鈴木惣一朗に聞く、ワールドスタンダード『シレンシオ』の世界 【3】

そうそう、偶然、同発ですよね。中島君とは昔、畠山美由紀ちゃんのレコーディングを一緒にやりましたよ、懐かしいなぁ。スゴイいい人だなあと思って、渋谷のbar bossaでも、マスターの林さんがいつも中島君のCDをかけていて「いいなぁ、渋いなぁ」と思っていました(笑)。影響を受けましたね。

ヘナート・モタ＆パトリシア・ロバートは以前から大好きですね、もう普通のボサノヴァのデュオじゃないですしね。マントラ？になっちゃったここ２〜３作のヨガ路線が素晴らしい。『ジョアンに花束』も良かったなぁ。

消費される音楽はすべて寂しいですよね。日本人はある程度ブームになるとあとは盛り下がってゆく。でも実は『Luz De Agua』とかって微妙な年の旧譜じゃないですか、新しくなんてない。そんなところから続いているシーンは簡単に消費できるものはないし、これから長く育ってゆくと思います。今回もアギーレがまずキーパーソンとして来日するわけですけど、このまま続いていくと信じています。

年内はライヴを行ないます。アルバムとは全然違う編成で、アレンジも変えたりしますね。新曲も一曲やる予定ですよ。