『世紀末ウィーンを歌う〜マーラー、ヴォルフ、シェーンベルク、コルンゴルト、他』　フレミング、ピクルスキ

ルネ・フレミング／世紀末ウィーンを歌う

この映像は、名ソプラノ歌手ルネ・フレミングの個人的なオマージュです。彼女は「世紀末」と呼ばれる時代〜1800年代の終わりから1900年代の初め〜のウィーンの文化、生活の雰囲気をとても愛しています。
　オーストリアの首都であり爛熟した文化を誇っていた「音楽の都」ウィーンは、この時代たくさんの音楽家や文化人を生み出しました。彼らはいつもウィーン郊外のカフェに集い、飽くことない討論を戦わせながら新しい物を生み出していきました。また夜には音楽会に出かけ、壮麗なオペラを楽しみ、ワーグナーを源流とする和声の崩壊を更に発展させていきました。その一方、ワルツも大流行。迫り来る戦乱の時代を肌で感じながらも、人生を享楽することに生きがいを見出していた時代と言っても間違いありません。そんな時代に生まれた様々な音楽は、どれもが艶かしく、また滴り落ちるような魅力を備えています。
　ここに収録された歌曲も、どれもそんな雰囲気を湛えたものであり、妖艶さと、甘き怠惰と、ほんの少しだけ香る死への誘惑が感じられるものばかり。この独特な音楽をルネ・フレミングが極上の美声で歌います。（ARTHAUS MUSIK）

【収録情報】
● ヴォルフ：ゲーテの詩による5つの歌曲
● マーラー：リュッケルトの詩による5つの歌曲
● シェーンベルク：期待 Op.2-1
● シェーンベルク：ジェーン・グレイ Op.12-1
● ツェムリンスキー：デーメルの詩による5つの歌曲
● コルンゴルト：辞世の歌 Op.14-1
● コルンゴルト：プルースの英雄の墓 Op.9-5
● コルンゴルト：あなたは私にとって Op.22-1
● コルンゴルト：小川の流れ Op.27-2
● コルンゴルト編曲：ウィーンのワルツから「Frag mich oft」「Gluck, das mir verblieb」
● コルンゴルト：歌劇『死の都』からマリエッタの唄『私に残された幸せは』
● リヒャルト・シュトラウス：献呈 Op.10-1
● ヨハン・シュトラウス2世：ウィーンに恋する（D.ティオムキン編曲）
● ガーシュウィン：サマータイム

　ルネ・フレミング（ソプラノ）
　マチェイ・ピクルスキ（ピアノ）

　収録時期：2012年
　収録場所：ウィーン、ムジークフェラインザール（ライヴ）
　収録監督：ブライアン・ラージ

　収録時間：88分
　画面：カラー、16:9、1080i High Definition
　音声：PCMステレオ、DTS-HD Master Audio5.0
　字幕：英,独,仏
　25GB
　Region All

　ブルーレイディスク対応機器で再生できます。