『1929年〜1920年代の奔放なサウンド〜キュンネケ、アイスラー』　エルンスト・タイス＆ミュンヘン放送管弦楽団、ミュンヘン音楽演劇大学マドリガル合唱団、他

2023年はドイツの公共放送100周年。これを記念した企画がBR-KLASSIKから登場

ベルリンのポツダム広場の一角からドイツの公共放送サービスが始まったのは1923年10月29日。ラジオは音楽文化の普及と発展に非常に大きな役割を果たしました。当時のドイツでは第1次世界大戦の戦後処理でハイパーインフレが経済を直撃し、社会を深刻な不安が覆うと同時に、ワイマール共和制の下で文化が爛熟していました。
　このアルバムには1929年に書かれた2作品を収録。エドゥアルド・キュンネケ[1885-1953]の『ジャズ・バンドと大管弦楽のための舞踏組曲』はラジオ番組「ベルリン・ラジオ・アワー」の委嘱作品。5つの楽章は当時流行していたモダン・ダンスの形式で書かれており、初演はキュンネケの指揮のもとオーケストラとジャズ・バンドが共演。すぐに熱狂的な人気を獲得し、何度も再演されました。ハンス・アイスラー[1898-1962]の『時代のテンポ』はドナウ・エッシンゲン音楽祭の委嘱作。テクノロジーを妄信する人々に対する批判的な内容を、当世風のジングシュピールに仕立てた作品です（台本：ダヴィッド・ヴェーバー）。（輸入元情報）

【収録情報】
1. キュンネケ：舞踏組曲 - 合奏協奏曲 Op.26〜ジャズ・バンドと大管弦楽のための
　序曲、フォックストロットのテンポで
　ブルース、アンダンテ
　間奏曲、ヴィヴァーチェ
　ボストン・ワルツ、メランコリックなワルツ
　終曲、フォックストロット - ボストン・ワルツ - Tempo I

2. アイスラー：カンタータ『時代のテンポ』 Op.16〜独唱者、語り、合唱、管楽器とパーカッションのための
　Referent: 「Meine Damen und Herren!」
　Nr. 1 Chor. 「Hallo! 」
　Referent: 「Sie horen jetzt den Gesang an den Fortschritt der Technik」
　Nr. 2 Arie. 「Wenn die stampfenden Maschinen」
　Referent: 「Das ist alles sehr schon」
　Nr. 3a Rezitativ und Choral.「Und wenn die Luftschiffe」 - 「Ah! Liebe Kameraden!」
　Nr. 3b Zwischenspiel
　Nr. 4 Lied. 「Ja, das Tempo der Zeit kostet Geld」
　Referent: 「Sie alle sind Mithelfer am Tempo der Zeit」
　Nr. 5 Schlusschor. 「Hallo!」

　ルート・フォルペルト（アルト：2）
　クリストファー・ドリンズ（バリトン：2）
　クレメンス・ニコル（語り：2）
　ミュンヘン音楽演劇大学マドリガル合唱団（2）
　マルティン・シュタイドラー（合唱指揮：2）
　トマシュ・トマシェフスキ（独奏ヴァイオリン：1）
　ジャズ・バンド（1）
　ミュンヘン放送管弦楽団
　エルンスト・タイス（指揮）

　録音時期：2023年2月14-18日（1）　2023年3月29日（2）
　録音場所：ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ（1）　プリンツレゲンテン劇場（2）
　録音方式：ステレオ（デジタル）