『トリニティ・キャロル・ロール〜中世イギリス聖歌集』　スキナー＆アラミレ

イギリス屈指のヴォーカル・アンサンブル「アラミレ」による
中世イギリス最古のクリスマス・キャロル集

イギリス屈指のヴォーカル・アンサンブル「アラミレ」による中世イギリスのキャロル集。「OBSIDIAN」レーベルより中世聖歌集を数々リリースしてきた「アラミレ」が今回焦点を当てるのは、中世時代のイギリスで作られたクリスマス聖歌集『トリニティ・キャロル・ロール』です。
　『トリニティ・キャロル・ロール』とは、幅18センチの羊皮紙の上に、およそ２メートルにわたって当時のポリフォニー聖歌が書き記された聖歌集のこと。その詳細は未だ謎に包まれていますが、中世イギリスのポリフォニー・キャロル集としては最古の曲集といわれています。
　本アルバムでは、30曲にも及ぶ希少な作品群の中から、中世イギリス聖歌の中でもよく知られた『かほどの美徳あるバラはなからん（Ther is no rose of swych vertu）』、『アルマ・レデンプトリス・マーテル』ほか、珠玉の18曲が収録されています。現代の私たちの耳にはどこか神秘的に聴こえる中世英語の響きと、素朴でありながら深い響きをもつ古楽器とのハーモニーは絶品。過剰な飾り気を排した素朴でストレートな歌手たちの歌声によって、心にすっと沁み入る極上の響きが生み出されています。世界的ハープ奏者のアンドリュー・ローレンス＝キング、バロック・リコーダー界を牽引する名手パメラ・トービーらの見事な演奏も聴き所です。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・恵みあふれる聖マリア
・クリスマス、クリスマス、クリスマス
・アルマ・レデンプトリス・マーテル（救い主のうるわしき母）
・いざ、われら歌わん
・ノエル、われら歌わん
・かように徳高きバラはなし
・喜べ、喜べ
　ほか（全18曲）

　アラミレ
　　グレース・デイヴィッドソン（ソプラノ）
　　クレア・ウィルキンソン（メゾ・ソプラノ）
　　ニコラス・トッド（テノール）
　　サイモン・ウォール（テノール）
　アンドリュー・ローレンス＝キング（ハープ、プサルテリウム）
　ミカエル・グレビル（プレクトラム・リュート）
　パメラ・トービー（リコーダー、ゲムショルン）
　デイヴィッド・スキナー（指揮）

　録音時期：2011年9月1-3日
　録音場所：ケンブリッジ、レン図書館
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）