コントラバス作品集〜シューベルト、ヴァインベルグ、レヴィティン、ヒンデミット
楽器の大きさのためか、コントラバスは敏捷性に欠けると信じられがちですが、ルーマニアのコントラバス奏者ペトル・ユーガの演奏を聴くと、そんな先入観は払拭されることでしょう。彼の手にかかるとこの楽器はいともたやすく軽やかに旋律を歌い上げ、深く瞑想的な音色も響かせます。これにはもちろん卓越した技術が必要ですが、イウガはルーマニアで学んでいた時にイェフディ(ユーディ)・メニューインの目に留まり、スイスの国際メニューイン音楽アカデミーに留学したという才能の持ち主。ここで研鑽を積んだ後、ベルン国立高等音楽院、パリ音楽院を経て、パリ室内管弦楽団、ミュンヘン室内管弦楽団のコントラバス奏者を務めたほか、コンクールの入賞歴やオーケストラとの共演も数多く、室内楽奏者としても活躍しています。
このアルバムでは、ヴァインベルグとユーリ・レヴィティン[1912-1993]の無伴奏ソナタの他に、名ピアニスト、オリヴァー・トリンドルとともにシューベルトの『アルペジョーネ・ソナタ』とヒンデミットのソナタを演奏。楽器の魅力を存分に披露しています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(コントラバスとピアノ編)
2. ヴァインベルグ:無伴奏コントラバスのためのソナタ Op.108
3. レヴィティン:無伴奏コントラバスのためのソナタ Op.58
4. ヒンデミット:コントラバスとピアノのためのソナタ
ペトル・ユーガ(コントラバス)
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ:1,4)
録音時期:2019年5月20-22日
録音場所:ドイツ、Kupferhaus Planegg
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)