ミヒャエル・ギーレン・エディション第7集　1961〜2006年録音集（8CD）

ミヒャエル・ギーレン・エディション 第7集『1961-2006年』

2017年7月20日に生誕90年を迎えたドレスデン生まれの指揮者、ミヒャエル・ギーレンの集大成ボックス第7集。今作でも初出音源を多数含む「知られざるギーレン」が紹介されています。
　「近代、現代音楽のオーソリティ」として同世代の音楽の初演や紹介を行ったギーレンらしく、このボックスにもペトラッシの『オーケストラのための協奏曲第1番』やドビュッシーの『聖セバスチャンの殉教』など珍しい作品が含まれていますが、中でも注目すべきは1975年から1990年にかけて演奏されたアメリカ音楽集（ディスク2）でしょう。アイヴズの『答えのない問い』や『宵闇のセントラル・パーク』は、1956年にギーレンがドイツ初演を行った曲。初演当時はオーケストラのメンバーも混乱してしまったほどの斬新な作品でしたが、この録音の時点では、すっかりこなれた演奏が繰り広げられています。またヴァレーズの『アルカナ』やコリン・マクフィーの『タブー・タブハン』も興味深い演奏です。
　ディスク6ではテレビ放送のために収録した演奏を聴くことができ、ストックホルム王立歌劇場やフランクフルト歌劇場、ベルリン国立歌劇場で、オペラ指揮者としても高く評価されていたギーレンの手堅い指揮をバックにした歌手たちの歌唱を楽しめます。他にはチェコの音楽やラヴェル、スクリャービンなど、どれも精緻な響きに彩られた美しい演奏が繰り広げられています。（輸入元情報）


【収録情報】

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Disc1　プラハ
1. ヤナーチェク：グラゴル・ミサ
2. ヤナーチェク：タラス・ブーリバ
3. ツェムリンスキー：詩篇 第23番 Op.14

　エレン・シャーデ（ソプラノ：1）
　マルタ・シルマイ（アルト：1）
　トーマス・モーザー（テノール：1）
　ギュンター・ライヒ（バス：1）
　イムリヒ・サボー(オルガン：1）
　ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団（1,3）
　パヴォル・プロハスカ（合唱指揮：1,3）
　南西ドイツ放送交響楽団（バーデン＝バーデン・フライブルクSWR交響楽団）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1988年6月　Schwarzach, Munster（1）
　1986年11月25日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（2）
　1988年6月28日　Schwarzach,Munster（3）

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Disc2　アメリカ
1. ラッグルズ：Sun-Treader（太陽を踏む者）
2. アイヴズ：宵闇のセントラル・パーク
3. アイヴズ：ブース将軍天国へ行く (1913)
4. マクフィー：2台のピアノとオーケストラのための『タブー・タブハン』 (1936)（オスティナート／夜想曲／フィナーレ）
5. アイヴズ：答えのない問い
6. ヴァレーズ：アルカナ
7. ストイアーマン：オーケストラのための変奏曲

　リヒャルト・アンラウフ（バリトン：3）
　南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル（3）
　ヘルマン・ヨーゼフ・デーマン（合唱指揮：3）
　クロード・ヘルファー、ペーター・ロッゲンカンプ（ピアノ：4）
　シュトゥットガルト放送交響楽団（1-4）
　南西ドイツ放送交響楽団（5-7）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1975年6月21日　Stuttgart, SDR, Funkstudio Berg, Sendesaal II （1-4／ライヴ）
　1995年2月3日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（5）
　1995年2月6日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（6）
　1990年2月12日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（7）
　初出音源（1,2,3,4,6）

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Disc3　ドビュッシー
1. 聖セバスチャンの殉教
2. 夜想曲（雲／祭り／シレーヌ）

　キャスリン・ゲイヤー（ソプラノ：1）…1-5
　ハンナ・アウルバッヒャー（アルト：1）…1-5
　ブリギッテ・メストハーラー（アルト：1）…1-5
　バイエルン放送合唱団（1）
　ハインツ・メンデ（合唱指揮：1）
　南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル
　ヘルマン・ヨーゼフ・ダーメン（合唱指揮）
　シュトゥットガルト放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1972年4月14日　Stuttgart, Liederhalle, Beethovensaal（1／ライヴ）
　1975年10月30日　Stuttgart, Liederhalle, Beethovensaal（2／ライヴ）
　初出音源

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Disc4　過渡期の音楽
1. ブゾーニ：悲しき子守歌 Op.42
2. ブゾーニ：交響的夜想曲 Op.43
3. ブゾーニ：サラバンドと行列 - 歌劇『ファウスト博士』のための2つの習作 Op.51
4. レーガー：ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.114

　スティーヴン・ド・グローテ（ピアノ：4）
　南西ドイツ放送交響楽団（1,3,4）
　シュトゥットガルト放送交響楽団（2）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1995年2月3日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（1）
　1980年10月29日　Stuttgart, Liederhalle, Beethovensaal（2／ライヴ）
　1987年12月12日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（3）
　1987年12月16日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（4）
　初出音源（2）

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Disc5　統合への道のり
1. シュレーカー：あるドラマへの前奏曲
2. ヒンデミット：交響曲『画家マチス』 (1934)（天使の合奏／埋葬／聖アントニウスの誘惑）
3. ペトラッシ：オーケストラのための協奏曲第1番 (1933/1934)

　南西ドイツ放送交響楽団（1,3）
　ザールブリュッケン放送フィルハーモニー管弦楽団（2）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1995年2月7日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（1）
　1968年2月8日　Saarbrucken, Studio K (Groser Sendesaal des SR)（2）
　1961年1月24,25日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（3／モノラル）
　初出音源（2,3）

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Disc6　キッチュもしくはテレビの芸術
1. R.シュトラウス：『ばらの騎士』〜「光栄にもこの大役を仰せつかり」
2. プッチーニ：『蝶々夫人』〜アリア「ある晴れた日に」
3. プッチーニ：『蝶々夫人』〜二重唱「あの桜の枝を揺すって」（第2幕のフィナーレ）
4. ワーグナー：ヴェーゼンドンク歌曲集から（天使／夢）
5. R.シュトラウス：子守歌 Op.41-1
6. R.シュトラウス：交響詩『死と浄化（変容）』 Op.24

　クリスティアーネ・ベージガー（ソプラノ：1）
　コルネリア・カリッシュ（メゾ・ソプラノ：1）
　エリザベス・ホワイトハウス（ソプラノ：2,3）
　マルギット・ノイバウアー（メゾ・ソプラノ：3）
　ヴァルトラウト・マイアー（メゾ・ソプラノ：4,5）
　フランクフルト歌劇場合唱団（3）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1997年6月16-19日　Baden-Baden, Kurhaus, Benazet-Saal（テレビ・プロダクション：1-3）
　1993年11月30日　St. Peter, Klosterkirche（テレビ・プロダクション：4,5）
　2006年5月4日　Freiburg, Konzerthaus（6／ライヴ）
　初出音源

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Disc7　ラヴェル
1. バレエ音楽『ダフニスとクロエ』全曲
2. 海原の小舟
3. 道化師の朝の歌

　ヨーロッパ合唱アカデミー（1）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1997年9月8-10日　Freiburg, Konzerthaus（1）
　1997年1月9日　Freiburg, Konzerthaus（2）
　1997年1月12日　Freiburg, Konzerthaus（3／ライヴ）

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Disc8　ラヴェルのワルツとスクリャービン
1. ラヴェル：高雅で感傷的なワルツ
2. スクリャービン：交響曲第3番 Op.43『神聖な詩』
3. ラヴェル：ラ・ヴァルス

　シュトゥットガルト放送交響楽団（1）
　南西ドイツ放送交響楽団（2,3）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1975年10月10日　Stuttgart, SDR, Funkstudio Berg, Sendesaal II（1／ライヴ）
　1975年5月22,23日　Baden-Baden, Hans-Rosbaud-Studio（2）
　1993年3月24日　Koln, Philharmonie（3／ライヴ）


（写真c Wolfram Lamparter）