CD 輸入盤

フリッツ・ヴンダーリヒ/オペラ・ハイライト録音集(7CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
6788362
組み枚数
:
7
レーベル
:
Emi
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

フリッツ・ヴンダーリヒ/オペラ・ハイライト録音集(7CD)

かつて1960年代までは、オペラはそれぞれの国の言葉に翻訳された歌詞で上演されることも多く、カットなどもごく普通におこなわれていました。そのせいか、レコードの世界でも、聴きどころ部分を抜粋し、翻訳言語によりレコーディングするということが多々あり、特に、ドイツ・グラモフォンやEMIなどでは、最初からハイライト盤として制作されるケースも多かったようです。
 ドイツの生んだ名テノール、フリッツ・ヴンダーリヒもそうした企画に数多く参加し、幅広いレパートリーでその美声を披露していました。
 それらのハイライト盤は、アリアやデュエット、合唱曲など、LPで有名ナンバーを個別に聴こうと思った際に非常に便利だったという効能もありましたし、実際、全曲盤LPではアリアの頭出しなどかなり困難だったこともあって、ハイライト盤の制作が熱心におこなわれたという面もあったようです。
 しかし何より注目されるのは、そうした一連の「オリジナル・ハイライト盤」が、当時の人気歌手を中心に企画されていたということでしょう。意外なレパートリーの数々を、有名な歌手の組み合わせで聴くことができるのは、現代のオペラ・ファンにも大いに気になるところです。

 今回登場するセットは、ヴンダーリヒが参加したハイライト盤を7枚集めたもので、実に多彩な内容となっています。
 まず目立つのは『蝶々夫人』です。ヴンダーリヒにローレンガー、プライ主演という大変贅沢なアルバムで、中でも聴きものは、天性の美声を持つヴンダーリヒのピンカートンでしょうか。リリカルな美しさはもちろんのこと、どこまでも伸びるかのような高音が素晴らしく、歌唱言語を超えて心に響く名唱となっています。他の二人も見事です。プライは、元来のカヴァリエ・バリトンである持ち味が発揮されていますし、ローレンガーも可憐な美しさがとても魅力的。「ドイツ語歌唱だから」「ハイライトだから」という理由で見過ごすにはあまりにももったいない内容です。
 この『蝶々夫人』はじめ、『ボエーム』、『ミニョン』『マルタ』『皇帝と船大工』で指揮を受け持っているベリスラフ・クロブチャールはザグレブの生まれ。マタチッチ、クレメンス・クラウスに師事し、1951年に西側に亡命、1953年にウィーン国立歌劇場で『蝶々夫人』を振って以来、同劇場の常連指揮者となります。1980年のウィーン国立歌劇場来日公演で『エレクトラ』と『ナクソス島のアリアドネ』を振っており、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。実際、その実力は確かなもので、作品の抒情味を存分に堪能させてくれます。(HMV)

【収録情報】
CD1:
・プッチーニ:『蝶々夫人』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 ピラール・ローレンガー(蝶々さん)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(ピンカートン)
 ヘルマン・プライ(シャープレス)
 ジークリンデ・ヴァーグナー(スズキ)
 ゲオルク・バウムガルトナー(ゴロー)

 ベルリン・コーミシェ・オーパー合唱団(女声合唱)
 ベルリン交響楽団
 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)

 録音時期:1961年4月5〜7日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD2:
・プッチーニ:『ボエーム』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 アンネリーゼ・ローテンベルガー(ミミ)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(ロドルフォ)
 マルセル・コルデス(マルチェッロ)
 ゴットロープ・フリック(コルリーネ)
 ゲオルグ・フェルカー(ショナール)
 ルート=マルグレート・ピュッツ(ムゼッタ)
 レオポルド・クラム(アルチンドロ)

 ベルリン・コーミッシェオーパー合唱団
 ベルリン交響楽団
 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)

 録音時期:1961年6月
 録音場所:グリューネヴァルト教会、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD3:
・モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 ヘルマン・プライ(ドン・ジョヴァンニ)
 フリッツ・ヴンダーリヒ(ドン・オッターヴィオ)
 エリーザベト・グリュンマー(ドンナ・アンナ)
 エルンスト・ヴィーマン(騎士長)
 ヒルデガルト・ヒレブレヒト(ドンナ・エルヴィラ)
 カール・コーン(レポレッロ)
 トーマス・ステュワート(マゼット)
 エリカ・ケート(ツェルリーナ)

 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ベルリン交響楽団
 ハンス・ツァノテルリ(指揮)

 録音時期:1960年2月1-3日
 録音場所:グリューネヴァルト教会、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD4:
・トマ:『ミニョン』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 フリッツ・ヴンダーリヒ
 ピラール・ローレンガー
 ゴットロープ・フリック
 ベルリン交響楽団
 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)

 録音時期:1961年6月
 録音場所:グリューネヴァルト教会、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD5:
・フロトウ:『マルタ』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 フリッツ・ヴンダーリヒ
 アンネリーゼ・ローテンベルガー
 ゴットロープ・フリック
 ベルリン交響楽団
 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)

 録音時期:1960年5月
 録音場所:グリューネヴァルト教会、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD6:
・ロルツィング:『皇帝と船大工』ハイライト(ドイツ語歌唱)
 フリッツ・ヴンダーリヒ
 マルセル・コルデス
 ゴットロープ・フリック
 ベルリン交響楽団
 ベリスラフ・クロブチャール(指揮)

 録音時期:1959年11月
 録音場所:グリューネヴァルト教会、ベルリン
 録音方式:ステレオ(セッション)

CD7:
・チャイコフスキー: 『エウゲニ・オネーギン』ハイライト(ドイツ語歌唱)
・チャイコフスキー:『スペードの女王』ハイライト(ドイツ語歌唱)(*)
 フリッツ・ヴンダーリヒ
 メリッタ・ムゼリー
 ヘルマン・プライ
 ゴットロープ・フリック
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・シュヒター(指揮)
 バイエルン国立管弦楽団(*)
 マインハルト・フォン・ツァリンガー(指揮:*)

 録音時期:1962年12月
 録音場所:ビュルガーブロイケラー、ミュンヘン
 録音方式:ステレオ(セッション)

ユーザーレビュー

総合評価

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たまにはドイツ語で聴いてみるのもいいもの...

投稿日:2013/10/02 (水)

たまにはドイツ語で聴いてみるのもいいものだ。録音が、昔、聴いていたものとは別モノのように、ノイズもなく中低域もしっかりしていて、ちょっとハイグレードになったような雰囲気。これは楽しめそうだ。

蓮華人 さん | 千葉県 | 不明

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懐かしや、職人クロブチャールさん。歌い手...

投稿日:2011/12/08 (木)

懐かしや、職人クロブチャールさん。歌い手さんも、当時の歌劇場で活躍されていた方々ばかり、、、。これは、買います。

toku さん | 埼玉県 | 不明

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