V・s・ラマチャンドラン

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脳のなかの幽霊 角川文庫

V・s・ラマチャンドラン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784042982111
ISBN 10 : 4042982115
フォーマット
出版社
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
15cm,416,47,22p

商品説明

先生、切断したはずの腕が痛むんです――。脳の不思議なメカニズムとは?

切断された手足がまだあると感じる。体の一部を他人のものだと主張する。両親を本人と認めず偽物だと主張する。著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の仕組みや働きについて考える。

内容詳細

切断された手足がまだあると感じるスポーツ選手、自分の体の一部を他人のものだと主張する患者、両親を本人と認めず偽者だと主張する青年など、著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の不思議な仕組みや働きについて考える。分かりやすい語り口で次々に面白い実例を挙げ、人類最大の問題に迫り、現在の脳ブームのさきがけとなった名著。現代科学の最先端を切り開いた話題作ついに文庫化。

目次 : 内なる幻/ 「どこをかけばいいかがわかる」/ 幻を追う/ 脳のなかのゾンビ/ ジェームズ・サーバーの秘密の生活/ 鏡のむこうに/ 片手が鳴る音/ 存在の耐えられない類似/ 神と大脳辺縁系/ 笑い死にをした女性/ 「双子の一人がおなかに残っていました」/ 火星人は赤を見るか

【著者紹介】
V S ラマチャンドラン : カリフォルニア大学サンディエゴ校の脳認知センター教授、所長、同大学心理学部神経科学科教授。視覚や幻肢の研究で知られ、アメリカではその研究内容が新聞やテレビで報道され、大きな反響を呼んだ

サンドラ・ブレイクスリー : 「ニューヨーク・タイムズ」のサイエンスライターを経て現在「サイエンス・タイムズ」のフリーランス記者。神経科学を中心とする記事を書いている

山下篤子 : 1952年生まれ。北海道大学歯学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「脳」の世界はおもしろい!脳の構造や神経...

投稿日:2012/02/08 (水)

「脳」の世界はおもしろい!脳の構造や神経系の話は専門的で難しいですが、実験例を多数用い、私たちの常識を覆す脳のしくみを分かりやすく書いてあります。今まで説明のつかなかった(現在も知らなければ誤解をもつであろう)「幻肢」や「盲視」、「多重人格障害」といった症状に科学的な説明がなされ、驚きの連続。 私のこのちっぽけな頭の中でこんな働きが日夜されているんだ…と、なんだか変な気分になりました。

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    図書館の科学特集がきっかけで読む。「我思う、故に我あり」という言葉がある。でも脳の一部でバグが起こるだけで身体と意識は分離し、自我すらも揺らいでしまう。そんな身体と脳の不思議な関係を様々な事象から収集、実験、観察したエキサイティングな読書。解決策の試行錯誤も目から鱗。幻肢から得た感覚が意外な所と繋がっているという指摘が面白い。そして錯視が通用しない「盲視」や見えない部分を見ても解決しない事など、知らなかった事ばかりでした。後、脳のホムンクルスと脚フェチの関係は読んでいてフフッと笑ってしまった。

  • zirou1984 さん

    前々から気になっていたのだが、こんなに面白い本だったとは!幻痛―切断されたはずの手足に痛みを感じる症状の分析から始まる本書は脳神経科学の観点からフェティシズムや視覚の機能、半身失調や宗教認識に至る人間の機能が脳の特定部位(またはその失調)によっていかに形成されるかを明らかにしていく。出てくる具体例の数々が衝撃的なだけでなく、それが哲学的見地から解釈されユーモア交じりの語り口で次々と紹介されていくのだからたまらない。自我や自意識、自らの身体感覚すら幻想かもしれないと思える瞬間、そこに知の閃きが待っている。

  • ヨクト さん

    神経学の名著。なんて面白いんだ。宇宙も果てが無い。生物学もまだまだ未開。そして脳の世界もまだまだ未知で面白いんだ。切断された腕の幻覚を見る人、自分の親を偽物だと認識する人、見えているのに認識できない人、顔を触られているのに切断された腕を触られたと感じる人、想像妊娠、左半分が認識できない人。不謹慎な表現ですが、どの人も頭が異常なのではなく、それは脳のイタズラが引き起こしていることなのです。事象としては昔から知られていたことだが、著者が科学的に検証をしたのだ。事例も多く、ユーモアに富んでいて読みやすかった。

  • 翔亀 さん

    物理学/数学のサイモン・シンや生物学のグールドに匹敵する知的刺激を与えてくれると定評の科学啓蒙書。いや扱っているのが脳だから、自分のこととして痛切に感じられる上に、「意識」とは「自己」とは何かという永遠の哲学的課題にまで科学的にメスを入れるという射程の広さに、物理生物系以上に興奮した。脳の複雑な機能を実験により科学的に解明しつつある脳科学の最前線は、これまでの常識を覆えしつつある。これを思わず笑ってしまうような数々のエピソード(症例)を交えながら紹介する。楽しくしかし深く人間とは何かを考えさせられる■95

  • 絹恵 さん

    鮮やかな幻影を映したり、幻肢の痛みを伴わせる脳の構造を読み解きながら、同時に可能性という余白に希望を残すからこそ、人類が追い求めてやまない分野なのだと思います。脳が宗教概念にも影響を及ぼし造形するのならそれは心の在処なのだろうか。またプラシーボ効果であっても、自分の幸せは自分で決める。これが真でなくては、可能性はとうの昔に死んでいただろう。

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