SACD

Symphonies Nos, 40, 41, etc : Klemperer / Philharmonia (Hybrid)

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TOGE12002
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD

Product Description

EMIクラシックス名盤SACDシリーズ
クレンペラー/モーツァルト:交響曲第40番、第41番


中低音を充実させながら音楽の骨格をきっちりと形成してゆく手法は、クレンペラーならではの特徴です。最近の演奏とは異なる重心の低さは、聴き込むほどにその魅力の虜にさせられること請け合いです。
 アビイ・ロード・スタジオによる最新リマスター音源。(EMI)

【収録情報】
モーツァルト:
・交響曲第40番ト短調 K.550
・交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』

 フィルハーモニア管弦楽団
 オットー・クレンペラー(指揮)

 録音時期:1956年7月、1962年3月
 録音方式:ステレオ(セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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モーツァルトの交響曲第40番&第41番の...

投稿日:2011/12/24 (土)

モーツァルトの交響曲第40番&第41番の名演としては、ワルター&コロンビア交響楽団(1959〜1960年)(特に、第40番についてはワルター&ウィーン・フィル(1952年))、ベーム&ベルリン・フィル(1961〜1962年)、クーベリック&バイエルン放送響(1980年)などによる名演がいの一番に思い浮かぶ。これらの名演と比較すると、本盤におさめられたクレンペラーによる演奏は、一部の熱心なファンを除きこれまで殆ど注目されることがないと言っても過言ではあるまい。確かに本演奏は、前述の名演が基調としていた流麗な優美さなどは薬にしたくもないと言える。むしろ、武骨なまでに剛直とさえ言えるところだ。クレンペラーは悠揚迫らぬインテンポで、一音一音を蔑ろにせず、各楽器を分厚く鳴らして、いささかも隙間風の吹かない重厚な演奏を展開している。正にクレンペラーは、ベートーヴェンの交響曲を指揮する時と同様のアプローチで、モーツァルトの交響曲にも接していると言えるだろう。しかしながら、一聴すると武骨ささえ感じさせる様々なフレーズの端々から漂ってくる深沈たる情感の豊かさには抗し難い魅力があると言えるところであり、このような演奏の彫の深さと言った面においては、前述の名演をも凌駕しているとさえ思われるところである。巧言令色とは程遠い本演奏の特徴を一言で言えば、噛めば噛むほど味が出てくる味わい深い演奏ということになる。いずれにしても本演奏は、巨匠クレンペラーだけに可能な質実剛健を絵に描いたような剛毅な名演と高く評価したい。近年では、モーツァルトの交響曲の演奏は、古楽器奏法やピリオド楽器を使用した演奏が主流となりつつあるが、そのような軽妙な演奏に慣れた耳からすると、クレンペラーによる重厚にしてシンフォニックな本演奏は実に芸術的かつ立派に聴こえるところであり、あたかも故郷に帰省した時のように安定した気持ちになる聴き手は私だけではあるまい。音質は今から約50年ほど前の録音であるが、従来CD盤でも比較的満足できる音質であったと言える。このような中で、数年前にHQCD化されたことにより、音質は更に鮮明になるとともに音場が幅広くなったように感じられるところであり、私も当該HQCD盤を愛聴してきたところだ。しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤やHQCD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1956年や1964年のスタジオ録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。いずれにしても、クレンペラーによる至高の名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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昔、初めて聞いたジュピターがシューリヒト...

投稿日:2011/12/11 (日)

昔、初めて聞いたジュピターがシューリヒトだったりするので、そのあとにクレンペラーを聞いたときは本当に驚いた。これが聞き比べのおもしろさにはまっていった最初であったと思う。そしてその懐かしい録音が、従来のCDやアナログレコード国内盤(東芝)の音質よりもうんと広く深くなって帰ってきた。ウン万円する英SAX・ブルーシルバーと比べてももうあと一歩のところまで来た様に思われる。「あと少しの各楽器間の分離感」「管楽器の濡れるような質感」、なにより「英国オリジナル・アナログレコードを聴いているという雰囲気」、こだわればこれくらいか。硬派アナログ党の意見も伺いたいものだ。ところで、本シリーズは100枚出されたわけであるが、まさかこれで終わりではありますまいね。クレンペラーだけにこだわっても、ハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス、ブルックナー、チャイコフスキーらの交響曲、その他管弦楽・オペラ・声楽曲、大名盤がうなるほどありますぞ。近い将来「クレンペラー・全録音ボックス」などと称して流行の大廉売するのもかまわないが、SACD化をもっともっと促進してくださるよう、伏してお願い申し上げます。もちろん、オリジナルジャケットとオリジナルどおりの収録で。

ゆりぞう さん | 兵庫県 | 不明

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