グレース・バンブリーの芸術(8CD+カラヤンの『カルメン』全曲DVD)

グレース・バンブリーの芸術(8CD+カラヤンの『カルメン』全曲DVD)

カラヤンの『カルメン』の主役、レヴァインの『ドン・カルロ』のエボリ公女役での大迫力歌唱でオペラ・ファンにはおなじみのアメリカの歌手、グレース・バンブリーは、声量と美声、音域に恵まれ、メゾ・ソプラノを中心にソプラノ・レパートリーでも実績をあげてた稀有な存在。当セットは、バンブリーがドイツ・グラモフォンでレコーディングした音源を集大成したもので、『エジプトのイスラエル人』は初CD化となるほか、ディオンヌ・ワーウィックを歌ったポピュラー・アルバム(ポリドール盤)も収録するなど凝った内容となっています。セット化にあたって全て新たにリマスターが行われているのもポイント。DVDには、1967年のカラヤン指揮&監督による『カルメン』が収録されています。48ページのブックレットには、ドイツ・レコード批評家賞でもおなじみのビョルン・ヴォル氏によるインタビュー(欧文のみ)と写真などを掲載予定。

グレース・バンブリーは1937年セント・ルイスに誕生。17歳で地元のラジオ・コンテストで『ドン・カルロ』の「ドン・ファターレ」で優勝、地元音楽院への奨学金を得るものの、人種差別によって入学を拒否され、ボストン大学音楽学部に入学。その後、シカゴのノースウェスタン大学に移ったバンブリーは、がてドイツのドラマティック・ソプラノ歌手ロッテ・レーマン[1888-1976]と出会い、サンタ・バーバラのウェスト音楽アカデミーで彼女らに師事、数多くの賞を獲得してヨーロッパに留学、パリとローマで学びます。

1960年にはパリ・オペラ座で『カルメン』主役と『アイーダ』主役でデビューし大成功を収め、翌1961年にはバイロイト音楽祭でサヴァリッシュ指揮の『タンホイザー』でヴェーヌス役を歌って絶賛、1962年にはパリ・オペラ座の日本公演に参加して初来日、『カルメン』主役で称賛されました。その後、ザルツブルク音楽祭、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座等で活躍しました。（HMV）

【収録情報】
Disc1-2
● ヘンデル:オラトリオ『エジプトのイスラエル人』全曲

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　ダーレ・ブラックバーン(テノール)
　コルレーン・ビショフ(ソプラノ)
　ドン・ワッツ(バス)、他
　ユタ大学混声合唱団
　ユタ交響楽団
　モーリス・アブラヴァネル(指揮)
　録音:1957年

Disc3-4
● ヘンデル:オラトリオ『ユダス・マカベウス』全曲

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　マーティナ・アーロヨ(ソプラノ)
　ジョン・マッカラム(テノール
　ドン・ワッツ(バス)、他
　ユタ大学混声合唱団
　ユタ交響楽団
　モーリス・アブラヴァネル(指揮)
　録音:1958年

Disc5
● ヘンデル:オラトリオ『メサイア』より「見よ、おとめがみごもって」「彼は侮られて」

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　ロンドン交響楽団
　サー・エードリアン・ボールト(指揮)
　録音:1962年

● グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』より「エウリディーチェを失って」「神よ、どうしたというのでしょう」
● マスカーニ:歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より「ママも知るとおり」
● ビゼー:歌劇『カルメン』より「恋は野の鳥(ハバネラ)」「セビリャの砦近く(セギディーリャ)」「何度やっても同じこと(カルタの歌)」
● グノー:歌劇『サッフォー』より｢不滅のリラよ｣
● サン=サーンス:歌劇『サムソンとデリラ』より｢あなたの声に心は開く｣
● チャイコフスキー:歌劇『オルレアンの少女(ジャンヌ・ダルク)』より「さようなら、故郷の丘や畑よ」

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　ベルリン放送交響楽団
　ヤーノシュ・クルカ(指揮)
　録音:1962年

● ファリャ:『恋は魔術師』より「悩ましい愛の歌」「火祭りの踊り」「きつね火の歌」「朝の鐘」

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　ベルリン放送交響楽団
　ロリン・マゼール(指揮)
　録音:1965年

● ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「茂る数限りない樅の木の下」「美しい庭に」「お慈悲を! おゆるしを! 犯した罪に苦しむ女を!」「ああ、死の贈り物よ」

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
　サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)
　録音:1965年

Disc6
● ヴェルディ:歌劇『仮面舞踏会』より「地獄の王よ」
● ヴェルディ:歌劇『ドン・カルロ』より「おお、むごい運命よ」「世のむなしさを知る神」
● ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』より「炎は燃えて」「彼女は足枷を課せられ」
● ヴェルディ:歌劇『アイーダ』より「勝ちて帰れ」
● ヴェルディ:歌劇『マクベス』より「この勝利の日に…さあ、早く来て」「日の光が薄らいで」「消えてしまえ、いまわしい染みよ」
● ワーグナー:歌劇『タンホイザー』より「いとしい人よ、こちらへおいで」「いつでも私の歌だけが」「行っておしまい､むごい人よ」
● ブラームス:調べのように私を通り抜ける Op.105-1
● ブラームス:サッフォー風の頌歌 Op.94-4
● ブラームス:エオリアンハープに寄せて Op.19-5
● ブラームス:おお涼しい森よ Op.72-3
● ブラームス:昔の恋 Op.72-1
● ブラームス:別れ Op.14-5

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　ヤーノシュ・クルカ指揮、ベルリン放送交響楽団
　ハンス・レーヴライン指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
　ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮、バイロイト祝祭管弦楽団
　エリック・ヴェルバ(ピアノ)
　セバスティアン・ペシュコ(ピアノ)
　録音:1962-1965年

Disc7
シューベルト:
● 音楽に寄せて D.547
● 若い尼 D.828
● 万霊節の日のための連梼 D.343
● 憩いなき愛 D.138
● 影法師 D.957-13
● 冥府への旅 D.526
● さすらい人 D.493
● 夜と夢 D.827
● 解消 D.807
● 鱒 D.550

ブラームス:
● ジプシーの歌 Op.103(抜粋 8曲)
● 死、それは清々しい夜 Op.96-1
● 甲斐なきセレナーデ Op.84-4

リスト:
● それは素晴らしいこと S.314

ヴォルフ:
● ヴァイラの歌
● 眠るみどり児イエス
● アナクレオンの墓
● ひめごと

R.シュトラウス:
● 献呈 Op.10-1
● ダリア Op.10-4
● あこがれ Op.32-2
● セレナード Op.17-2

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　エリック・ヴェルバ(ピアノ)
　セバスティアン・ペシュコ(ピアノ)
　録音:1962-1963年

Disc8『With Love - フィーチャリング・ディオンヌ・ワーウィック』
● Just Like A Woman
● Sometimes When We Touch
● When I Fall In Love
● We Had This Time
● Smile
● Will You Still Love Me Tomorrow
● Everytime
● Wee Small Hours Of The Morning
● Was It A Dream
● My Way

　グレース・バンブリー(メゾ・ソプラノ)
　アンドリュー・ホワイト&アンサンブル
　録音:1995年

【DVD】
● ビゼー:歌劇『カルメン』全曲

　グレース・バンブリー(カルメン)
　ジョン・ヴィッカーズ(ドン・ホセ)
　フスティーノ・ディアス(エスカミーリョ)
　ミレッラ・フレーニ(ミカエラ)
　オリヴェラ・ミリャコヴィッチ(フラスキータ)
　ユリア・ハマリ(メルセデス)、他
　ウィーン国立歌劇場合唱団
　ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
　ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮、芸術監督)

　制作時期:1967年
　画面:カラー、4:3
　音声:PCMステレオ、DTS 5.1
　字幕:仏、独、英、西、中
　NTSC
　Region All