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Mezzo-soprano & Alto Collection Review List

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  • 奇をてらうことのない、王道のようなドイツ歌曲の夕べ...

    Posted Date:2025/10/16

    奇をてらうことのない、王道のようなドイツ歌曲の夕べ。派手さはなく、慎ましやかにシューベルト、ワーグナー、マーラー、そしてR.シュトラウスといった歌の花が集まり花束に仕上がっていく。舞台一面に咲き誇るというよりは静かに花たちがたたずんでいるかのよう。どの花も凛として毅然と咲いている。藤村実穂子の歌にはそんな雰囲気があるように思う。彼女の歌は、たぶん一度聴いてすぐに虜になる、というよりも聴きこむことでその歌の美しさや雰囲気がじんわりと届いてくる…。ピアノの伴奏も、その花たちを自然に活かすような滋味深い静かな雰囲気で、藤村実穂子の歌にぴったりと寄り添っているように思う。   彼女による歌曲のアルバムは2025年の現在もリリースが続いているが、当盤はその端緒のディスクといっていいのだろうか。私自身が詳しいわけではないので偉そうには言えないが、歌曲の世界へ、とりわけドイツ歌曲の世界に足を踏み入れてみたい方にお薦めの一枚だ。

    うーつん .

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  • 品の良いコジェナーのメゾ・ソプラノの声質はフランス...

    Posted Date:2025/07/26

    品の良いコジェナーのメゾ・ソプラノの声質はフランス系にも十分に合い、スーッと耳の中に沁み込んでいく。フランス語の発音がどのくらい正確なのかは私には判らないが、ドビュッシーとそしてメシアンの持つ「フランス語の歌曲の雰囲気」が存分に薫り立ってくる盤に感じる。たおやかで柔らかく、しかし詞の芯はしっかりしていて、時々そっとアイロニーの毒が隠されているのが感じられる穏やかな声の芸術・・・。ドビュッシーの歌曲をそんなに聴く私ではないが、おそらく歌う人を選ぶ、難しい曲が多いのではないだろうか。詩の意味を吟味でき、声を張り上げずにしっかり歌えて、薫りや空気も感じさせなければいけないのではないだろうか。コジェナーは個人的にそこにうまくハマれる歌手なのではないだろうか。   そしてその声を支える内田光子のピアノ伴奏がまたたおやかで柔らかく、でも芯がしっかりと立っていると感じた。主にドイツ語圏の音楽が中心と思われる内田のドビュッシーはエチュードのディスクくらいしかもっていないが、しっかりと歌手のサポートにまわりつつも、ドビュッシー(とメシアン)の曲に必要な音作りのきめ細やかさと繊細さに感動してしまった。メシアンは彼女の現代音楽のレパートリーの中でクルターグやヴィトマンなどと並ぶ柱の一つであるが、一音一音がのびのびとしていてあいまいな点がなく、面白く聴けた。   ドビュッシーのみやショーソン、フォーレと合わせるのでなく、ドビュッシー&メシアンで組み合わせるあたりにコジェナーと内田のコンビらしさがあり、フランス語圏の音楽の流れの進化を感じさせてくれるのが嬉しいところで、勉強になった。    最後に・・・このディスクがリリースされたのは毎日新記録が更新されているかのような猛暑のさなか(2025年7月)。気のせいだろうか、あの暑さの中でこのディスクを聴くと、少し風がそよ吹くような清涼な気持ちになる。暑い夏とドビュッシー、こんな組み合わせもアリなのかなと個人的には思う。よろしければ試してみていただきたい。おすすめです。

    うーつん .

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  • 空間をたゆたう美しく気品がある声を格調高くしっとり...

    Posted Date:2025/07/16

    空間をたゆたう美しく気品がある声を格調高くしっとりとしたピアノが支えている。まさに息をのむほどの演奏が繰り広げられる。メシアンの作品も秀逸であると感じた。

    げたんは .

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  • ビゼー以外は、ほとんどなじみのない曲であるが、オー...

    Posted Date:2025/04/25

    ビゼー以外は、ほとんどなじみのない曲であるが、オーケストラが雄弁に伴奏を付けて、主役のソプラノも表情豊かに歌っている。当時の多様なアリアを聞くことができ、興味深い。

    げたんは .

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  • メゾ・ソプラノの歌唱が深く響き、ピアノが澄み渡った...

    Posted Date:2025/04/01

    メゾ・ソプラノの歌唱が深く響き、ピアノが澄み渡った世界を奏でている。両者の協働で、しなやかさをもってフレッシュに作品を聞かせる。至福の時間であり、聞き手は、ただそれを享受するのみである。

    げたんは .

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  • テレサ・ベルガンサ。カルメンとロジーナが絶品だった...

    Posted Date:2024/07/18

    テレサ・ベルガンサ。カルメンとロジーナが絶品だった。1993年と言えば、ベルガンサは60代を迎えているから、歌手としては十分に晩年と言っていいだろう。多少不安に思いながら、購入した。ファリャやカルメン、イザベッラはもちろん名演だった。殆ど衰えは感じられない。今回特に掘り出し物だったのは、アントン・ガルシア・アブリルなるスペインの現代作曲家であった。現代音楽と言っても、後期ロマン派風の濃厚なロマンティシズムを感じさせる時代を超えた傑作である。聖ヤコブ歌曲集、折角だから英訳を頼りに歌詞を日本語に直してみた。予想通り、まあ歌詞は非キリスト教徒にとっては、どうでもいいようなものだった。でも、音楽は大変気にいった。アントン・ガルシア・アブリル。ヒラリー・ハーンのヴァイオリン独奏曲も出ているようなので、いずれ聴いてみたい。

    ヤナハル . |60year

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  • 私は彼女のオペラ歌唱だけでなく、普段話す声も好きな...

    Posted Date:2024/04/21

    私は彼女のオペラ歌唱だけでなく、普段話す声も好きなので、この少し力の抜けた親近感のあるアルバムの雰囲気も楽しんでいます。ラトヴィア語の歌詞にも対訳(英語ですが)がついているので歌の世界が深まります。メゾソプラノだからこその母性感が滲み出ていると思います。

    cranberry love . |40year

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  • フランスからはドゥヴィエル、クレバッサ、デザンドレ...

    Posted Date:2023/12/05

    フランスからはドゥヴィエル、クレバッサ、デザンドレと魅力的な女声歌手が次々でている。いずれもエラートからソロ・アルバムが出ているが、それぞれタイプの違うアルバムに仕上がっている。このデザンドレの「イディール」はマルカントアーヌ・シャルパンティエからバルバラ、フランソワーズ・アルディまでをアーチ・リュートの伴奏一本で聴かせるというもの。17世紀から20世紀までが全く違和感なく、フランスの歌曲がひとつの流れがあることを実感させる。愛の歌としてはバロックのほうが熱烈な表現なのも面白い。デザンドレは本当に魅力的な歌い手だし、アルバムとしても素晴らしいセンスだ。

    フォアグラ .

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  • ある種の華やかさと静けさとの双方を持ち、時として諧...

    Posted Date:2023/07/02

    ある種の華やかさと静けさとの双方を持ち、時として諧謔味にも欠けてはいない歌曲集。シャルヴェの「本来の」専門領域ではないかも知れないが、しかし、彼女の声の表現力の卓越さに打たれる録音である。

    hyperion .

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  • クレバッサの魅力を満喫できる素晴らしいアルバム。ス...

    Posted Date:2021/11/20

    クレバッサの魅力を満喫できる素晴らしいアルバム。スペインをテーマにしているが、アリアあり歌曲あり、オケありピアノ、ギター伴奏あり、ソロありデュエットありと並の歌手のアルバムとは次元が違う。モンポウがオーケストラ編曲版なのも珍しい。「カルメン」で始まり「カルメン」で締める構成も心憎い。クレバッサは小柄な人で声量がどうなのかはわからないが、録音では問題なく、コケティッシュな歌が素敵だ。イギリスの若手ベン・グラスバーグの指揮もとてもいい。

    フォアグラ .

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