ギタリストの作品はギタリストへの物（美味しいテクニカルフレーズ満載とかそういうもの）とそうでない物に分かれますが、この作品は後者の代表作でしょう。曲自体は殆んど普通のブルースです。普通のギタリストは代理コード、アウトフレーズ、速弾き等々を隙有らば出そうとするのですが、バレルは淡々と渋い素朴なブルースを弾いていきます（だから要所で出てくる小難しいのが栄える）。1曲目のイントロのあとの出だしちょっと歪むギターのフレーズがカッコ良過ぎます（簡単なフレーズですけどあの味が 出ないんですよねー）。まさに夜の音楽。

夜、静かに聴くには最高の１枚です。全編、渋い雰囲気で時間が流れていきます。脇を固めるRichard　Wyandsも、１曲だけ参加するJoeSampleも、その雰囲気を盛り上げます。この感じはBurerllならではのジャズブルース感覚があるからでしょうね。

何とBurrelが歌っています。それが上手いので、それだけでもお買い得。歌伴はたくさんしていたと思いますが、実は本人の方が上手かったりして・・・・・それ以外も、いつものBurellしか出せない独特の雰囲気で演奏は進んでいきます。

これも独特のムードを持った名盤だ。ギルの不思議なアレンジが却ってケニーのブルーなギターを引き立たせる好結果となった。”8”の”灰色の情感”に胸がこみ上げる。

ﾌｨｰﾘﾝｸﾞを最重視する偉人の一人｡ｱﾙﾊﾞﾑ全体の流れもﾌｨｰﾘﾝｸﾞ最重視｡夜の車内でははずせないｱｲﾃﾑ｡

Birks works と Lover manの二曲は、最高！で評価できます。バレルはもちろん、テナーのティナブルックス、ピアノのボビィーティモンズ、ブルージーな演奏がすばらしいです。またドラムのアートブレーキーはファンキーなイメージの強い人ですが、ここでは、さりげないノリのよさを出しています。真夜中の落ち着きながらも、じわっとした高揚感の得られる、良ライブといつた所でしょうか。

＃４の美しさ、トミフラのソロも美しくて絶品です。この曲(weaver of dreams)のベストと思っています。大好きな一枚です。

ﾌﾞﾙﾉｰﾄはｼﾞｬｹｯﾄが最高のが多いけど、これは秀逸。ﾐｯﾄﾞﾅｲﾄﾌﾞﾙｰを聴くと、いつも夜の町を歩いている気分になる。私たちの国、日本の夜はほんのり明るく、まさにﾐｯﾄﾞﾅｲﾄﾌﾞﾙｰ。このｱﾙﾊﾞﾑのﾌﾞﾙｰｽ感覚も黒すぎず、濃い過ぎず、日本にﾋﾟｯﾀﾘ

昼間でも聴けそうなものを探していて、タイトル名に飛びつきました。tp,g,ts,p,b のソロが順番に延々と続く感じで、かけっ放しが心地いい。Donald Byrd＆ケニーバレル。プレステッジ57年録音。EU、03年盤は24ビット、デジパック。

disc1はアルバム「Tin Tin Deo」と同内容なので持ってる人は気をつけましょう。disk2は涼しげなサウンドがgoodです。買って損はしないと思います。