初CD化!
レオポルド・ストコフスキー
全米青年管弦楽団およびハリウッド・ボウル響とのSP録音集!
レオポルド・ストコフスキー[1882-1977]が1940年代に、全米青年管弦楽団およびハリウッド・ボウル交響楽団を指揮した録音の復刻。M&Aによりますと「CDプレミエ」とのことです。
全米青年管弦楽団は、フィラデルフィア管弦楽団時代に大規模な楽旅ができなかったストコフスキーの希望で、国際的楽旅と録音を目的に1940年に創設されたオーケストラ。オーディションを受けた優秀な若手奏者と、フィラデルフィア管弦楽団の主要メンバーなど18人の熟練奏者から編成されていました。南米楽旅を成功させるなどストコフスキーの指揮の下で華々しい活躍をしたものの、1941年12月に太平洋戦争が勃発したことによって楽旅も録音も困難になり、僅か2年で活動停止となりました。なお日本では「全米青年交響楽団」の表記も多くなっています。ストコフスキーと全米青年管弦楽団の録音は米COLUMBIAが担当していました。
ハリウッド・ボウル交響楽団は、ハリウッドの野外劇場ハリウッド・ボウルで1922年から催されている夏の演奏会のオーケストラですが、現在も含め、多くの時期で実態はロサンジェルス・フィルハのポップス・オーケストラでした。一方、ストコフスキーが指揮しているのは、第二次世界大戦終結後に彼が組織した独立したオーケストラ。
どちらの録音でもストコフスキーの得意とする曲が多いものの、他に録音を残さなかった曲も少なくありません。カウエルの『私たちの田舎の物語』は、作曲者自身がピアノを担当していることで有名です。
いずれもマーク・オバート=ソーンによって丁寧に復刻されています。(TOBU)
【収録情報】
『レオポルド・ストコフスキー&全米青年管弦楽団、ハリウッド・ボウル交響楽団』
78回転(SPレコード)用レア録音集1940〜46年
【全米青年管弦楽団との録音】
1. チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調『悲愴』
2. チャイコフスキー/ストコフスキー編:陰鬱な日
3. チャイコフスキー/ストコフスキー編:ユモレスク ト長調 Op.10-2
4. ノヴァーク/ストコフスキー編:常道曲
5. リムスキー=コルサコフ/ストコフスキー編:くまん蜂の飛行
6. ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲
7. ムソルグスキー/ストコフスキー編:『ボリス・ゴドゥノフ』交響的融合
8. ムソルグスキー/ストコフスキー編:『展覧会の絵』
9. ワーグナー/ストコフスキー編:『トリスタンとイゾルデ』の愛の音楽
10 ウェーバー/ベルリオーズ&ストコフスキー編:舞踏からの勧誘 Op.65
11. シューマン/ストコフスキー編:トロイメライ
12. リスト/ミュラー=ベルクハウス編:ハンガリー狂詩曲第2番
13. ファリャ:火祭りの踊り
14. スミス:星条旗
15. バーリン:ゴッド・ブレス・アメリカ
16. クレストン:交響曲第1番 Op.20〜スケルツォ
17. グールド:ラテン・アメリカ・シンフォネット〜グァラチャ
18. スティル:アフロ=アメリカ交響曲〜スケルツォ
19. カウエル:私たちの田舎の物語
全米青年管弦楽団
ヘンリー・カウエル(ピアノ:19)
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
録音:
1940年8月23日、ブエノスアイレスおよび1940年9月22日、ニューヨーク(1)
1941年7月5日、ハリウッド(2,17)
1941年7月10日、ハリウッド(3,5,13,19)
1941年7月11日、ハリウッド(4,11)
1940年8月21日、ブエノスアイレス(6,18)
1941年7月4日、ハリウッド(7)
1941年7月1日、ハリウッド(8)
1940年9月17日、ニューヨーク(9)
1940年8月30日、ブエノスアイレス(10)
1941年7月8日、ハリウッド(12,16)
1940年7月24日、ニューヨーク(14,15)
【ハリウッド・ボウル交響楽団との録音】
1. ドーラン:映画『闇の中の女』〜魅惑のワルツ
2. クラーク(伝パーセル):デンマークの王子の行進
3. ハイドン/ストコフスキー編:アンダンテ・カンタービレ
4. シューベルト/ストコフスキー編:楽興の時
5. ブラームス/ストコフスキー編:ハンガリー舞曲第1番ト短調
6. チャイコフスキー/ストコフスキー編:陰鬱な日
7. チャイコフスキー/ストコフスキー編:ユモレスク ト長調
8. オッフェンバック:『ホフマン物語』〜舟歌
9. ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』〜ワルツ
ハリウッド・ボウル交響楽団
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
録音(全てハリウッド):
1946年8月23日(1,2,9)
1946年8月30日(3,5)
1945年8月29日(4,8)
1945年7月25日(6)
1945年8月1日(7)
1946年8月23日(9)
モノラル録音
SP盤からの復刻:マーク・オバート=ソーン