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「Go」が入っていない、残念。「Don’t Cry」も、フェイドアウトが早いなあ、残念。

原点回帰とは言っても､Wetton時代とは違うので個人的にはそうは思わない｡過去と比べても壮大な演奏がなくなっているので､一回聴いただけだと良さが分からない｡しかし聴くほどに味が出て来る｡PayneもWettonの様な個性は無いが､安定したヴォーカルを聴かせてくれている｡

楽曲の良さについては既に皆さんが書いておられるので、少し違った角度から。前作のクレジットではダウンズはハードウェアシンセを多用していたが、今回は殆どをソフトシンセで作っているようだ。またプロデュースがペイン単独になっている事からも、現エイジアは結成時のウェットン以上にペインの力による所が大きくなっている事が判る。

ジャケットがジョンウェットンの写真なのでウェットン時代のライブベストかと思ったが、実際はジョンペイン時代も含めたオールタイムベストになっている。映像はどれも即に発売されているものからランダムに選んで収録されている。なのであまり価値は見出せないが、１曲だけペイン時代の「LIVE IN THE USA」に収録漏れになっていた「WHO WILL STOP THE RAIN」が追加収録になっている。

このアルバムを聴いておもったことは、payneとdownesコンビがやっと、と言うか、完全にウェットンASIAから、抜け出したといった感じを受けました。Ａ〜Ａとジャケットを変えたのもうなずけます。聴いたばかりなので評価が高いかもしれないけど自分は、好きな世界です。まさしく大人のロックといった感じです。

今回の作品はプログレ的な要素はあまりなくなったと思うけど、曲の質は総じて高いと思う。「AURA」の時のツアーメンバーで制作したこの作品はロックな曲からポップな曲まで飽きさせない構成になっています。ジャケットはエイジアらしくないけど昔のエイジアとは比較することなく素直に現在のエイジアの良さというものを感じることができました。

彼らの演奏はすばらしいのに、他の映像が邪魔になっていてうるさい感じがする。クチパクというのも、音とマッチしていなくて、少々しらける。スタジオの演奏場面だけで構成すべき。４人の姿が見られたのは嬉しいが・・・。

思っていた以上に商業的な音楽で、ちっとも難解でないことに少しがっかりした。“７０年代の才人たちが一同に集結したのならば私のような７０’ｓも満足できよう”と思ったが、Ｎｅｗ Ｗａｖｅの洪水。私は若いが、なぜか理解できなかった。曲はいいんだけれども...

実はまだ聞いていないのですが、タイトルを見てあれっと思いました。デビューから一貫していたＡで始まりＡで終わる彼らのアルバムタイトルが今回の作品で変化しています。音楽的にはどうなっているのか非常に楽しみです。ジャケットもいつものロジャーディーンによるものではない彼ららしくないデザインになっています。