CD 輸入盤

シューマン:交響曲第2番、プロコフィエフ:交響曲第5番 ミトロプーロス&ウィーン・フィル

Schumann / Prokofiev

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ORFEOR627041
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD

商品説明

■シューマン:交響曲第2番ハ長調 Op.61
■プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 Op.100
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ディミトリ・ミトロプーロス
1954年8月21日、ザルツブルク祝祭劇場ライヴ録音(モノラル)

ミトロプーロスとウィーン・フィルによるシューマン2番超名演の登場。シューマンの交響曲の中でもとび抜けて多彩な魅力を持つこの作品に、ミトロプーロスはユニークなアプローチで迫ります。
 第1楽章序奏部でのヘヴィーな表現と、主部でのきわめて動的な表現とのコントラストも見事。続く第2楽章でも無窮動的な面白さがダイナミックで深い響きの中に生かされていて実にカッコイイ仕上がり。エピソード・ブロックでの対位法表現もすごいですが、きわめつけはやはりコーダ。圧倒的な迫力には驚くばかりです。第3楽章はマーラーも真っ青の激情に感動。特にうねり昂ぶるクライマックスでの高揚と陶酔的な美しさは素晴らしく、こうした演奏で聴くと、シューマン作品がマーラーに与えた影響の深さがよくわかるというもの。第4楽章もみなぎるエネルギーに驚愕の異常迫力演奏。数あるシューマン2番の中でもトップ・クラスの強烈な内容が刺激的です。
 組み合わせは、得意のプロコフィエフ第5番。すでにオルフェオ・ドールからバイエルン放送響を指揮した1954年7月のライヴが出ていますが、今回は、ウィーン・フィルが演奏したものだけに、面白さはさらに上。しかも、意外なことにウィーン・フィルのこの曲のCDはなんと初登場。
 ミトロプーロスのアプローチはきわめて劇的なもので、第1楽章コーダの破壊力の凄まじさ、第2楽章のスピード感、第3楽章での深い叙情など文句なしの素晴らしさ。中でも凄いのは第4楽章で、序奏部での大袈裟な表情付け、主部に入ってからのリズム強調など、諧謔精神満載の演奏が実に面白く、ウィーン・フィルの多彩な表現力が徹底して生かされています。終演後の観客の熱狂も印象的です。
 音質も、当時のライヴとしては破格のクオリティで、解像度もかなりのもの。大注目盤の登場といえるでしょう。

収録曲   

  • 01. Symphony No. 2 in C Major, Op. 61: Sostenuto Assai. Allegro Ma Non Troppo
  • 02. Symphony No. 2 in C Major, Op. 61: Scherzo. Allegro Vivace
  • 03. Symphony No. 2 in C Major, Op. 61: Adagio Espressivo
  • 04. Symphony No. 2 in C Major, Op. 61: Allegro Molto Vivace
  • 05. Symphony No. 5 in B Flat Major, Op. 100: Andante
  • 06. Symphony No. 5 in B Flat Major, Op. 100: Allegro Marcato
  • 07. Symphony No. 5 in B Flat Major, Op. 100: Adagio
  • 08. Symphony No. 5 in B Flat Major, Op. 100: Finale. Allegro Giocoso

総合評価

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バーンスタインはシューマンの第2を単独で...

投稿日:2011/04/29 (金)

バーンスタインはシューマンの第2を単独で2回,全集で2回の計4回録音しているほど得意にしていたが,この曲の素晴らしさを知ったのは,師のミトロプーロスの演奏を聴いてだと読んだことがある。バーンスタインのドラマティックな第2の源流を求めてこの演奏を聴いたなら,十分報われることだろう。ワーグナーの楽劇の前奏曲のように重々しく粘っこい序奏から,豪快にスフォルツァンドを叩きつける第1楽章,緩急自在のスケルツォとティンパニ強打しながら暴走するコーダ,これぞ元祖バーンスタイン,デュオニソス的爆演と言えよう! ところが第3楽章は一転して非常に速いテンポで流れすぎる。この曲を愛好する人なら是非聴いてほしい面白さだ。録音は古めかしいながら,ウィーン・フィルの弦が唸り本気の響きが聞こえてくる。

スカルダネリ さん | 東京都 | 不明

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両曲ともに相当にダイナミックな表現で、迫...

投稿日:2010/07/25 (日)

両曲ともに相当にダイナミックな表現で、迫力満点。実演はすごかったんじゃないかな、と思わせます。もちろん、ミトロプーロスですから、野放図な爆演ではありません。シューマンではもっとしなやかでロマンティックでもいいのですが、ま、これはこれで筋の通ったよい演奏。ミトロプーロスの魅力全開のカップリングでもありますから、興味が引かれる方には大いに薦めておきましょう。録音は、ものすごくデッド、ドライです。ただそれよりもどこか作り物めいた妙な印象の音であることが(例のリマスタリングのせいかな)、マイナスポイントかなあ。ノイズがなければいい音というわけではない。生気と潤いに欠けている感じは否めませんね。残念です。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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シューマンの2番に関して:早めのテンポで...

投稿日:2009/07/04 (土)

シューマンの2番に関して:早めのテンポで淡々とした中にニュアンス豊かなシューリヒト、その上に実に深い呼吸をプラスしたミトロプーロスの演奏。1楽章の序奏から展開部へ至るところなど明らかにシューリヒトを超えている。オケも大変美しい。終楽章のみシューリヒトのほうが感動的だが、全体としては同格の、滅多に聴けない名演といえよう。今まで彼がこんなに真の指揮者とは思ってもみなかった。ドイツ、オーストリア系の作曲家の作品の演奏のlp、cdが少ないのが悔やまれるが、もっと聴かれるべ人だ。ライヴ録音としては上出来で、安っぽいステレオよりはるかに聴きやすい。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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