消えた将校たち カチンの森虐殺事件

J.k.ザヴォドニー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622076483
ISBN 10 : 4622076489
フォーマット
出版社
発行年月
2012年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

ポーランド指導階級の抹殺をはかったのはソ連か、ナチ・ドイツか。なぜ米英ソは戦後もドイツ犯行説に加担したか。一次資料封印の中で真実を突きとめた記念碑。

目次 : 1 消えたポーランド軍捕虜/ 2 森の墓場/ 3 不都合な同盟国―生者と死者/ 4 ソ連調査団の現地調査/ 5 ニュルンベルク裁判―国際政治の罪と罰/ 6 証拠分析/ 7 状況の再現―墓穴のふちへ/ 8 状況の再現―生死を分けたもの/ 9 カチン事件が生んだ戦後の諸問題

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    装丁の無数のボタンの写真は、当時ソ連に理由すら告げず強制的に連行された25000名のポーランドの幹部将校・そうそうたる知識人らの内 4500人余がカチンの森の集団墓穴で見つかった遺体の服についていたもの・・もはや、何も語らぬが現在、何も感じぬのは今のロシアだけでないだろうか。9〜12層に重ねて放り込まれた遺体が偶然に発見されたのは1943.殺害の事実は1940か。筆者はほぼ西側の資料と推測だけでこの著を世に問うた。この歳まで生きて20C最大の悪魔の所業はナチス・ヒトラーのなせるものと思ってきただけに衝撃

  • 星落秋風五丈原 さん

     第二次大戦中の1943年2月、西ロシアのカチン地区を占領中のドイツ軍は偶然ポーランド将校数千名の遺体を発見した。今では、1940年春の虐殺がソ連の犯行だったことは周知の事実。しかし本書が米国で刊行された1962年当時は、米英ソは協調してヒトラー犯行説を主張、事実を隠蔽し、ソ連の一次資料も90年代まで封印されていた。「将来おそらく、各国は勇気と叡智をもってすべての犯罪を-戦勝国か敗戦国にかかわりなく-審理する法廷を確立するだろう。」著者の言葉に挙げられた法廷は、まだ実現していない。

  • アトレーユ さん

    カティンの森、という単語は聞いたことがあっても、中味はよく知らず。当時のソ連・ドイツの関係も興味深く描かれている。単に『ジェノサイド? かわいそうに…信じられないよ』といい人ぶって胸を痛めるだけではない、客観的なデータによる、事件の概要と当時の国際政治の動きもわかり、気づけば真剣に読んでいた。

  • ののまる さん

    1940年4月〜7月にかけて、スターリンの指示により秘密警察NKVDが処刑したポーランド将校ら2万2000人。本書は今から50年前の発行だが、ソ連がナチスドイツに罪を着せ、また連合国も戦後も事実を知りながらもソ連を擁護し隠蔽し続けた事実を膨大な資料をもとに告発する。1990年ゴルビーが認め、2012年アメリカ国立古文書館がカチン関連文書を公開。2012年キエフ郊外で虐殺された4000人の遺留品が新たに発見されている。公開文書によって研究はまだ始まったばかり。そしてまだ公開されないロシア側の機密文書もあり。

  • 橘 さん

    2次大戦中の早春、カチン地区でポーランド将校数千名の遺体が発見された。彼らはいつ、誰に、なぜ殺されたのか。ドイツ・ソ連・ポーランド、関係各国の思惑が真実の追求を妨げるなか、著者の粘り強い探索と鋭い思考が、輝ける研究書を生み出した。彼の示した勇気と叡智が、実行された恐るべき犯罪の底無しの闇を際立たせる。

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