日本では知名度はそれほどないけれど、ヒップホップ好きにとっては、 デフジャムの創始者といったら、この人がそうなんだと、ピンとくる。 元々、麻薬の売人というから、胡散くさそうだし、 成り上がりのイメージだなと、正直思っていたが、 本を読み解くと、それぞれの法則が結構、当たっていることが多くて、 正直驚いた。 ヒップホップを単なるおしゃれ、流行とはとらえず、 もっと普遍的で、かつ、革新的なものと彼は捉えていることは、 書かれているセンテンス一つ一つから、伝わってくる。 ヒップホップフリークのみならず、これから人生を切り開いていこうという若者には、ぜひ読んでほしい一冊だと思う。