃないかなって。

 あと、イスラエルの人たちには「スタンダード=アメリカ」っていう感覚が強く根付いているんだと思う。文化的に多様なエレメンツを持っている自覚から生まれるこだわりというか、オリジナルをやることによって「アメリカとは違うことができるんだぞ」っていうある種のアイデンティティを示したいのかもしれないよね。


-- それは、今の日本にも同じようなことが言えるかもしれませんね。

 ジャズをジャズたらしめるもの、所謂「ジャズの定義」を決めるものには実際いくつかの要素があるんだけど、それを今の若いコたちはどんどん失っている気がする。逆に僕にとっては、むしろジャズっていうスタイルの中で自分を表現することがチャレンジになるからさ。ジャズの構成要素を無くさずにどれだけ自分らしさを出せるかっていうね。

 だから、やみくもに新しさだけを追い求めていっても、それは結局全くポジティヴなことじゃないと思うんだよね。ただ、状況や環境は昔と今とでは明らかに違うのもたしかで。僕らの頃には周りにカリスマと呼ばれるような人たちがたくさんいて、彼らの音楽に影響を受けながらも、そこにオリジナリティを生み出すためのチャレンジをすることができた。でも今は、そのカリスマが不在だから・・・


-- いやでも、オメルさんもいますし(笑)・・・

 (笑) ・・・まぁ、そう言われるのは嬉しいよ。でも例えば、YES! トリオのドラムのアリ・ジャクソンJr.は典型的なジャズ一家育ちで、伯父さんがドラマーだったこともあって、エルヴィン・ジョーンズやマックス・ローチが年中家に遊びに来てたっていうような話を聞くと、やっぱり僕らとは別世界にいる人なんだなって感じる。つまり中東の音楽にしてもクラシック音楽にしても、それはジャズとは全く別々のところから生えている木であって、別々の根っこから生えているもの。ジャズはジャズでしかないんだよ。

 僕らにとってのチャンスはそのジャズの木にあるわけだから、根元の部分でジャズを共通言語にしながら若い世代のコたちがもっとコミュニケーションを図っていかないと、「ジャズらしさ」っていうものがどんどん失われていっちゃうと思うんだ。ジャズらしさが薄れてきている中で、エレクトリックやヒップホップ、あるいはワールド・ミュージックの要素をいくら上手に取り入れたとしてもちっとも意味がない・・・というか、そうなるともはやジャズをやる必要性なんてどこにもないよね? あくまで僕の個人的な意見だけど、それは本当にありえない。しかもアレもコレも詰め込みすぎると具合が悪いだろ?(笑) ジャズはフィーリングの音楽なんだし、聴いててまず気持ちよくないとね。

 だからバランスが大事っていうのかな。「自分が自分が」って私的要素が強くなると、ジャズらしさは自然と失われていくんもんなんだよ。トランペットのアヴィシャイにしてもデジブリにしても、その辺のバランスがすごくうまく取れている。だからジャズ・プレイヤーって呼べるわけ。スタンダードも演奏するけど、でもオリジナリティがしっかりあって。オメル・クラインもそうだね。スタンダードをやらせたら超一流。要するに、伝統的なものに新しさやオリジナリティを加えることができるもの、それがジャズなんだってこと。


-- 今は、明らかにジャズではない音楽を強引にジャズと結び付ける風潮がどんどんエスカレートしてきているような・・・

 最近のジャズ・フェスがいい例だよ。スティーヴィー・ワンダーやプリンスを呼んで集客するなんてさ、ちょっとどうかしてるよね(苦笑)。フェスを存続させるという意味では収益を上げることはたしかに重要なことなんだけど・・・でも本当にジャズをやっている連中のギャラはごくわずかで、彼らには莫大なギャラが支払われるんだよ。これで果たして「ジャズ」と銘打って開催する必要があるのかなって。勿論彼らの音楽自体は好きだけどさ。政府や自治体にしても、ジャズ・ミュージシャンやジャズという音楽文化に対してもっと手厚い支援を送ってくれてもいいと思うんだ。ただ、そういう中においてもニューヨークのイスラエル総領事館には公平性や理解があって、僕らの活動をしっかりとサポートしてくれているんだ。


-- たしかに最近のジャズ・フェスに関しては、ブッキング面に「?」と感じている方も多いと思いますよ(笑)。

 まぁジャズ・フェスに限らず、世界中のジャズ・ミュージシャンが食いっぱぐれなく活動できたらいいんだけど。例えばベートーベンにしてもモーツァルトにしても、生前は誰からのサポートも受けなかったわけだし。彼らの音楽に価値があると看做されたのは死後何十年かしてだよね。その音楽がヨーロッパの長い歴史の中に在り続けたからこそ、今でも「いい曲だね」って言えるんだと思う。つまりカルチャー・サポートに対する考え方。商業的に有益なものばかりサポートするっていうのはやっぱり本末転倒なんじゃないかな。


-- 特に先進国で理想的な形で支援のための助成が行なわれているというのは中々稀かもしれませんね。それは音楽に限った話ではありませんが・・・ ではちょっと話を戻させていただき、そのジェイソン・リンドナー、ダニエル・フリードマンとのトリオではスタジオ・レコーディングを予定していたりもするんですか?

 今のところは未定かな。いいタイミングがあればっていう感じだけど・・・でも来年、1998年にImpulse!でレコーディングしてお蔵入りになっていた、僕の最初のリーダーアルバムを出そうかなって考えているよ。三管セクステットで録ったものなんだけど。


-- Impulse! に吹き込んでいたんですか?

 そう。メンバーは、マイロン・ウォルデン、マーク・ターナー、グレッグ・ターディ、ジミー・グリーン、グラント・スチュワート。すごいメンツだよね(笑)。時期的にはちょうどImpulse! がVerveと合併したときで、マイケル・ブレッカーやダニーロ・ペレスが人気だった頃。それが僕の最初のスタジオ録音作になるんだ。そのアルバムが出て早く有名になれると思ったんだけどね(笑)。 


Impulse! レコード
「The New Wave of Jazz is on Impulse! (インパルス! こそジャズの新しい潮流)」を掲げ、1961年にABCパラマウントのジャズ専門レーベルとしてスタート。プロデューサーは、後にCTI レコードを興す策士クリード・テイラー。デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ギル・エヴァンス、アート・ブレイキー、チャールズ・ミンガスといった巨匠のアルバムを制作する一方で、アルバート・アイラー、アーチー・シェップ、ファラオ・サンダースといった当時気鋭のフリー系若手ミュージシャンの録音も積極的に手がけた。看板アーティストは何と言ってもジョン・コルトレーン。死後リリースされた未発表作を含む数十タイトルに及ぶコルトレーンのアルバムは、今なおレーベルの歴史と共に燦然と輝いている。80年代後半からは、マイケル・ブレッカー、ダニーロ・ペレスらが看板アーティストとしてレーベルを引っ張ったが、98年にユニバーサル ミュージック・グループ傘下 Verve(ヴァーヴ)ミュージック・グループの一部となり、近年に至るまで長らくカタログの再発のみを行なっていた。2010年にはクラブ・ジャズ界隈を中心に人気の高いシンガー、ホセ・ジェームスとジェフ・ニーヴのデュオ・アルバム『For All We Know』、さらにレーベル設立からちょうど50年を迎えた2011年には”アジア人初”という快挙を成し遂げたDCPRGの『Alter War In Tokyo』、また今年3月には『Second Report From Iron Mountain USA』という3枚の新譜をリリース。今後の動向もさらに注目されている。

-- 出来自体はよかったんですね。

 かなりね。でも当時は会社の意向でリリースできなくて・・・レーベルで働いていた友達が何とかしてリリースに漕ぎ着けようって色々動いてくれてたんだけど、結局15年も経っちゃって(笑)。それがようやく来年陽の目を見るかなっていう感じだね。

 もうひとつ僕の新しいバンド・プロジェクトで、「オメル・アヴィタル&ヒズ・バンド・オブ・ジ・イースト」。これも結構おもしろいことになってきてる。ダニエル・フリードマン、ジェイソン・リンドナー、グレッグ・ターディ、あとイスラエル出身のナダヴ・レメズって若くて才能のあるギタリストが参加している。ナダヴはオメル・クラインなんかと一緒の世代で、今はボストンに住んでいるんだ。メンバーは流動的で、コンセプト毎にその都度集めるっていう感じなんだけどね。


オメル・アヴィタル&ヒズ・バンド・オブ・ジ・イースト
(Omer Avital & His Band Of The East)
オメル以下、ダニエル・フリードマン(ds)、ジェイソン・リンドナー(p)、グレッグ・ターディ(ts)、ナダヴ・レメズ(g)といったお互いをよく知るイスラエル=ニューヨーク面子が顔を揃える注目のニューグループ。カッティングエッジなジャズに、中東、北アフリカ音楽のエッセンスをたっぷりとしみ込ませたサウンドは、すでにSmalls周辺で大きな話題を呼んでいる。グループの中でも一際フレッシュな演奏で目を引くのが、1984年イスラエル生まれ、所謂「第三世代」にあたる若きギタリスト、ナダヴ・レメズだろう。ニューヨークに上京したのち、バークリー音楽院、ニューイングランド音楽院でジャズを学び、2007年には「モントルー・ギブソン・ジャズ・ギター・コンペティション」でセミ・ファイナリストに選出。2011年には、シャイ・マエストロ(p)、ジヴ・ラヴィッツ(ds)、アヴリ・ボロホフ(b)らイスラエル勢を擁したセクステット(+1)編成でデビューアルバム『So Far』(Brooklyn Jazz Underground Records)を吹き込んでいる。バンド・オブ・ジ・イーストでのお披露目となった5月27日のアトランタ・ジャズ・フェスティヴァルのステージでは、オメルの音楽世界を最もよく理解した腹心としての存在感を見せつけた。今後に注目だ。

 このバンドでは僕がウードやカヌンなんかも弾いているんだよ。だから、これまでのプロジェクトよりもうちょっと中東やアフリカ音楽のテイストが強いものになっていて、でも勿論ジャズにしっかりインプロヴァイズしているんだけどね。今は“我が家”とも言える「Smalls Residency」でよくギグをやっているんだけど、いや相当かっこいいよ(笑)。そのうちレコーディングすることも考えているんだけど、その前に「イースト」って言ってるぐらいだから日本にも行かなくっちゃね(笑)。


-- でも色々やってますよねぇ(笑)。すごくアクティヴというか。

 ラビ・ハイム・ルークとニュー・エルサレム・オーケストラのコンポーズやアレンジを手掛けたり、他にも色々やってるからね。言ってもこれが全部じゃないよ。本当はもっと色々やりたいぐらいなんだからさ(笑)。



【取材協力:イスラエル大使館/キングインターナショナル/コットンクラブ】










  オメル・アヴィタル プロフィール
(Omer Avital)

1971年、イスラエルのギヴァタイムで、イエメン系の母とモロッコ人の父の間に生まれ育つ。幼い頃からクラシック・ギターのレッスンに通うなど、音楽好きの両親の影響を受けながら、クラシックほかジューイッシュ音楽、イスラエル民謡、アラブ音楽など様々な音楽を耳にしてきた。ジャズに興味を持つきっかけとなったのは、テルマ・イエリン芸術学校 (Thelma Yellin High School of the Arts)に通っていた高校時代。当初はクラシック科に在籍していたが、「ジャズ特別レッスン週間」に参加したことで完全に開眼したそう。ジャズ・ミュージシャンとしての道を志すも、当時母国イスラエルでジャズは極めてマイナーな音楽だったため、本場の空気を体験してさらにレベルアップするためにも、1992年アヴィシャイ・コーエン(b)、アモス・ホフマン(g)といった同志たちと共にニューヨークに移住した。

同地の名門ニュースクール大学に入学後、ブラッド・メルドー、アダム・クルーズ、ピーター・バーンスタイン、ロイ・ハーグローヴらと交流。また、ヴィレッジ・ゲイトなど各有名ジャズクラブにも頻繁に出入りしていた。98年にはImpulse! レーベルと初めてのレコード契約を果たすが、このときの録音はリリースされず今も眠ったままとなっている。その後、ウィントン・マルサリス、ケニー・ギャレット、ブライアン・ブレイド、ジョシュア・レッドマン、ロイ・ヘインズらとのレコーディング及びツアーサポートを経験した。

初リーダー作『Think With Your Heart』を発表した2001年に一時故郷イスラエルに戻ったオメルは、ウードの習得やイスラエルの民族音楽、アラビア音楽を学ぶために、エルサレムにあるヘブライ大学作曲科に入学。また後進の指導など母国のジャズの発展に尽力。2005年にふたたびニューヨークにやって来たのちも、イスラエルとニューヨークを行き来しながら活動している。

これ以降活動やリリースが一気に活発化。Smalls ジャズクラブを拠点に、2006年には『Asking No Permission』、『The Ancient Art of Giving』、『Arrival』という3枚のアルバムをリリース。ほか、『Room To Grow』(2007年)、『Free Forever』(2011年)、『Live At Smalls』(2011年)、『Suite of The East』(2011年)といったリーダー・アルバムを残している。その重く分厚いサウンドと類稀なコンポジション・スキルで「ミンガスの再来」とも言われる現代ジャズ・シーン最高のベーシストとして”イスラエル・ジャズ”をレプリゼントしている。

リーダーグループのほか、アヴィシャイ・コーエン(tp)らとのサード・ワールド・ラヴ、アーロン・ゴールドバーグ(p)、アリ・ジャクソン Jr.(ds)との通称”Yes!”トリオ、アーロン、マーク・ミラルタ(ds)とのOAMトリオ、ラビット・カハラーニ(vo)を中心としたイエメン・ブルース、モロッコ音楽の宗家ラビ・ハイム・ルーク率いるニュー・エルサレム・オーケストラといった様々な別働プロジェクトでも活動。また、サイドメンとしては、アヴィシャイ・コーエン、3コーエンズ、ダニエル・フリードマンなど同郷あるいは周辺アクトの作品に数多く参加。いずれにおいても、比類なき演奏力と作曲能力、そしてバンドリーダーとしての絶対的な存在感をみせている。



[関連リンク]
  オフイシャルサイト



オメル・アヴィタル ジャパンツアー

[メンバー]
オメル・アヴィタル (b)
ジェイソン・リンドナー (p)
ダニエル・フリードマン (ds)

10月26日(金) ピットイン新宿 20:00〜
10月27日(土) 武蔵野市スイングホール 17:00〜
10月29日(月) ル・クラブジャズ(京都市) 19:30〜
10月30日(火) ル・クラブジャズ/ワークショップ(京都市)
11月1日(木) ライフタイム/ワークショップ(静岡市)
11月2日(金) ライフタイム(静岡市)
11月3日(土・祝) ボディ&ソウル (南青山) 1st 20:00〜 / 2nd 21:45〜
11月4日(日) Bセカンド(水戸市)

[問い] 有限会社 オフィス・ズー 03-3418-1996


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    明星アヴィシャイの慧眼キラリ☆

    N.Y=イスラエル・シーンの顔役ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンの新作は、ダニエル・ザミールとの共演でも知られるピアニスト、ニタイ・ハーシュコヴィッツとのデュオ録音。国内盤も登場です。

  • アヴィシャイ・コーエン 『Seven Seas』

    アヴィシャイ・コーエン 『Seven Seas』

    昨今のジャズ・シーンを賑わすイスラエル上京組の若頭的存在。鬼才ベーシスト、アヴィシャイ・コーエンのブルーノート移籍第2弾となる新作『Seven Seas』が登場。日本盤は高音質HQCD仕様。

  • イスラエル勢、今年も暴れます!

    イスラエル勢、今年も暴れます!

    アヴィシャイ・コーエン『Gently Disturbed』への参加で注目を集めた、イスラエル出身25歳の若手ピアニスト、シャイ・マエストロ。遂にそのベールを脱ぐことになる初リーダー作が完成!

  • 年内すべり込み! 強力トリオ新録

    年内すべり込み! 強力トリオ新録 (2011年12月)

    N.Y. ファーストコール・ピアニストの筆頭アーロン・ゴールドバーグ、N.Y.=イスラエル強兵オマー・アヴィタル、その盟友アリ・ジャクソンJr.、無敵トリオの強力新譜。

  • いま最注目の若手ギタリストと言えば

    いま最注目の若手ギタリストと言えば

    満場一致でギラッド・ヘクセルマン! 現在N.Y.シーンで八面六臂の大活躍を見せる、イスラエル出身の若きヴァーチュオーソ。レギュラー・トリオに数曲でマーク・ターナー(ts)が参加した新作が完成。

  • 好きですイスラエル! 美女ならなおさら

    好きですイスラエル! 美女ならなおさら

    タレント多勢輩出で注目を集めるイスラエルから、攻めまくる艶女ピアニスト、シムリット・ショシャン登場。エリック・マクファーソン(ds)、エイブラハム・バートン(ts)参加の処女作をご紹介。

  • ハンコックも称賛! エリ・デジブリ

    ハンコックも称賛! エリ・デジブリ

    イスラエル出身のサックス奏者エリ・デジブリの新作は、ブラッド・メルドー、ロン・カーター、アル・フォスターを迎えたワンホーン・カルテット。

* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

Anzic Records オメル最新リリース(2006年録音)

Suite Of The East

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Suite Of The East

Omer Avital

Price (tax incl.): ¥2,409
Member Price
(tax incl.): ¥2,097

Release Date:24/April/2012

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15年来の盟友トリオ

Yes!

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Yes!

Aaron Goldberg / Omer Avital / Ali Jackson

Price (tax incl.): ¥2,409
Member Price
(tax incl.): ¥2,097

Release Date:22/December/2011

  • Deleted

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イスラエル=ニューヨーク最強カルテット最新作

Songs And Portraits

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Songs And Portraits

Third World Love

User Review :5 points (1 reviews) ★★★★★

Price (tax incl.): ¥2,409
Member Price
(tax incl.): ¥2,097

Release Date:15/January/2012

  • Deleted

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マーク・ターナー参加の2009年作品 再入荷

Ancient Art Of Giving

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Ancient Art Of Giving

Omer Avital

Price (tax incl.): ¥2,519
Member Price
(tax incl.): ¥2,318

Release Date:08/November/2012

  • Deleted

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その他のリーダー作/別働プロジェクト作

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主なサイド参加作品

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