ロマンティック・コルネット〜コルネットとピアノのための音楽
現在は主にブラスバンドの花形として用いられることが多いコルネットは、金管楽器のためのバルブの発展により1828年頃に開発され、暖かみのある音色、細やかなパッセージによる表現力の広さで人気を博しました。当アルバムでは、19世紀に作曲された様々なスタイルの音楽をバロック・トランペットの権威が華麗に奏でます。
作曲家、歌手、トランペット奏者としてマルチに活躍するフランク・アネポールは、ソリストとして数多くのオーケストラやアンサンブルと共演し世界初演作も多く残しています。アムステルダム音楽院ではバロック・トランペットを教えてきたアネポールが当アルバムで用いるのは、イギリスの老舗楽器メーカーとしての地位を誇ったBoosey & Hawkes社製のコルネット。
伴奏を務めるヴォーン・シュレップは、世界中で数多くのリサイタルやマスタークラスを開催し、2001年にリリースされたピーター・ヤン・ルーシンク&オランダ・バッハ・コレギウムによるバッハのカンタータ全集録音にも参加している名手。当アルバムでは、19世紀を代表する名ヴィルトゥオーゾ、ジギスモント・タールベルクが演奏したとされる貴重な1846年製のエラールを奏でているのも注目すべきポイントです!(輸入元情報)
【収録情報】
● ヴィリー・ブラント:演奏会用小品第2番 Op.12
● オスカー・ベーメ:愛の歌 Op.22-2
● ヴィリー・ブラント:演奏会用小品第1番 Op.11
● ビゼー/ヘルマン・ベルシュテット:カルメン・ファンタジー
● レイナルド・アーン:クロリスに
● オスカー・ベーメ:ロシア舞曲 Op.32
● ウジェーヌ・ダマレ:パンドラ Op.108
● ヘルマン・ベルシュテット:ナポリ民謡による変奏曲
フランク・アネポール(コルネット)
使用楽器:Boosey&Hawkes Souvereign 920 ミディアムボアコルネット1970年代製
使用マウスピース:Guilbaut Couesnon No.2 1880年代パリ製
ヴォーン・シュレップ(ピアノ/エラール1846)
録音方式:ステレオ(デジタル)