冒頭のオマハ・ビーチのシークエンスはショッキングですが、映画やテレビにおいて通常見せてはいけないものを「あえて」見せるというスピルバーグ監督の演出は、上陸の直前、上陸用の舟の上で嘔吐する兵士のシーンから始まっています。特殊効果の難しさや社会通念上の倫理観もあり、多くの映画では、残酷描写や生理的嫌悪感を催す描写を直接的には表現しないことを選択します（表現をマイルドにする、画面外や物陰で行われたことが示唆されるなど）。この約束をあえて破り、ショック描写をエンターテインメント化した映画は「スプラッター」と呼ばれますが、スピルバーグはこの手法を長編の戦争映画に全面的に導入し、映像表現によって観客を凍り付かせます。見てはいけない映像を半ば無理やり見せられた観客は、映画が終わるまで極度の緊張を強いられることになります。「プライベート・ライアン」以降、戦争映画は生半可な描写ではもはや信用されなくなりました。その功罪も含め、映画史に与えた影響は非常に大きいといえます。

詳細には触れないが、過去のラーメンズのコントが取り沙汰された2021年。 どうしても思い出されるのが、チャップリンのこの『独裁者』。これが真のコメディかつ風刺。 ファシズム風刺『我輩はカモである』とともに観ておきたい作品。

広告代理店のお話。北川景子さんがまさに会社にいそうな雰囲気で面白かった〜。コメディなのでお家でサクっと楽しめる気楽な作品です。

潜水艦の現代戦物と言うのは意外に少なく、あってもやっている事は二次大戦時と大して変わらないような戦闘ばかりであって、近代装備ならではのものは皆無と言ってよい。本作に登場する有線誘導の魚雷ですら映画で見るのは極めて稀なのである。物語展開も余り見慣れぬ類いのもので先の読めない展開は新鮮であった。

車椅子の女の子ニカとなんの繋がりがあって家族が狙われるのかと思いきや、人形になってから長くても生前の感情というか恨みがまだあるのかと、なかなか執念深いなあと思える作品です。チャッキーがニカの家族一人一人にしかける罠がハラハラしますが面白かったです！

キャメロンディアスの若くて溌溂とした瞬間を最高の形で切り取った作品。結構お下品？な描写もあるのですが、キャメロンなので許せちゃいます。

最初はこれを堂々と地上波で流すの＆#8265;とセンセーショナルでしたが、映画化もされて社会現象になったあたり、世相を表しているのかなぁと感じます。見て損はない一作。

ナタリー・ポートマンが好きで観ましたが、正直ホラーっぽい作品だとは思っていなかったのでびっくりしました。人間の二面性をバレエの世界を舞台に描いた傑作サイコスリラーですが、あまりに濃い世界だったので２回目は観ることはないと確信しました。凄いですから覚悟してご覧ください。

当時の衣装やセットが再現され、実際のお城を舞台に撮影された映像が美しい。身分に関係なく登場人物全員が悩み・問題を抱えている展開にハラハラドキドキして目が離せません。それでもラストは清々しい気持ちになり、スタッフ・キャストが素晴らしい作品だと思います。

作品のすばらしさは皆さん十分に知っていると思います。何よりも根気強くじっくりと時間とお金をかけて作られていることが良くわかります。オタクレベルのこだわりも十分に伝わりました。制作に携わったすべてのスタッフに敬服いたします。歴史に残る作品ですね。