前作『しょぼたま』で、たまとしてのやりたいことは殆どやってしまっていたんだね。新録音の曲が半分しかないということからみてもそれが感じられる。「夜のおんがく」という曲がそんなことを哀しんでいるようにきこえてしまうよ。でも半分しか出来ないなりに、きちんと丹誠込めて創ってくれている。この調子で解散したメンバーも活動を続けてくれるなら、たまの人気が衰える事はないでしょう。

「さんだる」「ひるね」「きゃべつ」の中からｾﾚｸﾄされているCDで、一枚でいろんな曲聴けるし、‘まちあわせ’が入っていてポイント高いと思います！　ｾﾚｸｼｮﾝ2として「犬の約束」「ろけっと」「そのろく」からもｾﾚｸﾄされたCDが発売されたりしたら、しかも、‘ﾊﾟﾗｼｭｰﾄ’‘ばいばいばく’なんかも入ってたりしてたら即買います♪

きゃべつがいちばん白昼夢度が高くて現実逃避にもってこい。戻ってこれなくなるけど…

どうもその風体のせいで、微妙に評価されてない節があるが、彼らは皆が皆個性的な曲を書けるステキな楽団だ。メロウな曲から精神崩壊気味の(笑)曲まで、バラエティ豊かな良盤。シングルの効果があったにしても、このアルバムが売れたというのは正直信じがたい…

私のなかで“たま”はずーっと居て、青春で、今までもこれからも一生の宝です。特に柳原さんの居た第2期の“たま”がすき!!!!CDやDVDなんて出た日にはそれは全部HMVで買うでしょう(笑)。

　この作品は、『さんだる』や『ひるね』のように全曲通して聴くよりも、聴きたいときにその一曲だけを聴く、という聴き方があったていたのかもね。他のアルバムの曲と交ぜて聴くと「丘の上」や「植木鉢」なんかは存在感が引き立っていたし。-アルバムによって聴き方を変える事を示唆してくれた一枚でした。

デビュー間もないのに、これほど完成度の高いアルバムを作る何て凄い、と感動した作品。まあデビュー前の下積みがあったからこそだけど。ちなみにライブビデオ『たまの温故知新』の中ではひるね編が一番面白かったぞ！！ ・・といってもさんだる編はみてないのだ・・シクシク。

アルバム２つ分に未発表曲が一曲 ついたお得な一枚・・と思いきや、あっ！それぞれのアルバムから一曲ずつカットしていやがる!!ＣＤの容量が足りないからって余りにも薄情だぞ、みんなこんなの買っちゃダメだー！！(笑)

　解散を発表して、たまのアイテムの需要がこれから増えるだろう、って時にライブビデオを生産終了されてしまい、おかげで『たまの温故知新~さんだる編~』が手に入らなかった。た〜ま企画室め、う〜ら〜め〜し〜＞×＜・・っと思ったら、ホームページでラストライブＤＶＤの制作が発表されたぞ！みんな!!発売された時はぜひＨＭＶから購入しようぜ！！！(笑)

　たまのＣＤを発売順どうりに聴いて行くと、それまでの作品と比べて、余りにも顕著なサウンドの変化で驚かされるはずです。吉田戦車さんという方の漫画『ぷりぷり県』のイメージアルバムというただし書がありますが、たまの作品としても充分に堪能できますよ。