『これは彼女の詩〜女性作曲家による歌曲集』　ゴルダ・シュルツ、ジョナサン・ウェア

注目のソプラノ、ゴルダ・シュルツのソロ・デビュー盤
古今の女性作曲家たちによる歌曲集

ドイツ、オーストリアをはじめとするヨーロッパの歌劇場で活躍し、2017年の新国立劇場『ばらの騎士』ではゾフィー役で大きな評判となった南アフリカ出身のソプラノ、ゴルダ・シュルツ。オペラだけでなく歌曲のリサイタルにも積極的な彼女が、デビュー・アルバムのプログラムに選んだのは、ロマン派から現代までの女性作曲家たちによる歌曲集。
　リュッケルトの有名な詩にクララ・シューマン[1819-1896]が作曲した作品に始まり、近年注目が集まるエミーリエ・マイヤー[1812-1883]がシューベルトと同じゲーテの「魔王」に作曲した珍しい作品、英国のヴィオラ奏者だったレベッカ・クラーク[1886-1979]がイェーツの詩に美しい曲をつけたものなど、有名なものから知られざるものまで、独自の感性で選ばれた数々の歌曲を、深い共感を持って歌い上げています。
　ラストに収められたのは、シュルツと直接親交のある南アフリカのピアニスト、キャサリーン・タッグ[1977-]作曲、アメリカでオペラの脚本家として活躍するリラ・パルマー[1986-]の詩による作品で、ピアノの内部奏法も駆使し、高い緊張感とポップスのように親密な美しさを併せ持っています。ピアノはシュルツとの共演歴の長いジョナサン・ウェア。（輸入元情報）

【収録情報】
C.シューマン：
1. リュッケルトによる3つの歌 Op.12より『美しさゆえに愛するのなら』
2. リュッケルトによる3つの歌 Op.12より『なぜほかの人たちに尋ねようとするの？』
3. 海辺にて
4. ローレライ

E.マイヤー：
5. 魔王
6. 3つの歌曲 Op.7より『あなたは花のように』
7. 3つの歌曲 Op.7より『宵の明星がバラになる時』

クラーク：
8. サリー・ガーデン〜柳の庭
9. 虎
10. 子守唄
11. シールマン

N.ブーランジェ：
12. 海は美しい
13. 祈り
14. エレジー
15. 歌

タッグ：
16. 『これは彼女の詩』より『フィリップ・ラーキンによる』
17. 『これは彼女の詩』より『結婚式』
18. 『これは彼女の詩』より『シングル・ベッド』

　ゴルダ・シュルツ（ソプラノ）
　ジョナサン・ウェア（ピアノ）

　録音時期：2021年4月
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送スタジオ 2
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）