ＨＭＶさん、曲目を教えてくれてありがとう！アラゴンのキャサリンが入っているので買います。最近のものだけど聞いて良ければまたレビューします。

ず〜〜〜〜〜っと待ってたまさかのCD化！（ほとんど諦めてた...）高校時代の愛聴盤の一枚。『アーサー』『地底探検』等もいいけど、リックの“裏名盤”だと思います！

プログレッシブ・ロック・バンドのイエスのキーボーディストとして名が通った、リック・ウェイクマンによるアコースティック・ソロ・ピアノ集。夜の情景に10のテーマを設けて表現した、奥深く、聴き手にパーソナルなリスニング態度が求められる作品だ。曲のテーマを頭に描きながら、１曲目の「悲しい夢（The Sad Dreams）」から彼の世界観に引き込まれる。日中に聴くと「今日一日が終わった〜」という気分になってしまうので(笑)、タイトル通りに夜に聴いてみてください。

　当時イエスに在籍し、キーボードの魔術師の名をほしいままにしていたリック・ウェイクマンが73年に打ち放ったソロ第１作目。タイトル通り、かつての英国王ヘンリー８世の６人の妻たちを音で表現している。もちろん、ウェイクマンの鍵盤が所狭しと駆け回っているが、イエスやストロウブスの同僚たちがギター、ベース、ドラムスなどで好サポート、キーボード・オリエンテッドにはならずバンド・アンサンブルになっているのはさすが。本作をきっかけに英国王室史に興味を持たれる方も多いはず。

　今回もまた交響楽団と合唱隊に協力を仰ぎ、「地底探検」に参加していたシンガー２人、ベーシスト、ドラマーに、イーガンの代わりにジェフリー・クランプトン（g：クラプトンじゃないよ）と新たにジョン・ホジソン（per）がサポート。初っ端から哀愁味たっぷりのホルトの節回しが炸裂する�@以下、全体的に泣きメロ度が高い。そもそも血族同士の殺し合いとか許されない恋とかこの物語自体悲劇な部分が多いから、わざとじゃなくても無意識のうちにこうなってしまったことでしょう。この人の作る楽曲も、ルネッサンスと同じく雷雨が似合う。

ウェイクマンのキーボードの冴え、アシュレー・ホルトの重厚なヴォーカルがとてもいいです。ただし、「旅路」はオリジナルの方がいいかな？