聴き流せば、確かに、cure jazz。 しかし、しっかり聴きこむと、かなりの緊張を強いられる。それは、care jazzの誤植では、と思わせられるほどだ。 この二重性こそ、菊地成孔がUAに求めたものではなかったか。 曲のオーダーは、UAが決めたそうだけど、シャッフルしないで聴いても、届く音は同じであったことがない。そんなアルバムは、滅多にあるものではない。

この一作をもって、UAが凡百のJ-POPシンガーとは全くレベルがちがうことがわかる。菊地成孔とその凄腕のバックの煽りにも、柳に風のたたずまい。 プロデュースというものの意味の大きさを改めて考えさせられた。UAが、これからどこへ行くのかだけが気がかりだ。

これを聞きながら，気持ちよく寝てしまいました．いままでUAが培ってきた経験を全てつぎ込んだ作品．

素晴らしいアルバムです。オールドJAZZとはずいぶんかけ離れた世界なので、賛否両論かもしれませんけど。異次元の世界へ連れていってくれるといった感じです。