Hi Quality CD

『無伴奏フルートの世界〜パンの笛 400年の旅〜』 有田正広

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ85528
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
Hi Quality CD

商品説明

古楽のパイオニアが17本の笛で奏でる、フルート400年の歴史

1970年代から現在に至るまで第一線で活躍を続けるフルート奏者・有田正広。1998年にアリアーレ・レーベル(日本コロムビア)よりリリースされた『パンの笛〜フルート、その音楽と楽器の400年の旅』は、当時のクラシック界に大きなインパクトを与え、現在でも再発、名盤として愛聴され続けています。
 この有田正広の代表作でもある『パンの笛』続編となるアルバムが、20年以上の月日を経て新たに登場。1998年版『パンの笛』でのコンセプトを受け継ぎ、ルネサンスから現代まで400年に渡る作品を、作曲された当時の楽器(またはその模倣楽器)で演奏。さらに今作では、全曲を無伴奏フルート曲で構成し、バッサーノなどのルネサンス期作品、バッハをはじめとしたバロック音楽から、モダン・フルートの名作、ドビュッシー『シランクス』、武満作品や有田自作などの現代音楽作品も収録。
 運指もピッチも異なる、延べ17本の楽器を自在に操る演奏は、古楽器演奏のパイオニアである有田正広だからこそなしえる、まさに唯一無二の作品となっています。(メーカー資料より)

【収録情報】
1. オトテール『ル・ロマン』:プレリュード ニ長調
2. J.S.バッハ:ソロ(パルティータ) イ短調 BWV.1013(アルマンド/コレンテ/サラバンド/英国風ブーレ)
3. ルベル:パッサケーグル ホ短調
4. バッサーノ:リチェルカータ第5番ニ調
5. クヴァンツ:アラ・フランチェーズ ニ長調
6. ドンジョン:8つのサロン・エチュードから(エレジー/セレナード/風の歌)
7. オトテール『ル・ロマン』:間奏曲イ短調
8. C.P.E.バッハ:無伴奏ソナタ イ短調 Wq.132/H.562(ポコ・アダージョ/アレグロ/アレグロ
9. ブラヴェ:ロンドーによるジーグ ホ短調
10. 有田正広:羽高
11. 作曲者不詳(17世紀):ブドロ(『アポロンの饗宴』から)
12. ファン・エイク:我が美しきアマリッリ ニ短調
13. ミュラー:モーツァルトお気に入りの主題と変奏 ト長調(有田正広編)
14. 武満 徹:エア
15. ドビュッシー:パンの笛、またはシランクス
16. オトテール『ル・ロマン』:終曲 ヘ短調


 有田正広(フルート)

 使用楽器:
 ルネサンス・フルート(4,11,12)/バロック・フルート(1-3,5,7-9,16)/クラシカル・フルート(13)
 初期・中期ベームシステム・フルート(6)/現代ベーム・フルート(10,14,15)

 録音時期:2020年11月25-28日
 録音場所:栃木県、岩舟コスモスホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

内容詳細

日本古楽界を先導してきた有田正弘の1989年作『パンの笛』から、20年余の歳月を経て、続編が誕生。ルネサンスから武満や自身作まで400年にわたる作品を、ピリオド楽器を使い、当時の響きで甦らせている。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

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前作より更に自由自在に吹かれたフルートで...

投稿日:2021/07/04 (日)

前作より更に自由自在に吹かれたフルートで400年のタイムトラベルが愉しめる。  優れた録音により、フルートが息を吹き込むことで音が発せられるということに改めて気づかされるほど息遣いの豊かさに驚かされた。以前はフルートから出る音があまり好きになれなかったのだが、ここ数年だろうか、音のみでなく息遣いにも耳を澄ますようにしてフルートにも親しむようになった気がする。そのきっかけを作ってくれたのが有田正広の代表作『パンの笛〜フルート、その音楽と楽器の400年の旅(アリアーレ、1998年)』だった。   当盤ではソロに徹することでよりフルートの表現を堪能することができ、現代曲や自作も入れて表現の可能性もアピールしてくれた。楽器の細かい話は解説書に詳しく書いてあるが、曲ごとにフルートの音が変わり違う時代・部屋に案内されたような気がする。それこそが「旅」である。   私が一番気に入ったのは有田の自作。親交のある陶芸家・中里 隆氏の陶芸風景にインスピレーションを得たということだが、私のつたない感想としては陶作で土にこめる力や、(詳しいことは知らないがキイとタンポ皿?でパタパタ音を出す表現により)陶作が「手触り」の芸術である事も想起し、炎(炎もフルートの音も空気、または息が必要だ)が立ち上り焼成されていく過程を想像することができた。作品の凛とした佇まいにも想像の奥行きが広がる。実際に聴かれて各々で解釈を楽しんでほしいところだ。   音楽を愉しむだけでなく、フルートという楽器の変遷を学び、音色の個性に親しむ格好のディスクとしておすすめしたい。前作をお持ちの方ならなおさらお薦めしたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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