『ジョヴィンチェロ〜バロック、古典派協奏曲集〜ハイドン、ボッケリーニ、他』　エドガー・モロー、ミナージ＆イル・ポモ・ドーロ

ジョヴィンチェロ〜バロック、古典派チェロ協奏曲集
エドガー・モロー、リッカルド・ミナージ＆イル・ポモ・ドーロ

アルバム・タイトルの「ジョヴィンチェロ」という単語はイタリア語で「若者」の意。前半のGIOVINには若いという語感もあり、CELLOはチェロともとれるので、かけことばとして若者のチェロのような意味に使用しているものと思われます。
　ここで主役となる「若者」のエドガー・モローは、1994年4月3日パリ生まれで、17歳のときにチャイコフスキー国際コンクールで第2位を獲得、世界的な名声を得ることとなり、翌年には来日公演も実施、2015年には再び来日し、インタビューでこのチェロ協奏曲アルバムについて「現代のスピーディな感覚に合った演奏」と語ってもいます。
　収録作品は、古典派のハイドン、ボッケリーニ、グラツィアーニに、バロックのヴィヴァルディとプラッティというもので、これらをイタリアの気鋭の古楽器アンサンブル「イル・ポモ・ドーロ」と競演、名技的なパッセージでの切れ味の良い演奏を楽しむことができます。
　指揮者のリッカルド・（マサヒデ）・ミナージは、1978年生まれのイタリアのバロック・ヴァイオリン奏者で指揮者。有名なコンセール・デ・ナシオンやアッカデミア・ビザンチーナ、イル・ジャルディーノ・アルモニコなどで活躍、ジュリアード音楽院で演奏習慣に関しての講義も行っている、若くして実力と見識を兼ね備えた注目の音楽家。
　イル・ポモ・ドーロは、有名古楽団体で活躍していた奏者たちによって結成された新進気鋭のアンサンブル。グループ名の「イル・ポモ・ドーロ」は、アントニオ・チェスティ作曲の豪華なバロック・オペラからとられたものです。（HMV）

【収録情報】
● ハイドン：チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob.VIIb1
● ヴィヴァルディ：チェロ協奏曲イ短調 RV.419
● プラッティ：チェロと弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
● ボッケリーニ：チェロ協奏曲ニ長調 G479
● グラツィアーニ：チェロ協奏曲ハ長調

　エドガー・モロー（チェロ）
　イル・ポモ・ドーロ（ピリオド楽器オーケストラ）
　リッカルド・ミナージ（指揮）

　録音時期：2015年1月
　録音場所：イタリア、ロニーゴ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）