CD

Bitches Brew

Miles Davis (マイルス・デイヴィス)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SRCS9118
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

1969年8月19日から21日にかけてコロンビアBスタジオに集められたメンバー達は、マイルスがここで告げた時代への決別宣言をどう聴いたのだろうか。1967年のコルトレーンの死から約2年、混迷のポスト・コルトレーン時代は早くも収束に向かっていた。この後、「ウエザー・リポート、サークル経由リターン・トゥー・フォーエヴァー」と急速に形作られていく70年代の姿がここにある。しかも、数倍のテンションを持った形で。  打ち続くリズムとベニー・モウピンの悪魔的なバスクラ、ダブル・ドラムによって厚みを増したリズムにスペイシーなマイルスのトランペット、そして、意外に暖かい音の温度を持ったエレクトリック・ピアノ、エレクトリックとアコースティックの臨界線上を行き来するマクラフリンのギターと、どれをとっても狭い道を行くようにそれぞれの楽器が有機的に繋がってしかも音の谷間を埋め合っている。フリージャズやコレクティブ・インプロヴィゼイションに対するマイルスの答えが集約された演奏がここに展開する。60年代の「フリー・ブローイング」の時代から「グループ・プログレッション」、そして、RTFより遥かに牧歌的なサウンドでここに提案された世界は、マイルスにとって30年後のいまにさえ届くメッセージだった。  現在は未発表セッションも含めた『コンプリート・ビチェズ・ブリュー・セッション』が発売されており、この3日間にわたるセッションの全貌が明らかになっているが、本作は初めて発売されたときと同じ収録曲の“オリジナル・ビッチェズ・ブリュー”である。

内容詳細

『パリ・フェスティバル・インターナショナル』のみ'49年にパリで、タッド・ダメロン(p)と共演したライヴ。それ以外のアルバムは'60年代から'70年代に中期における演奏だ。『E.S.P.』はウエイン・ショーター(ts)が加わっての初のスタジオ録音で、マイルスは再び新しいサウンドの追求に乗り出した。マイルス・コンボにおいてのショーターの存在は『ソーサラー』『ネフェルティティ』と、ますます重要なものとなっていく。そして『マイルス・イン・ザ・スカイ』でエレクトロニック・サウンドとロックのリズムを導入したマイルスは、続く『キリマンジャロの娘』『イン・ア・サイレント・ウェイ』で、新しいサウンド世界をファンに提示した。そのアプローチの、ひとつの到達点といえるのが、ロック・シーンにも大反響を巻き起こした大作『ビッチェズ・ブリュー』だ。この作品で彼は、エレクトロニック・サウンドのなかに、パーカッションを大担に取り入れ、アフリカ音楽の生命力をもってジャズの活性化を試みた。『ジャック・ジョンソン』ではジョン・マクラフリン(g)とロック・ビートに乗って猛烈なバトルを展開している。(CDジャーナル データベースより)

その他のバージョン

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収録曲   

ディスク   1

  • 01. ファラオズ・ダンス
  • 02. ビッチェズ・ブリュー

ディスク   2

  • 01. スパニッシュ・キー
  • 02. ジョン・マクラフリン
  • 03. マイルス・ランズ・ザ・ブードゥー・ダウン
  • 04. サンクチュアリ

総合評価

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このアルバムでマイルスがやりたかった音楽...

投稿日:2017/12/02 (土)

このアルバムでマイルスがやりたかった音楽は「ファンク・エレクトリック」である。ジャズという範疇にとらわれずに「自分の今やりたい音楽はこれなんだ!」というマイルスの叫びがこのアルバムの端々から感じられるのである。 キーボードに「ジョー・ザヴィヌル」「チック・コリア」らが参加している。彼らはその後、ジャズというジャンルから派生した音楽を醸成して成功している。(ハービー・ハンコックも同様である。)特筆すべきことは、この時期のマイルスが「売れる商品を作成する」などという商業至上主義的な安っぽい考え方を全く持っていなかったということである。これが素晴らしく、その後のマイルスを神格化させる要因になっていると言える。このことが1972年の「オン・ザ・コーナー」、そして1975年の「アガルタ、パンゲア」、そして「ゲット・アップ・ウィズ・イット」までつながっていくのである。1970年というこの時期に、これだけ「自分のやりたい音楽」をやったマイルスに影響を与えたミュージシャンは「スライ」そして「ジミ・ヘンドリックス」あたりであろうと思われるが、作品の構成に関しては「ストラヴィンスキー」のバレー音楽である「春の祭典」も当時マイルスが勉強をしていたようであり、H・ハンコックらにも「春の祭典を勉強しろ」と指示していたようである。1981年にマイルスがカムバックした時にこの時期のエネルギー感があまり感じられなかったのが残念でならない。

nk さん | 東京都 | 不明

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非常にたくさんあるデイビスのアルバムの中...

投稿日:2011/06/23 (木)

非常にたくさんあるデイビスのアルバムの中でも有名な、よく売れたものだそうだが、 このアルバムで「ジャズ」を聴こうとすると肩すかしを食ってしまう。 明快なテーマメロディーがある訳でもなく、まとまったアドリブソロがある訳でもない。 ジャズというよりも、重低音のリズムが延々と続くクラブ・ミュージックに コンセプトがちょっと似ていると思う。 自分のアルバムなのに出番が少ないが、時折でてくるデイビスのトランペットは、やはり印象的。 2枚組の2枚目の方が、1曲の長さが多少短めで聴きやすい。

もんきい さん | 秋田県 | 不明

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録音されてから40年以上も経っているにもか...

投稿日:2011/04/20 (水)

録音されてから40年以上も経っているにもかかわらず、いまだにこれをロックだファンクだジャズだとカテゴライズする必要あります?マイルスはいつだって時代の先端でカッコいい音楽を演りたかった、そしてそれが出来る才能があったってことじゃないでしょうか。そんなマイルスの創った音がリスナーの脳を刺激し続けるのは当然で、リスナーの感性が整ってさえいれば何十年経っても同様の体験ができるし、これはジャズでもクラシックでも同じことだと思います。要するに脳への刺激が欲しい方はどのヴァージョンでも良いから一度は聴いてみるべき音だと思います。

oklahomatoad さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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Miles Davis

 Miles Dewey Davis Vは、1926年5月26日、イリノイ州アルトンに生まれている。歯科医の父と音楽教師の母の元、生後移住したセントルイスの黒人中流階級の家庭でマイルスは育っていった。 高校卒業後、すぐに当時のビバップ俊英たちが集まっていたセントルイスの名門バンド、Billy Eckstine's big bandに加入、。ここでCharlie parker とDizzy Gill

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