ファゴットの「音色」を堪能。20世紀フランスの作曲家による作品集
20世紀フランスの管楽器のレパートリーがこれほどまでに充実しているのは、パリ国立高等音楽院が開いたコンクール(学生たちに賞金を与える毎年恒例のイベント)で新作委嘱が課題だったからです。ファゴットのために書かれた作品にはマルセル・ビッチュの『コンチェルティーノ』やアラン・ベルノーの『幻覚』など、今ではファゴットの定番レパートリーとなっています。一方で、当時の学生の作品であること、また難曲ゆえ今ではほとんど演奏されない作品も数多くあります。このアルバムではそうした作品からルネ・デュクロの『ファゴッティーノ』、アンリ・ビュッセルの『ポルトゥゲーザ』など音楽的に充実した作品を厳選し録音。フォーレ以外はファゴットのために書かれたオリジナル作品です。
マリー・ボワシャールは2021年6月よりフランス国立管弦楽団の首席ファゴット奏者を務めており、2022年に開かれたダブル・リード・ソサエティ国際コンクールで第1位を受賞しております。ボワシャールの豊かな表現で聴くファゴットの音色に思わずうっとりしてしまいます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ビュッセル:ポルトゥゲーザ Op.106(1938)
● ビッチュ:ファゴットのためのコンチェルティーノ(1948)
● デュクロ:ファゴッティーノ・セレナード〜ファゴットのピアノための(1946)
● ベルノー:幻覚(1978)
● フォーレ:シシリエンヌ Op.78(1893)
● デュボワ:ソナチネ - タンゴI(1984)
● イベール:カリニャン(1953)
マリー・ボワシャール(ファゴット)
ヴァンサン・ミュサ(ピアノ)
録音時期:2022年2月
録音場所:フランス、アルフォールヴィル
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
ディジパック仕様