貴重なリハーサル&実演風景と関係者のインタビューで綴る
名匠フリッチャイのドキュメンタリー
2008年が歿後45年、ことし2009年が生誕95年にあたるハンガリー生まれの指揮者フェレンツ・フリッチャイ。不幸にも白血病により指揮者としてこれからという時期、享年48歳という若さで世を去った名匠を振り返るにまたとない映像作品がMediciartsからリリースされます。かれの生涯をたどるドキュメンタリーは、コダーイやスメタナ、デュカス、そしてオペラやシンフォニーが高い評価を得たモーツァルト作品のリハーサルと実演風景に、フリッチャイと数多くの共演を果たしたタマーシュ・ヴァーシャリ、クルト・マズア、イェフディ・メニューイン、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウといったゆかりのアーティストのインタビューを織り交ぜる形で構成。口々に語られる、近しいものだけが知り得るエピソードは、知られざるフリッチャイの姿を伝えてどれも興味深いもの。手兵ベルリン放送響を相手に音楽に生命が吹き込まれる過程をじっさいに垣間見ることができるという意味でも、このたびのリリースはファンにはかけがえのないものといえるでしょう。(キングインターナショナル)
[ボーナス]
・ロッシーニ:『絹のはしご』序曲
・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番Op.72a
フェレンツ・フリッチャイ(指)
ベルリン放送交響楽団
収録:1961年5月9日ロンドン、インターナショナル・コンサート・ホール
ソース:BBCアーカイヴ
収録時間:74分(本編51分+ボーナス23分)
画面:モノクロ、カラー NTSC スタンダード(4:3)
音声:リニアPCM
リージョン:ALL
字幕:英・仏