Fantasy

メンバー4人のジャケット写真が印象深いGEC原盤のファーストが永らく高名なグループでしたが、先だって初リイシューされたセカンド(PTG34130)の大好評もあり一気に人気の幅を拡げた感のあるHEAVEN AND EARTH。そのセカンドの翌年79年にリリースされたサード『FANTASY』もこの度絶好のタイミングで初CD化されます。セカンド辺りからジャケット・デザインは？な印象が強くなっていますが、内容はグループ・ファンなら誰もが認める傑作。待望の初CD化となります。

古くからのファンの間ではファンク、アップ系の充実度が語られることの多いこの『FANTASY』。オープニング「I Feel A Groove Under My Feet」でのパート1と2併せて9分弱の長尺なダンサブル・ファンクの強烈な印象から来ていると思われますが、たしかに曲、ボーカル・ワーク、ブリッジ部の当時の雰囲気を表したフェイク・ボーカルなど全ての面で高水準を誇るダンサーです。続く「Poetry In A Box」のどっしりしたグルーヴもかなり良し。しかしPLATTERSの名バラードをグループ流の完璧なアレンジで蘇らせた「I Only Have Eyes For You」以降はまさにグループ・ファン感涙の曲がズラリと。特に極上哀愁ミディアム「Whole Lot Of Love」はグループ史の中でも随一と言っても良い完璧さ。この曲で涙しないソウル・ファン、グループ・ファンはいないでしょう。続くラストの「Let's Get It Together」のモダン・ミディアムもかなりのもの。多くのソウル・ファンが望むであろうスタイルで、アップ、ミディアムと充実した楽曲が揃ったこのアルバム。祝初CD化です！(メーカー資料より）