マルタンほか、スイスの珍しい五重奏曲集!
近代スイスの作曲家の五重奏を収録。ギュスターヴ・ドレ[1866-1943]のピアノと弦楽四重奏のための五重奏曲は1925年の作。暗くドラマティックな後期ロマン派風の音楽で、ベルリンとパリで学んだドレらしくドイツ風でもありフランス風でもあります。やや渋めとはいえこれは隠れた傑作と言ってよいでしょう。
フランク・マルタン[1890-1974]のパヴァーヌ『時の色』は、ペローの童話「ロバの皮」に出て来る時の色の服(実現不可能なもの)から採られた題名。童話を基にした穏やかで優しい弦楽五重奏曲。これも知られざる名曲です。
フリッツ・バック[1881-1930]はパリの生まれで本名はフレデリック・アンリ。30代でスイスに移り、主として宗教曲を手掛けました。この『詩』は5つの楽章に「青春時代」「愛」「幸福、嬉しい」「苦しみ、悲しみ」「闘争」と、人生の様々な局面を思わせる題が付けられています。これもいたってロマン派的な音楽。
ウィーンの弦楽五重奏団メロス・アンサンブルに、「CASCAVELLE」と「GALLO」で意欲的なCDをいくつも出しているピアニスト、アダルベルト・マリア・リーヴァが加わり、演奏も申し分なし。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ドレ:五重奏曲〜弦楽とピアノのための
2. マルタン:パヴァーヌ『時の色』
3. バック:詩〜ピアノ、2つのヴァイオリンとチェロのための
ウィーン・メロス・アンサンブル
アダルベルト・マリア・リーヴァ(ピアノ)
録音時期:2021年9月27-30日、2022年2月19,20日
録音場所:ウィーン
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
世界初録音(1,3)
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