うちのかみさんがですね〜、(刑事コロンボ風に。ふる〜！）あんまり普段洋楽なんか聴かないんですが、このアルバムの１曲目のRight Aｓ Rainは「いいね」って言うんですよ。なんだかBandのファンにこのアルバム好きとか言うと「え？」って顔する人多いけど、それなんで？

ジャケットも音もロックが、カントリーを元としてることを感じさせてくれるアルバムです。ＣＤよりレコードのほうが気分だな。

近年、はっぴいえんどの再評価及びブーム等がきっかけで、日本ではそれほどファンが多くないほうであったザバンドに注目が集まり始めた。実はわたしも昔はこのバンドについては“古臭いカントリーロックである”などというとんでもない間違った印象をもっていた。彼らこそアメリカングルーヴを代表すべきすばらしいバンドである。

本作はTHE BANDの深さをより楽しめると思う。ﾎｰﾝｾｸｼｮﾝの導入はもちろん、ｳﾞｧﾝﾓﾘｿﾝとの5M。古き良きｱﾒﾘｶﾝﾙｰﾂﾐｭｰｼﾞｯｸが凝縮されている。やはり1st,2ndが高く評価されがちだと思うがこのCahootsも大好き。とにかく素敵。言葉がみつかりません。そしてｶﾞｰｽﾊﾄﾞｿﾝの髭がうらやましい��

点数で評価することはホントはできないぐらい素敵な楽曲ばかり。このアルバム、彼等の音楽を聴いて僕自身の音楽の見方が180度変わったような。当時のすばらしきアメリカの音楽、情景が浮かんでくる気がします。どっしりとした演奏、あの容姿、髭。これからも死ぬまで一生聴き続けるでしょう。

チェストがフィーバーした。まあ今のガキにはわかんないだろう。自分の意志で聴かなきゃ。彼等の音楽だけあればそれでいい。

実に異質なアルバムだ。今もその思いをひきずったまま聴いている。「チェストフィーバー」で漏らしたと思う。ベースメントテープスまで買ってしまった。ど、どーしてくれるのっ、ロビー！

らしさにこだわりつつ、肩から力の抜けた絶妙の一枚。古き良きｱﾒﾘｶの西部劇のｻﾝﾄﾗでもｲｹそうなﾎｺﾘっぽいﾃｲｽﾄ｡でも、この古さは逆に新しい。ｸﾗﾌﾟﾄﾝとの共演盤がでれば最高なんだよな。

この十数年、もう何百回聴いたことでしょう。彼らの作品はどれも捨て難い秀作揃いですが、特に本作は曲毎の完成度がとても高いばかりでなく、アルバム通して聴いた時の動と静のバランスも絶妙。世に名盤と呼ばれる作品は山ほどありますが、これほどの完成度を誇るアルバムを私は知りません。ロックとかブルースとかのカテゴライズ自体が無意味に思えるほど｢素晴らしい音楽｣です。特に、名曲｢オールド・ディキシー・ダウン｣や｢ロッキン・チェアー｣の切なさに胸を抉られます。音楽の文化遺産と呼んでいいのでは？

ロビー・ロバートソンの傑作「アケィディアの流木」１曲だけでも、このアルバムを買う価値がある。ザ・バンドが目指したサウンドって？人間の歌とシンセが到達した頂点。