バンドの臭い部分が消えて,かなりポップな仕上がりになっているが,その分古いファンには軽く見られているのかな。僕はこれが彼等のアルバムの中では最高傑作と思います。 70年代に残された文化遺産です。

高校3年生(歌のﾀｲﾄﾙではない)の時下北沢のﾚｺｰﾄﾞ屋で、無け無しの金(確か5,000円以上だったと思う)をはたいて買った3枚組のｵﾘｼﾞﾅﾙ版は、家に帰ってもすぐに聞く気にはなれなかった。なんだかもったいないような気がして。でもいざ針をおとしてみたらなんだかBANDのｱﾙﾊﾞﾑを買って帰ったのに、BANDのｱﾙﾊﾞﾑじゃないような気がしてあんまり好きになれなかった。銀座のみゆき座でﾛｰﾄﾞｼｮｰを見た時には、ﾀｸｼｰﾄﾞﾗｲﾊﾞｰの方が面白く思えた。で、今回の完全版はまったくもって文句は無い。CDを買って帰って、一気に全部聞いてしまった。やっぱりBANDは いいよ。

ﾎﾞﾌﾞ･ﾃﾞｨﾗﾝとｼﾞｮｲﾝﾄのｱｲｼｬﾙﾋﾞｰﾘﾘｰｽﾄは野外ﾗｲﾌﾞを幻想の中に引きこんでくれる珠玉の名曲。ﾗｲﾌﾞのけだるい疲労感と陶酔感のたまもの。

事実上、映画の始まりである、 アンコール曲の”Don’t Do It” が聴けただけで大満足。 あの時の感動が鮮明に戻ってきた。 ブラスの音も、従来盤よりも はるかにクリアになっている。 ロバートソンとクラプトンの ギターバトルは、最高である。 リハーサル曲などは、もっと コマ切れでも良いから、バンドの 曲を収録して欲しかったところ だが、モリソンの熱唱が聴けた ので良し。 これを聴くと、従来盤がいかに ブツ切りばかりだったかが判る。 この内容でこの値段、安い！

残念ながら完全じゃないみたい。輸入盤にはどこにもＣＯＭＰＬＥＴＥってうたってないよ。ホント残念です〜。やっぱり○○盤に期待しないとダメですね！

70年前後の名盤初ＣＤ化で喜び、THE BANDのリマスタ−で感激し、今回のLast Waltz完全版で狂喜しました。世界一のロックバンド。人間性や人格の盛り込んだこの音楽は永遠に輝き続けるでしょう。

輸入盤出てるけど、国内盤発売までがまんがまん。 はやく聴きたいよー！

個人的にはＤＹＬＡＮのＨＡＺＥＬと、ＣＬＡＰＴＯＮのＦＡＲＴＨＡＲ　ＯＮ　ＵＰ　〜、特にＥＣのギター・ストラップが外れた瞬間にロビー・ロバートソンが弾いたソロの歴史的名場面だけで、買いなおす価値ありです。

映画で聞けたDon’t Do Itがついに聞けますか。これは待ってた人がどれだけいたことか。かくいう私もその１人です。Van Morrisonがリハーサルで歌って、まわりの人が大拍手になったというアイルランドの子守唄も入っているし。若い人にこそ聞いてほしい。

２５年ぶりに、完全盤ですか〔涙）バンドも２人亡くなってもう、戻らないけど、CDで未発表の音源が聞けるとは、嬉しいです。まだ聞いてないけど、１０点つけました。