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  • [作曲家及び作品情報] Woldによる2008年発表作品。...

    投稿日:2011/08/19

    [作曲家及び作品情報] Woldによる2008年発表作品。 Woldはカナダの作曲家で、本作品「Stratification」は3rdアルバムの位置づけになる。一般にWoldはHarsh Noiseの枠組みで多く語られる。 このWoldも正確には「Band」として定義されるというよりは、あくまで一作曲家として捉えるほうがより適切かもしれない。WoldはObeyという方とFortress Crookedjawという方が、作曲及び作詞を手掛け、楽曲に登場する「効果音」は主に後者が手掛けているようである。 [本作品について・概説] 本作品において、楽曲展開の中心を担うのはGuitar(?)であり、何重にもわたる空間の大半を占めている。ただ、Guitar自体から発せられるNoiseもそうなのだが、Drums(?)らしき複雑に崩れかかったパーカッションや、その他、難解な電子音、さらにそれと一体化した絶叫Vocalの効果もあり、全体として明確に一つ一つの音色を識別することはおよそ不可能な楽曲が淡々と持続してゆく。しかしながら、一方で、よく耳を澄ますと、その膨大なNoiseの中に見え隠れする、どこか冷たく荒涼とした「音」が注ぎ込まれていることもまた事実であり、聴き方次第では大きく印象が変化するとても興味深い内容である。 [本作品について] 先ほど、「聴き方次第では大きく印象が変化する」とコメントさせていただいたが、実を言うとそれは、私が彼らの音楽に初めて触れたときに感じた感覚を、そのまま表現したものである。 Noiseの中に霞む、独特の閉鎖性や感情を削ぎしたような冷たさを携えた荒涼とした世界。 錯綜する精神。 私は、この作品にこうした要素を現時点で見出している。 しかしながら、この作品の難しさは、私のこの程度の稚拙な言葉で表現できるほどのものではない。とにかく、その難解さが「並でない」のである。一般に「Harsh Noise」という枠組みを挙げたとしても、ある程度その系統の音楽を耳にしたことのある方であれば、そのジャンルの持つ、他の音楽からの独特の「乖離性」は創造するに難くないのではないだろうか。 彼らもまたそうした作曲家のうちの一つであることには、私自身、微塵も疑いを抱かないのであるが、その「音の捉えにくさ」あるいは「提示される世界観の捉えにくさ」においては、他者と一線を画す側面がある。 しかし、私は先に述べたような不可思議な感覚をそのNoiseの中に見出して以来、その底知れぬ白く染まった隔絶された世界に、今なお惹かれ続けている。 Noiseの領域まで日常的に足を踏み込んでいる方に限られるかもしれないが、そこに何らかの「美」を見出せるという方には私がここで言わんとしたことも、あるいはもっと鮮明に伝わるのかもしれない。 どうしても「難解」であることは否めないが、実に美しい芸術作品である。 [Art Work] 本作品の表紙のアートワークはS.F.J.Nichollという方が手掛けられたようである。画像で見る限り何が描かれているのは若干わかりにくいが、実は表紙に描かれているのは馬にひかれる「ソリに乗った人物」であり、それが一種の「暗さ」をも窺がわせる寒々しい雪景色の中に浮かび上がっている。また、内側も同様のコンセプトで統一されている。彼らの音楽の核心に迫る鋭いアートワークである。最後になってしまい申し訳ないが、こちらも今後のご活躍を心から期待したい。 以上

    音楽鑑賞及び芸術促進サークル さん

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