PRISMの新譜。さすが鮮烈されたSound。和田アキラさん、木村万作さん、岡田治郎さんの華麗なるテクニックがぎっしりと詰まったアルバムです。ボーナストラックで故・深町純さんの曲は感慨深いものとして聴かせてくれています。いろいろな意味でPRISMにとって思い出のアルバムとなっています。ジャケットに写っている３羽の鳥と同様に、まだまだ飛躍し、進化を続けるPRISMの音は最高です。

キング・クリムゾンのライヴ「ＵＳＡ」のリマスターが出た時に３曲が追加され、同じくキャメルの「ライヴ・ファンタジア」のリマスターが出た時には7曲が追加され驚いたものだが、今回のプリズムの４曲追加に伴う２枚組への拡大はそれ以上に驚いた。これらに共通するのはオリジナル発売時はアナログＬＰだったこと、そしてリマスターである事、つまりリマスタリングを行う為にオリジナル・マスターを取り寄せたところ未商品化だったテイクが出てきたのだろう。もちろんただの推察であるが、あながちハズレてはいないのではないか。　何はともあれ、こうしてこの傑作ライヴ・アルバムの真の姿を味わえるのはファン冥利に尽きる。

1曲目からPRISMらしさ炸裂してます。1,2,3,9曲目が特にお気に入りです。新メンバーの渡辺さんがすばらしい音色を出してきて、曲を輝かせています。もちろん和田さん弾きまくり、木村さん叩きまくり、岡田さんタイトに引き締めまくりの四位一体となった作品です。おまけのDVDも初期のファンにはたまらない構成になっています。

日本初のﾌｭｰｼﾞｮﾝﾊﾞﾝﾄﾞの77年1stｱﾙﾊﾞﾑ。つまり日本音楽の草分的存在の歴史的一枚であり、こうゆうｱﾙﾊﾞﾑのSACD化は大賛成。「四人囃子」から森園勝敏追っかけ、当時私の周りは皆買ってよく聞いてました。和田ｱｷﾗの驚異的なｷﾞﾀｰﾜｰｸは森園より格上で日本にもこんな人がいたと驚いたのを覚えています(笑)。昨今、やれ未発表音源だ別ﾃｲｸだ2枚組だSHM-CDだと、大人買いできるｵｰﾙﾄﾞﾌｧﾝ対象なのか高価販売CDが目につきます。こういう歴史的名盤をｵﾘｼﾞﾅﾙﾘﾏｽﾀｰ編集でよいですから、若いﾘｽﾅｰにもよい音で買い易く提供する、それが後世に残すという業界の責任です。SACDで2300円！評価します。買いです。

待ちに待った新作。１曲目のBreakthroughからハードなアキラさんのギター。途中はジャケットに写っていたSAW-11でしょうか？伸び伸びサスティナ音。そしてソロ、支える治郎さんのベースと万作さんのドラム。かっこいいです！この音が聴きたかったのです。Sea of CloudsのノリやTea Breakのラテン風も良い感じ。当たり前ですが、全体的にまとまったアルバム。オーバーダブをしているとは言え、とても３人だけとは思えない、さすがPRISMです。デビュー３２年目。未だに進化するのはPRISMだけではないでしょうか？

待ってたよ〜！和田節炸裂。岡田氏は前出のアルバムと比べると全体にバランスが後ろ目で控えめな時があるものの、相変わらず歯切れの良いスピード感のあるグルーブ。万作氏はスネア・キック共にピッチ低めでいままでのファット感が無くなっていて、Sea Of Cloudsで「おっ、出た！」て感じ。でもハットとスネアのコンビネーションは相変わらず気持ち良い。これでなくっちゃ！でもやはり凄いのは曲の構成だとかミックスダウンとか新しい事やってて、でも誰の曲か知らされないで聴かされても三位一体のＰＲＩＳＭとわかる。そりゃ、昔（RIKA・青純・深純・ナベ建・森園、等々多数の一流者）もすごーいですが、スリーピースで益々判り易く、お三方の相変わらずの健在ぶりを聴かせてもらいました。全曲聴き終わって、「あっ、もう終わりか〜」て感じで。In the Last ResortのＭＡＺＥ、mjuのCycles Of Life、blue…のAqua Bondiのような、また、LIVE開演１曲目のイメージがあったので、「あれっ？」という感じは否めません。そのため、星１つ減ってしまいましたが、実はもっと私の聴きこみが足りないかもしれません。

和田アキラのキャリアの出発点となる記念碑的アルバム。同じ年代のメンバーと作り上げた情熱に満ちた演奏が聴ける。熱病にかかったかのような演奏は若者達のエネルギーに満ちている。昔、ギター小僧の私もテープを何本もダメにしながら無理なコピーを頑張ってた頃を思い出し、特にバンド名と同じ曲｢プリズム｣はこちらも熱が伝染して一生懸命やってました。（速くてダメでしたが）でもこの｢一生懸命さ｣が伝わってくる演奏です。そこそこの音量で聴いて欲しい日本の名盤だと思います。

プリズムを知らない世代にも聞かせたい。 録音／音が抜群によくなっている。演奏自体も洗練された感じ。 MDに録音して通勤途上でも聞こうっと。 ジャケットが70年代って感じ。定価通りでも買い

一曲目からprismらしいsound!　bassもjacoそっくり。アキラも相変わらず。アキラの作曲が少なかったのがちょっと残念だけど、やっぱりaggressive progressiveのほうがprismらしい。minorでもどんどん前向きにcreateしていって欲しい！

プリズムのベスト盤は所有していましたが、デビューアルバムが急に欲しくなりオーダーしたのが4日前、和田アキラさんの訃報を知ったのがその翌日、まさに虫の知らせだったのかなあ？と思いました。疲れたときの癒し曲として、モーニングライトをいつも聞いていました。追悼も兼ねて、デビューアルバムを聞こうと思います。合掌！