言葉とテキスト〜シャリーノ&ノーノ作品集
20世紀後半の実験音楽の声楽及び器楽作品は、イタリアの詩と思想と深く結びついており、このアルバムでは、1924年生まれで第二次大戦後の前衛音楽を盛り上げたノーノ[1924-1990]と、現代イタリアの巨匠シャリーノ[1947-]という2人の作曲家の哲学と作曲技法を印象的に伝えています。
16世紀・17世紀と20世紀・21世紀の音楽を得意とする声楽アンサンブルのスコラ・ハイデルベルクが、創設者で指揮者のヌスバウムの指揮の下、イタリア・ネオレアリズモの作家、チェーザレ・パヴェーゼの詩によるノーノ:『サラ・ドルチェ・タチェーレ』と、シャリーノのアンサンブル作品2作を歌い上げています。複雑ながらも美しい旋律で定評のあったノーノの『ポリフォニカ・モノディア・リトミカ』は6つの楽器とパーカッションのための初期の作品で、ここではアンサンブル・アイステーシスがオリジナル・ヴァージョンの世界初録音を行いました。さらに、1951年のダルムシュタット夏季現代音楽講習会にてシェルヘン指揮で初演された室内楽版(短縮版)がボーナス・トラックとして収録されています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. シャリーノ:ラリービ・デッラ・パローラ(4声)〜ヒリヤード・アンサンブルに (1994)
2. ノーノ:ポリフォニカ・モノディア・リトミカ(オリジナル版)〜6楽器と打楽器のために (1951)〜エウニーチェ・カトゥンダに(省略なし新構築版)
3. ノーノ:それは優しい沈黙 チェザーレ・パヴェーゼによる『地球と死』〜8部合唱〜ブルーノ・マデルナに(1960年4月20日)
4. シャリーノ:トレ・カンティ・センツァ・ピエトレ(7声) (1999)
スコラ・ハイデルベルク
アンサンブル・アイステーシス
ヴァルター・ヌスバウム(指揮)
録音:
2007年6月26,27日 HR Frankfurt, Sende saal(1)
2005年2月5-9日 Frankfurt, Sendesaal(2)
2003年5月24,27日 Schlosskirche, Bad Durkheim (Pfalz) (3,4)
【ボーナス・トラック】
● ノーノ:ポリフォニカ・モノディア・リトミカ(シェルヘンによる室内楽編)
ダルムシュタット連邦劇場管弦楽団のメンバー
ヘルマン・シェルヘン(指揮)
1951年7月17日、Darmstadter Ferienkurse fur Neue Musik