オフィーリア〜流浪の歌
イタリア系ベルギー人ソプラノ歌手クララ・イングレーゼによる、「ハムレット」の悲劇の女性オフィーリアを歌った作品を集めたアルバム。二十歳の頃からオフィーリアというテーマに強く惹かれていたというイングレーゼは、このアルバムの制作にあたり、その悲劇的な運命を現代の苦しみと時代への問いかけに置き換えて捉えようと試みました。同じくベルギーの作曲家でありオルガニストであるブノワ・メルニエ[1964-]がこのアルバムのために作曲し、チェロが不穏な空気を効果的にあおる『流浪の歌』を軸に編んだこのアルバムは、オフィーリアの狂乱を生々しく、また美しく描くことに成功しています。ここでピアノを担当しているエロディ・ヴィニョンのドビュッシー・アルバムでは、イングレーゼが語りを担当していました。(輸入元情報)
【収録情報】
1. メルニエ:流浪の歌〜声楽、ピアノとチェロのための (2018)
2. ブラームス:オフィーリアの歌 WoO22 (1873)
どうしたらあなたの真実の愛が確かめられましょうか
雪のように白い死装束につつまれ
明日は聖バレンタインの日
彼らはあの人を担架に置いて運びました
そして彼は二度と戻っては来ないのでしょうか?
3. ベルリオーズ/メルニエ編:『トリスティア』より『オフィーリアの死』 Op.18-2 (1848)
4. ショスタコーヴィチ:ブロークの詩による7つの歌より『オフィーリアの歌』 Op.127-1 (1967)
5. ツィロギアニス:オフィーリア〜声楽、ハープとチェロのための (2014/18)
6. ショーソン:シェイクスピアの4つの歌より『オフィーリアの歌』 Op.28-3 (1896)
7. カステルヌオーヴォ=テデスコ:シェイクスピア歌曲集 第7巻第2番『オフィーリア』 (1924)
8. リヒャルト・シュトラウス:オフィーリアの3つの歌 Op.67
第1の歌/どうしたら本当の恋人を見分けられるだろう
第2の歌/おはよう、今日は聖バレンタインの日
第3の歌/彼らはあの人を担架に置いて運びました
クララ・イングレーゼ(ソプラノ)
エロディ・ヴィニョン(ピアノ:1,2,6,7,8)
セバスティアン・ワルニエ(チェロ:1,4,5)
アリシア・ホンデケイン(ハープ:3,5)
録音時期:2018年7月3-5日
録音場所:ベルギー、モンス、アルソニック
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)