ミヒャエル・ギーレン・エディション 第8集〜シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン作品集（12CD）

追悼、ミヒャエル・ギーレン[1927-2019]
ギーレンの真骨頂ともいえる、新ウィーン楽派作品集

2019年3月8日に惜しまれつつもこの世を去った名指揮者ミヒャエル・ギーレン。彼が残した膨大な録音の中からSWR南西ドイツ放送に保存されている音源を体系的にリリースしているのがこのギーレン・エディションです。
　これまでも初出音源を含む興味深いレパートリーが紹介されてきましたが、第8集となる今作は、ギーレンが最も得意としたシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの作品集。今作にも多くの初出音源が含まれています。
　ディスク1からディスク8まではシェーンベルクの作品集で、彼の名を一躍高めた『グレの歌』を始め、初期の作品である『ペレアスとメリザンド』や『浄夜』から『管弦楽のための変奏曲』、大作『ヤコブの梯子』などシェーンベルクの代表作を収録。8枚のうち、3枚分は完全に初出録音であり、マルシュナーによる『ヴァイオリン協奏曲』のようにLPのみでリリースされていた音源を今回初CD化したものも含まれます。シェーンベルクが編曲したバッハやヨハン・シュトラウス作品も収録されており、こちらも興味深いラインナップです。
　ディスク9とディスク10はベルクの作品集。ギーレンとの共演も多かったソプラノ、メラニー・ディーナーが歌う『7つの初期の歌』や、クリスティアン・フェラスがソリストを務める『ヴァイオリン協奏曲』は初出音源です。
　ディスク11と12はヴェーベルンの作品集。こちらも4曲の初出音源をはじめ、シューベルトとヴェーベルンの作品をとりまぜての演奏や、シェーンベルクの『室内交響曲』をヴェーベルンが小さな編成に編曲したものが含まれています。『室内交響曲』ではギーレン自身がピアノを演奏、「ウィーン私的演奏協会」で大きな役割を果たしたエドゥワルト・シュトイアーマン（ギーレンの叔父でもある）の役割を担っています。ギーレンをしてギーレンたらしめるレパートリーの数々をお楽しみください。（輸入元情報）


【収録情報】

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Disc1
シェーンベルク：
1. 交響詩『ペレアスとメリザンド』 Op.5（1902/1903改訂）
2. 室内交響曲第1番 Op.9（1906）
3. ワルシャワの生き残り Op.46（1947）
4. 現代詩篇 Op.50c

　ギュンター・ライヒ（朗読：3,4）
　シュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブルの男声メンバー（3）
　シュトゥットガルト・ヴォーカル・アンサンブル（4）
　ヘルマン・ヨーゼフ・ダーメン（合唱指揮：3）
　マリヌス・フォールベルク（合唱指揮：4）
　シュトゥットガルト放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1973年4月13日　シュトゥットガルト、リーダーハレ／ライヴ（1）
　1974年10月11,12日　シュトゥットガルト、第2スタジオ（2）
　1971年9月25日　シュトゥットガルト、第2スタジオ／ライヴ（3）
　1979年2月24日　シュヴェービッシュ・グミュント、ミュンスター聖十字架教会／ライヴ（4）
　すべて初出音源

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Disc2
シェーンベルク：
1. 交響詩『ペレアスとメリザンド』 Op.5（1902/1903改訂）
2. 浄夜 Op.4（1899）弦楽合奏版（1917/1943改訂）

　南西ドイツ放送交響楽団（バーデン＝バーデン・フライブルクSWR交響楽団）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1996年12月22日　フライブルク、コンツェルトハウス／ライヴ（1）
　2008年6月19-21日　フライブルク、コンツェルトハウス（2）
　すべて初出音源

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Disc3-4
シェーンベルク：
1. 映画の一場面への伴奏音楽 Op.34（1929/1930）

　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：1998年11月8日　ウィーン、コンツェルトハウス大ホール／ライヴ
　初出音源

2. グレの歌（1901-1911）

　メラニー・ディーナー（ソプラノ／トーヴェ）
　イヴォンヌ・ナエフ（メゾ・ソプラノ／山鳩）
　ロバート・ディーン・スミス（テノール／ヴァルデマール）
　ゲルハルト・ジーゲル（テノール／クラウス）
　ラルフ・ルーカス （バリトン／農夫）
　アンドレアス・シュミット（語り）
　バイエルン放送合唱団（合唱指揮：ミヒャエル・グレーザー）
　ライプツィヒMDR放送合唱団（合唱指揮：ハワード・アーマン）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：2006年10月28-31日 フライブルク、コンツェルトハウス＆フランクフルト、アルテオパー

3. モノ・ドラマ『幸福の手』 Op.18（1913）

　ジョン・ブレヒェラー（バリトン）
　ベルリン放送合唱団（合唱指揮…ロビン・グリットン）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：1996年8月27,28日　フライブルク、コンツェルトハウス

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Disc5
シェーンベルク：
1. 管弦楽のための5つの小品 Op.16（1909）
2. 弦楽四重奏曲第2番嬰ヘ短調 Op.10（1907/1908）（1929年弦楽合奏編）
3. 管弦楽のための変奏曲 Op.31（1926-1928）

　スラヴカ・タスコヴァ（ソプラノ：2）
　南西ドイツ放送交響楽団（1,3）
　フランクフルト放送交響楽団（2）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　2005年4月9日　フライブルク、コンツェルトハウス／ライヴ（1）
　1975年11月13,14日　フランクフルト、ヘッセン放送ホール／ライヴ（2）
　2005年4月17日　バーデン＝バーデン、フェストシュピールハウス／ライヴ（3）
　すべて初出音源

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Disc6
シェーンベルク：
1. ヴァイオリン協奏曲 Op.36（1935/1936）

　ヴォルフガンク・マルシュナー（ヴァイオリン）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：1957年3月、4月（または5月）　ロッフェナウ、聖十字架教会
　原盤：VOXレコード、モノラル、初CD化

2. オラトリオ『ヤコブの梯子』（1915-1945）

　ジョン・ブレヒェラー（バリトン）
　グレン・ヴィンスレード（テノール）
　ガイ・レナード（テノール）
　ハンノ・ミュラー＝ブラフマン（バリトン）
　ローラ・エイキン（ソプラノ）、他
　ベルリン放送合唱団（合唱指揮：ジグムント・ブラウンス）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：1996年8月26-28日　フライブルク、コンツェルトハウス

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Disc7
シェーンベルク：
1. 室内交響曲 第2番 Op.38（1907/1908/1939）
2. コル・ニドレ Op.39（1938）
3. ピアノ協奏曲 Op.42（1942）
4. 主題と変奏 Op.43b（1943）

　ジェームズ・ジョンソン（朗読：2）
　ベルリン放送合唱団（合唱指揮：ロビン・グリットン）（2）
　クローデ・エルフェ（ピアノ：3）

　南西ドイツ放送交響楽団（1,2,4）
　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団（3）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1993年11月14日　フランクフルト、アルテオパー／ライヴ（1）
　1995年11月23日　ウィーン、コンツェルトハウス大ホール／ライヴ（2）
　1973年12月14日　シュトゥットガルト、第2スタジオ（3）
　2012年5月24日　フライブルク、コンツェルトハウス／ライヴ（4）
　初出音源（1,3,4）

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Disc8
シェーンベルク編曲集
1. J.S.バッハ：オルガンのための前奏曲とフーガ BWV.552（オーケストラ編　1928）
2. J.S.バッハ：コラール前奏曲『来ませ、造り主なる聖霊の神よ』 BWV.667（オーケストラ編　1922）
3. J.S.バッハ：コラール前奏曲『装いせよ、おお、魂よ』 BWV.654（オーケストラ編　1922）
4. シェーンベルク：弦楽四重奏と管弦楽のための協奏曲（1933、原曲／ヘンデル：合奏協奏曲ト長調 Op.6-7）
5. ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.437（7つの楽器編　1925）

　ディオティマ四重奏団（4）
　南西ドイツ放送交響楽団
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1996年8月22日　フライブルク、コンツェルトハウス（1）
　2010年2月2日　フライブルク、コンツェルトハウス ライヴ（2,3）
　2013年3月4,5日　フライブルク、コンツェルトハウス（4）
　1970年4月21,22日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（5）

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Disc9
ベルク：
1. 7つの初期の歌（1905-1908/1927改訂）（夜／葦の歌／ナイチンゲール／夢を戴いて／室内にて／愛の頌歌／夏の日々）
2. 管弦楽のための3つの小品 Op.6（1914/1929改訂）
3. ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための室内協奏曲（1923-1925）

　メラニー・ディーナー（ソプラノ：1）
　サシュコ・ガヴリーロフ（ヴァイオリン：3）
　クリストフ・エッシェンバッハ（ピアノ：3）
　南西ドイツ放送交響楽団（1,2）
　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団のメンバー（3）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　2008年6月19-21日　フライブルク、コンツェルトハウス（1）
　1993年3月3-8日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（2）
　1978年3月10日　シュトゥットガルト、放送スタジオ ライヴ（3）
　初出音源（1,3）

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Disc10
ベルク：
1. ソプラノと管弦楽のための演奏会用アリア『ワイン』（1929）
2. 歌劇『ルル』からの交響的小品（1934）
3. ヴァイオリン協奏曲『ある天使の思い出に』（1935）

　メラニー・ディーナー（ソプラノ：1）
　クリスティーネ・シェーファー（ソプラノ：2）
　クリスチャン・フェラス（ヴァイオリン：3）
　南西ドイツ放送交響楽団（1,2）
　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団（3）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　2002年3月22日　フライブルク、コンツェルトハウス（1）
　2007年1月31日　フライブルク、コンツェルトハウス（2）
　1970年11月27日　シュトゥットガルト、リーダーハレ／ライヴ（3）
　初出音源（2,3）

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Disc11
ヴェーベルン：
1. 大管弦楽のための牧歌『夏風の中で』（1904）
2. 管弦楽のためのパッサカリア Op.1（1908以前）

3. シューベルト：劇音楽『ロザムンデ』 D.797／ヴェーベルン：管弦楽のための6つの小品 Op.6（1909）
a. シューベルト：間奏曲 ロ短調
b. ヴェーベルン：Op.6-1 Langsam
c. シューベルト：バレエ音楽 ト長調（第2幕）
d. ヴェーベルン：Op.6-2 Bewegt
e. ヴェーベルン：Op.6-3 Masig
f. シューベルト：バレエ音楽ト長調（第4幕）
g. ヴェーベルン：Op.6-4 Seher masig
h. シューベルト：羊飼いの歌 変ロ長調
i. ヴェーベルン：Op.6-5 Sehr langsam
j. ヴェーベルン：Op.6-6 Langsam
k. シューベルト：間奏曲 変ロ長調

4. 管弦楽のための5つの小品 Op.posth.（1913）
5. 管弦楽のための5つの小品 Op.10（1913）
6. 9楽器のための協奏曲 Op.24

　南西ドイツ放送交響楽団（1-3,6）
　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団（4,5）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮）

　録音：
　1998年9月3日　フライブルク、コンツェルトハウス（1）
　1992年11月12-14日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（2）
　1987年9月3,4日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（3）
　1972年4月23日　マンハイム、ローゼンガルテン／ライヴ（4,5）
　1996年12月22日　フライブルク、コンツェルトハウス／ライヴ（6）
　初出音源（4,6）

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Disc12
1. ヴェーベルン：混声合唱と管弦楽のための『眼の光』 Op.26（1935）
2. ヴェーベルン：ソプラノ、混声合唱と管弦楽のためのカンタータ第1番 Op.29（1939）
3. ヴェーベルン：管弦楽のための変奏曲 Op.30（1940-1941）
4. J.S.バッハ／ヴェーベルン編：フーガ（リチェルカータ）第2番（1935）
5. シェーンベルク／ヴェーベルン編：室内交響曲第1番 Op.9（ヴァイオリン、フルート、クラリネット、チェロとピアノ）（1926）

　クリスティーネ・エルツェ（ソプラノ：2）
　ルドルフ・コーリッシュ（ヴァイオリン：5）
　セヴェリーノ・ガッゼローニ（フルート：5）
　ヴィリー・タウテンハーン（クラリネット：5）
　コンラート・レヒナー（チェロ：5）
　SWRヴォーカル・アンサンブル（合唱指揮：マリヌス・フォールベルク）（1）
　フライブルク・アントン・ヴェーベルン合唱団（合唱指揮：ハンス・ミヒャエル・ボイエルレ）（2）
　SWRシュトゥットガルト放送交響楽団（1）
　南西ドイツ放送交響楽団（2-4）
　ミヒャエル・ギーレン（指揮：1-4、ピアノ：5）

　録音：
　1976年2月26日　ヴュルテンベルク州立歌劇場／ライヴ（1）
　1991年5月24日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（2）
　1995年2月3日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（3）
　1991年5月24日　バーデン＝バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ（4）
　1954年8月24日　ダルムシュタット、コングレスザール・マティルデンヘーエ（5）（モノラル）
　初出音源（1,3）