17世紀の讃美歌の優美さ!
『聖母マリアのためのチェコ音楽』を名歌手ブラシコヴァとコレギウム・マリアヌムが演奏
17世紀のボヘミアでは詩人アダム・ヴァーツラフ・ミフナ[c.1600-1676]の作品が広く歌われていました。特にクリスマスの歌は高い人気を誇り、その作品は同時代のチェコ音楽で重要な位置を占めた『聖母マリア』を讃えた賛美歌でした。色彩感あふれるこれらの作品はこの上なく美しい旋律が魅力です。
このアルバムではミフナの『聖母マリアのためのチェコ音楽』を主軸にアレッサンドロ・グランディ[1586-1630]、ヴィンチェンツォ・アルブリチ[1631-1687]、ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー[1644-1704]、サミュエル・カプリコルヌス[1628-1665]の作品ほかを収録。彼らはいずれもイエズス会と密接に関わり、その精神性からインスピレーションを得て作曲しました。これらの作品を名歌手ハナ・ブラシコヴァとコレギウム・マリアヌムが演奏。彼らは『ゼーリング〜バロック期プラハの教会でのクリスマスの音楽』のアルバムでも高い評価を得ました。今回はイエズス会の居住地であったクレメンティヌム礼拝堂「鏡の間」で収録を行うなど、こだわりもひとしおです。当時のボヘミア王国で人気を博した深遠さと美しさを追求した作品をご堪能ください。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)
【収録情報】
1. グランディ:めでたし、海の星(アヴェ・マリア・ステラ)
2. ミフナ:聖母マリアのためのチェコ音楽
3. ビーバー:ソナタ第1番ニ短調(ロザリオのソナタ〜聖母マリアの生涯から15の秘蹟)
4. カプスベルガー:カンツォーネ第1番
5. アルブリチ:2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ
6. カプリコルヌス:ソナタ第4番
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ、ハープ)
コレギウム・マリアヌム
ヤナ・セメラードヴァー(フルート、指揮)
レンカ・トルゲルセン(バロック・ヴァイオリン)
ヴォイチェフ・セメラード(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ)
ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カテジナ・ガヌーディ(バロック・ハープ)
ヤーン・プリエヴォズニーク(ヴィオローネ)
ヤン・クレイチャ(テオルボ)
フィリプ・ハルビー(ポジティフ・オルガン)
録音時期:2020年8月5,6日(3,5,6) 2022年3月6,7日(1,2,4)
録音場所:聖シモン教会(3,5,6) クレメンティヌム礼拝堂「鏡の間」(1,2,4)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)