CD

Naozumi Yamamoto / New Japan Philharmonic : Live Recording 1972-2000 -Brahms Symphony No.1, Beethoven Symphony No.9, Orchestral Demonstration (5CD)

User Review :5.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
TBRCD0157
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

これぞ真の天才! 山本直純+新日本フィル
ブラームス:交響曲第1番、ベートーヴェン:交響曲第9番+晩年の楽しい管弦楽入門


作曲はコメディからシリアス、指揮も硬から軟までと自由自在な音楽活動を展開した山本直純[1932-2002]。その死は指揮者としては早世の範疇に入るでしょう。指揮者としての真骨頂がここに記録されております。
 最も古い演奏会が、新しいオケの誕生という気概と気合に満ちた第3回定期演奏会のオール・ブラームス・プロ。この演奏を聴いた人々は圧倒的演奏という評価を下し、ソリストのレッサー氏も見事な演奏に太鼓判を押して発売許可の運びとなりました。ブラ1は山本直純の自家薬籠中の十八番でありますが、ここまで熱い演奏も世の中にそうはないことでしょう。
 山本直純の『第九』と言えば「一万人の第九」が知られますが、音盤初レパートリーです。早めのテンポ、拘泥しない率直なトスカニーニ型のアプローチで極めてオーソドックスに第九と立ち向かう様は実に感動的。国際的知名度を獲得した時期の晋友会合唱団との共演という点もそそられます。
 そして極めつけは晩年である2000年演奏の『管弦楽入門』。キングインターナショナルから同趣向のCDが出ていますが曲目は一切かぶりません。トークの面白さ、教養の高さにも驚かされます。最後の最後の「男はつらいよ」のテーマ音楽のしみじみ感には涙が出ます。
 山本直純のお陰でどれだけ日本の音楽が豊かになったかを改めて考えるのも一興でしょう。柴田克彦先生による詳細なライナーノートも必読です。(販売元情報)

【収録情報】
Disc1
ブラームス:
1. 交響曲第1番ハ短調 Op.68

Disc2
2. ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
3. ハンガリー舞曲第1番、第5番、第6番
4. 子守歌 Op.49-4

 潮田益子
(ヴァイオリン:2)
 ローレンス・レッサー(チェロ:2)
 新日本フィルハーモニー交響楽団
 山本直純
(指揮)

 録音時期:1972年11月25日
 録音場所:東京文化会館(第3回定期演奏会)
 録音方式:ステレオ(ライヴ)

Disc3
● ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

 秋山恵美子
(ソプラノ)
 大橋ゆり(アルト)
 饗庭知昭(テノール)
 高橋啓三(バス)
 晋友会合唱団
 新日本フィルハーモニー交響楽団
 山本直純
(指揮)

 録音時期:1990年12月24日
 録音場所:東京、オーチャードホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Disc4
● 山本直純の管弦楽入門『楽器の紹介』

 スッペ:『軽騎兵』序曲
 楽器の紹介(打楽器、木管楽器、金管楽器、弦楽器)

Disc5
● 山本直純の管弦楽入門『オーケストラで世界をめぐる』

 エルガー:威風堂々
 レハール:金と銀
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
 モーツァルト/山本直純編:トルコ行進曲
 楽器の紹介(サキソフォン、チェレエスタ、ハープ)
 ラヴェル:ボレロ
 マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
 山本直純:『男はつらいよ』のテーマ音楽

 新日本フィルハーモニー交響楽団
 山本直純
(指揮、お話)

 録音時期:2000年7月4日
 録音場所:静岡県、富士市文化会館 ロゼシアター
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

【山本直純の管弦楽入門で楽器紹介に使われている楽曲(一部断片)】
前半(Disc4):ピーターと狼(プロコフィエフ)、夕焼け小焼けの赤とんぼ(山田耕筰)、剣の舞(ハチャトゥリアン)、バディヌリ(バッハ:管弦楽組曲第2番)、五木の子守歌、クラリネット・ポルカ(作者不詳)、ぞうさん(團 伊玖磨)、ガヴォット(ゴセック)、交響曲第5番〜第2楽章(チャイコフスキー)、『魔弾の射手』より狩人の合唱(ウェーバー)、オブラディ・オブラダ(ビートルズ)、夢見る人(フォスター)、小象のエフィー(アレック・ワイルダー)、チャールダッシュ(モンティ)、荒城の月(滝 廉太郎)
後半(Disc5):TAKE 5(ポール・デズモンド)、引き潮(マックスウェル)、くるみ割り人形(チャイコフスキー)

Track List   

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ブラインドテストで聴かされたら、誰も直純...

投稿日:2025/02/26 (水)

ブラインドテストで聴かされたら、誰も直純先生の演奏とは答えられないだろう。映画音楽やTV、CMなどの作曲家、あるいはライト・クラシックの指揮者としてしか認識されていない直純先生の真価を堪能出来る素晴らしいアルバムだ。本盤で解説を執筆されている柴田克彦先生の「山本直純と小澤征爾」(朝日新書)も合わせて読むことで、この不出世の音楽家の知られざる姿を知ってほしい!

banban さん | 東京都 | 不明

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最近興味深いCDが出た。「山本直純&新日本...

投稿日:2024/12/11 (水)

最近興味深いCDが出た。「山本直純&新日本フィルハーモニー交響楽団 ライヴ集」と題する、5枚組セットである。  ナオズミ先生おなじみの管弦楽入門的なレパートリーだけでなく、ブラームスの一番や「第九」のライブ、そして伝説のヴァイオリニスト・潮田益子とのドッペルコンチェルトなどが入っていたので、即購入した。  昔ハドフでナオズミ先生が名古屋医師会のオケを振った「第九」を、100円で買って聴いたことがある。たいそう立派な演奏で驚いたのを、よく覚えている。  さてこの新日との1990年のライブだが、予想に違わず素晴らしいもので大いに感銘を受けた。ナオズミ先生の指揮は余計な思い入れや小細工がなく直裁的なもので、それが「第九」の曲想にピッタリとはまっているように感じた。新日フィルは1972年の分裂騒動以降、小澤征爾・山本直純両氏がよく指揮をとっていたが、その信頼感も根底にあったのだろう。曲は終始直裁的に進んで行くが、歓喜の大合唱のところでガクッとテンポを落とし、合唱団に心ゆくまで伸び伸び歌わせており「おお、ナオズミ先生登場!」と拍手をしたい気持になった。「一万人の第九」で培われた持ち前のサービス精神からだろうか。ナオズミ先生の顔が鮮やかに思い浮かび胸が熱くなった。  亡くなられる少し前、わがオーケストラのポップスで来演された時、舞台裏に貼られたスケジュール表をじっと眺める氏の姿があった。 「モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスか… いいなあ。 おい、次はこういうコンサートに呼んでくれよ」 そのお顔が忘れられない。

きづかい さん | 愛知県 | 不明

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素晴らしい、のひとこと。また,ブラ1なん...

投稿日:2024/12/01 (日)

素晴らしい、のひとこと。また,ブラ1なんて思わず,是非ご一聴を。N響とのライブ小品集をかつてCDで聴いて、小品でもツボを押さえた演奏に感動し、大曲を聴いてみたいと思っていたが,期待以上の名演。ブラ1は、新日フィル第3回の定期演奏会のライブ。歴史的な演奏会だが,録音も技術的にも充分。歌心豊かなエンターテイナーの真骨頂。山本直純は、クラシックファンには受け入れにくい一面があるかもしれないが、この演奏を聴かないで直純を評価できない。かつて,小澤征爾と共に斉藤秀雄の指導を受け、斉藤秀雄から高い信頼を受けていたそうだか、納得できる演奏。よく歌うブラ1。久しぶりに新鮮な気持ちになれたCD。

dohnany さん | 埼玉県 | 不明

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